「史上最高齢の記録は正確」 仏研究班、娘の成り済ましを否定
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南仏アルルで、チョコレートケーキを前に122歳の誕生日を祝うジャンヌ・カルマンさん(1997年2月21日撮影、資料写真)。(c)GEORGES GOBET / AFP
【9月17日 AFP】122歳という史上最高齢の世界記録を持つフランス人女性、故ジャンヌ・カルマン(Jeanne Calment)さんをめぐり、娘による成り済ましではないかとの指摘が出ていたことについて、フランスの研究チームは16日、カルマンさんはやはり間違いなく史上最高齢の記録保持者であるという見方を示し、不正の疑いを否定した。
1990年代にカルマンさんが史上最高齢だと宣言した国立保健医学研究所(INSERM)の専門家らが、新旧データを見直したところ、カルマンさんは「年齢が正確に記録された史上最高齢の人物」であることが改めて確認されたと述べた。
「神様は私のことを忘れてしまったに違いない」と、生前よく冗談を言っていたカルマンさんは、1997年にフランス南部で死去。史上最高齢とみなされたものの、その記録は疑問視されてきた。
昨年12月にはロシアの研究者らが、カルマンさんは実は1934年に死亡しており、娘のイボンヌ(Yvonne Calment)さんが相続税を回避するために母親に成り済ましていたとの報告書を発表。1997年に死亡したのは母親のジャンヌさんではなく、99歳になっていた娘のイボンヌさんだったと指摘していた。
一方今回のフランスの研究では、カルマンさんの身元確認に用いられた当初の情報と新たに見つかった文書を照査したところ、「税金詐欺も身分詐称もなかった」ことが明らかになったと、研究班は述べている。
さらに同班は、カルマンさんの長寿記録はあり得ないとする主張に反論するため、数学的モデリングも活用。1000万人に1人が123歳に達し得ることが証明されたとして、「可能性としてはもちろん低いが、カルマンさんの例を統計上不可能と断定するには決して当たらない」と結論付けた。
南仏アルル(Arles)在住だったカルマンさんは、1888年に同地に1年間住んでいた画家のフィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh)以来、アルルで最も有名な人物になった。
ちなみにカルマンさんは、ゴッホにも会っているという。おじの店に絵の具を買いに来たというゴッホの印象についてカルマンさんは、「とにかく醜い」「ひどい性格」だったと話したとされる。(c)AFP
300年前に日本で刊行の漢籍が中国に「逆輸入」 福建省
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福清市黄檗文化促進会が今回購入した「列子鬳斎口義」(2019年8月24日撮影)(c)Xinhua News
【9月17日 Xinhua News】中国福建省(Fujian)の福清市(Fuqing)黄檗(おうばく)文化促進会は8月24日、同市出身の著名在日華僑の劉莉生(Liu Lisheng)氏の協力を得て、日本の古書店から「老子鬳斎口義(けんさいくぎ)」「列子鬳斎口義」「荘子鬳斎口義」という貴重な漢文古籍3部を購入した。これらの古籍は中国で書かれたが、日本に伝わり広く刊行されたため、両国でいくつかの版本が残されている。今回の購入で日本の版本の一つが中国に「逆輸入」されたことになる。
「列子鬳斎口義」と「荘子鬳斎口義」は日本の万治2年(1659年)、「老子鬳斎口義」は宝永6年(1709年)の出版。著者は中国儒学の一派、南宋理学最後の学者といわれる林希逸(Li Xiyi、1193~1271年)。林希逸は現在の福清市魚渓鎮(Yuxi)で生まれ、字(あざな)を粛翁(Su Weng、しゅくおう)、号を鬳斎または竹溪(Zhu Xi、ちくけい)という。ほかにも「竹溪稿」「竹溪詩選」「竹溪鬳斎続集」などの著作がある。
劉氏はこれらの著作について、黄檗宗の僧侶、隠元禅師の一行が1654年に渡日した際に持ち込んだものが、その後、日本で大量に印刷・出版されて広まったのだろうと語る。
