ウッドストックがやってくる

こんにちは、家具のよろこび福山です。



「ウッドストックがやってくる」を読みました。




1969年8月に行われた伝説的なライブイベント

ウッドストックを地元の町に誘致した若者（当時）が

40年後に書いた回想小説です。



主人公は、平日はニューヨークでインテリアデザイナーとして働き、

週末を郊外の潰れかけのモーテルで

変わり者の両親の手伝いをしています

（モーテルは大赤字で、デザイナーの給料を全てつぎ込んでも足りません）。



そんなある日、「近くの町で開催予定だったウッドストックが

地元町議会の反対で新たな開催場所を探している」

という記事を新聞で読み、

主催者に「うちの町なら開催できる場所がありますよ」と電話した事で

状況が一変！

（この時点で、本番まで残り1カ月）。



次の日からスタッフ・観客etc数多くの人々が町に流れ込み

最終的に50万人の観衆が集まります

（その町の元々の人口は5万人程度）。



当然、町の機能はマヒし

（道路は渋滞で使い物にならず、食糧も不足）、

地元住民は「よそ者のヒッピーが町を無茶苦茶にする！」と

猛反発。



それでも、プロモーターの金の力や

主人公一家のユーモア＆キャラクター、

そして、会場に集まった人々のパワーで

ライブは何とか開催されます。



ウッドストック自体が既に伝説と化していますが、

主人公の語り草も「若かりし頃の熱狂的な1ヵ月間」と

「大変だったけど、楽しかった思い出」的な感じで描かれています

（まさに「セックス・ドラッグ・ロックンロール」と「ラブ＆ピース」な世界）。



【ちなみに】

この作品は映画化され、日本でも昨年公開されましたが

残念ながらDVDは発売されていません。





【も一つ、ちなみに】

原作では「主人公＝ハードゲイ」なんですが

映画版ではその辺りの設定は削ってありそうです

（主人公がユダヤ人のゲイと言う要素が

人格形成や会話のユーモアに結構影響してるんですが

その辺が描かれていないならば残念です）。





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