〇大腸がんの肝転移による標準治療を検証した結果/2021年9月27日/国立がん研究センターサイト記事より抜粋
大腸がんの肝臓転移に対する肝臓切除後の補助化学療法についての検証を行った。検証の結果、術後補助化学療法を実施した場合、再発するまでの期間は延長されたが生存期間は延長されなかった。
これまで十分な根拠がないまま広く行われてきた肝臓切除後の補助化学療法に対して歯止めをかけ、肝臓転移巣が大きくない場合には、肝臓切除後はそのまま経過観察する治療が第一選択として推奨されることになった。
大腸がんの肝臓転移は、大腸がん患者の約30%に見られ、大腸がん患者の死因の半数を占めている。肝臓転移を有する患者に対しては肝臓切除が有効な治療法である。しかし肝臓切除だけでは治癒しないことが多く、再発率は70%~80%となっている。
5年間の無病生存割合は肝臓切除単独では38.7%、補助化学療法では49.8%、一方で5年間の全生存割合は肝臓切除単独で83.1%、補助化学療法では71.2%となった。
『大腸がんの肝転移による肝切除後の新たな標準治療を検証、肝切除後の補助化学療法は生存改善を認めず』
〇転移性肝腫瘍の手術と成績/がん研有明病院/2022年7月21日より抜粋
当院では毎年150件程度の転移性肝腫瘍の手術を行っている。5年生存率は(3個以下かつ最大5cm以下)で74.0%、(4個以上または5cm以上)で66.6%、術後5年間で約78%が再発する。再発した患者さんの約半数が肝臓だけの再発である、切除可能であれば積極的に切除を行う。
〇日本癌治療学会/がん診療ガイドライン/大腸がんより抜粋
肝転移の治療方針⇒根治切除可能な肝転移には肝切除が推奨される。
肝切除後の5年生存率は35~58%である。本邦で行われた多施設集計では、肝切除585例の3年生存率は52.8%、5年生存率は39.2%であった。
〇大腸癌研究会/大腸癌治療ガイドライン/医師用2019年版より抜粋
肝切除後の5年生存率は35~58%である。本邦で行われた多施設集計では、肝切除585例の3年生存率は52.8%、5年生存率は39.2%であった。
※日本癌治療学会と全く同じ数字が掲載されている。
<横山専務のコメント>
がんは転移が一番怖い・・・といいますが過去の治療データを見る限りそれは明らかですね。手術で肝臓にあるがんを切除できたとしても治癒することはなく70%~80%という高い確率で再発をしてしまう。。。治るのは20%~30%と程度ということになります。
また大腸癌研究会や日本癌治療学会が公表している生存率については3年生存率が52.8%、5年生存率が39.2%・・・と3年で半数が亡くなってしまう、5年生きられるのは4割以下と考えると気分も落ちますね。
ただ、がん有明病院や国立がん研究センターが公表している直近のデータをみると5年生存率は70%台。。。この違いは何の違いでしょうか?
以上のデータをみると再発⇒手術については覚悟を決めておく必要がありそうです。手術は地獄のように苦しかったですが、生きるためにはそれを怖がっている場合ではありません。
再発までどのぐらいの時間があるのか?再発しても手術は可能なのか?
今回肝臓にできたような成長スピードの早いがんが再度出現したら1年なんて生きていられる自信はないですね。
ホントに頭の中はぐーるぐる(笑)。。。後は「運次第」でしょうか。。。
お風呂場で鏡をみると私の腹部にはケンシロウのごとく複数の手術跡があります。
やっぱり傷を格好よく見せるには筋肉だよな~とか考えたりします。
私の肩に鎌をかけている恐怖という名前の死神との闘いですね。。。負けるわけにはいかない!
娘が小学校卒業するのを絶対に見届けてやるぞ!!