福清市黄檗文化促進会の林文清(Li Wenqing)会長は、林希逸と黄檗宗との関係を説明してくれた。林希逸の子孫で禅僧の即非如一(そくひにょいつ)は、俗姓を林といい、同市内の黄檗山万福寺で隠元の主な弟子の1人だったという。隠元渡日から3年後に隠元の招きで日本に渡り、15年にわたる布教の中で、隠元が日本で黄檗宗を開くのを助け、隠元入滅後はその後を継いだ。即非如一は詩や書に長けており、師匠の隠元や兄弟子の木庵(Mu An、もくあん)と共に「黄檗の三筆」と称され、江戸時代の日本の文化に大きな影響を与えた。(c)Xinhua News/AFPBB News
科学者が約5億年前のサソリやクモの祖先を発見
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Mollisonia plenovenatrixの復元図。カナダ・ロイヤルオンタリオ博物館提供。(c)Xinhua News
【9月17日 Xinhua News】中国科学院南京地質古生物研究所はこのほど、同研究所の研究者がカナダのロイヤルオンタリオ博物館と協力し、約5億年前の古生物を新たに発見したと明らかにした。「Mollisonia plenovenatrix」と名付けられた新種は、現在知られている最古の鋏角(きょうかく)類の節足動物とされる。今回の発見で、鋏角類(節足動物鋏角亜門)の起源は、定説よりもさらに約3000万年さかのぼることが判明した。
関連する研究成果は12日、英科学誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された。
今回見つかった「Mollisonia plenovenatrix」の体長は約2.5センチ。親指の先ほどの大きさしかないが、研究者はこれが一種の「どう猛」な捕食動物だったと考えている。頭部にある大きな楕円形の1対の目、口先にある典型的な鋏角、および多くの付属肢により獲物を殺し、挾み持ち、粉砕する能力を持つ。頭部には、さらに3対の歩脚があり、体の後部の付属肢には3枚のえら状構造が見られる。研究者はこれらの構造から、Mollisonia plenovenatrixが約5億年前の海底に生息していたと可能性が高いと判断する。
今回の研究に参加した中国科学院南京地質古生物研究所のフランス籍ポストドクター、セドリック・アリア氏は、形態的にみて新種は現生鋏角亜門動物に近いと指摘。従って、鋏角亜門動物の本当の起源はさらに古く、現生生物の最初の祖先がほぼ出揃ったとされる「カンブリア大爆発」の初期にはすでに出現していた可能性が高いとの見方を示した。(c)Xinhua News/AFPBB News
「空飛ぶ電動タクシー」が飛行 未来のモビリティー体感イベント 独
【9月17日 AFP】ドイツ南部シュツットガルト(Stuttgart)のメルセデス・ベンツ博物館(Mercedes-Benz Museum)で14、15両日、未来のモビリティーを体感するイベント「ビジョン・スマート・シティ(VISION SMART CITY)」が開催された。目玉は独企業ボロコプター(Volocopter)の空飛ぶ電動タクシーで、欧州の都市としては初めて、飛行が披露された。(c)AFP
宇宙の膨張率を新たに測定、謎解明に一歩前進
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ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、棒渦巻銀河「NGC 4639」の画像。欧州宇宙機関・米航空宇宙局提供(2015年10月12日提供、資料写真)。(c)AFP/HANDOUT/ESA/HUBBLE&NASA
【9月17日 AFP】宇宙が膨張していることは、数十年前から科学的に明らかにされている。だが、ここ数年の研究により宇宙の膨張速度の推算が揺らいでおり、宇宙の理論をめぐる難しい問題が持ち上がっている。
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「ハッブル定数(Hubble constant)」として知られる宇宙の膨張率は、宇宙の起源に関する研究の中心となっている。
二つの研究チームが1998年、遠い銀河ほど速く遠ざかる「宇宙の膨張」と呼ばれる現象が加速していることを発見した。また、宇宙は謎の「暗黒エネルギー」で満たされており、このエネルギーが140億年間にわたる加速を引き起こしていることも明らかにした。この研究は2011年、ノーベル物理学賞(Nobel Prize in Physics)を受賞している。
