持ち家を購入した後、住宅ローン以外に維持費としてどういった費用がかかるのか簡単にではありますが見て行きたいと思います。
A:税金として(固定資産税と都市計画税)
●固定資産税は、土地・建物の評価額に1.4%をかけた金額。
●都市計画税は、土地・建物の評価額に0.3%をかけた金額。
固定資産評価額は3年ごとに評価し直されるので、都度変化していきます。交通の便や近隣の開発によって利便性があがると評価額があがり、それに伴って税金額もあがることになります。
※評価額は、売買価格とは異なり「道路の幅員」「最寄り駅からの交通の便」「都市計画用途などの行政条件」などをもとに各市町村が算定する価格である。固定資産課税台帳より確認することができる。
※都市計画税とは、市街化区域内にある土地・建物に関して課せられる税。算定基準・算定方法は固定資産税とほぼ同じ。税率の上限は0.3%となっている。固定資産税と併せて徴収される。
B:保険として(火災保険・地震保険・家財保険)
保険料の金額は、損害保険会社によって異なる。以前は、30年一括という契約もできたが、2015年以降は最大10年までの契約しか組めなくなってしまった。
C:修繕費
家の大きさや設備のグレードによっても異なりますが、一般的に言われている金額ですと30年で400万円~700万円が目安なんだそうです。内容としては、屋根の葺き替え、外壁の塗装、給湯器の入れ替え、シロアリ駆除、バリアフリー化等、月々1万円~2万円程度の修繕費を積み立てておくと出費が発生した際に対応できるでしょう。
D:管理費、修繕積立金、駐車料金(分譲マンションの場合)
●マンションの管理費とは、共有部分の維持管理にかかる費用で、ゴミの収集処理費・エントランス、駐車場などの清掃や設備交換、エレベーターの点検、管理人の業務費用、管理会社への報酬などの費用です。費用は、物件や地域によっても異なります。
●修繕積立金とは、外壁の補修や屋上の防水工事、外壁の補修など建物全体の長期的な維持メンテナンスに使われる費用です。新築当初は、安く抑えらえており、築年数の経過とともに値上がりしていくケースがほとんどです。大規模な改修が必要となった場合には、100万円を超える一時金が求められる場合もあります。
●駐車料金について、物件によっては駐車場の料金以外にも駐輪場の費用や専用庭の利用費用、ケーブルテレビやインターネット使用料を支払う必要もあるかと思います。
《まとめ》
賃貸と違い持ち家の場合は、不具合などが発生しても全て自己の負担と責任で対応しなければなりません。将来にどのぐらいかかるのか不透明なものも多く万が一に備えて月々一定額をそのために貯蓄していく必要があるでしょう。
家を持つためには、無理の範囲で計画的にシュミレーションしていくことが重要ですね。