銀河が遠ざかる速度をキロメートル毎秒とすると、ハッブル定数の測定値はキロメートル毎秒毎メガパーセク(1メガパーセクは約300万光年)という単位で表される。さまざまな測定手法から、ハッブル定数は67.4または73とされている。
独マックス・プランク天体物理学研究所(Max Planck Institute for Astrophysics)などの研究者らは今回、宇宙の膨張率を測定する新たな手法を開発したと明らかにした。これにより測定したハッブル定数は82.4で、過去の推算値を上回っている。だが、今回の測定値に10パーセントの誤差があると論文は認めているが、これは測定値が74~90の範囲にあることを意味する。
科学者によれば、さまざまな手法による差異は計算ミスではなく、ビッグバン(Big Bang)理論が宇宙をどのように説明するかについての解釈の「不一致」の表れの可能性があるという。ビッグバン理論では、宇宙は激変的な爆発で始まって以来、膨張を続けているとされている。
論文の共同執筆者で、マックス・プランク天体物理学研究所の宇宙論研究者イン・ジー(Inh Jee)氏は「このような不一致が存在するのなら、初期宇宙では未知の物理学が作用しているということであり、それについて研究を行う必要がある」と指摘した。「今回の研究では、測定結果間の差異が存在するのかどうかを検証する新たな方法の考案を目指した」と、ジー氏はAFPに語った。
さまざまな測定法により、300万光年(1メガパーセク)離れた銀河間の距離が毎秒67キロか73キロ、もしくは82キロ広がっているという結果が得られている。
最新の推算結果は、大型銀河の周囲で光がどのように曲げられるかに基づいている。
今回の研究は誤差の範囲が大きいため、ハッブル定数を微調整できる可能性は低いものの、その測定手法は宇宙論的理論に根本的な問題があるかどうかをめぐる議論の材料に加えられると、ジー氏は話している。
研究結果は12日、米科学誌サイエンス(Science)で発表された。(c)AFP/Ivan Couronne
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
神奈川)子どもに性教育、どう伝える? 横浜で学習会を開催。
「赤ちゃんはどうやって生まれるの?」と子どもに聞かれたらどう答えるか、年頃になって交際相手ができたら何とアドバイスするか――。そんな親たちの悩みに答える会「子どもに伝えるための性のはなしあれこれ」(まま力の会主催)が16日、横浜市中区で開かれた。妊娠中の女性から小学生の親まで約20人が集まり、学び合った。
講師は、DVセミナーや個別相談事業を行うNPO法人「虹色のたね」の池畑博美理事長(56)。中学生の男女が、好奇心から性器の写真をLINEで送り合った事例や、コンドームを薬だと思い込み、「飲んで避妊していた」事例を紹介しつつ、「気をつけましょう、だけでなく、具体的な方法を」「性のことを聞かれたときがチャンス。よく聞いてくれた、と、明るくはっきり伝える」などと話した。
子どもの性別や年齢ごとに分かれた座談会では、「月経になっても担任が男性だったら言えない」「被害者だけでなく、性暴力の加害者にならないように、どう育てたらよいのか」など、親の悩みが続出。池畑さんも加わって、日頃から子どもの悩みに答えることに加え、さりげなく性の話をしようと助言した。そして「自分の親は性の話をしても大丈夫なんだ」と思ってもらおう、という提案が出た。
夫婦で訪れた男性(40)は、自身は性の話をタブーとして育ってきただけに、「子どもが話しやすいように、小さいころから環境を作っていきたい」。池畑さんの話で「性教育に早すぎることはない」と気付いたという。2歳と0歳の息子にも、絵本などを通して性や体の話を教えていきたいという。
虹色のたねは、大人向けの催しもやっている。今後の予定はフェイスブック(https://b-m.facebook.com/nijiironotane2017/)で。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*子供には教えにくい面もあり、フェイスブックで学んで下さい!
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