グリーンランドの氷、1000年後には完全融解? より正確な新モデルで予測
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グリーンランド南部の氷河(2015年11月24日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO/ HANDOUT / NASA/ GODDARD / JOHN SONNTAG
【6月20日 AFP】温室効果ガスの排出が現在のペースで続けば、北極圏のデンマーク領グリーンランド(Greenland)の氷床は1000年後には完全に解けてなくなってしまうと示唆する研究結果が、米科学誌サイエンス・アドバンシズ(Science Advances)に発表された。
グリーンランドの氷床には、完全に融解すると世界の海面を7メートル上昇させるほどの氷が存在するとされる。
米アラスカ大学フェアバンクス校(University of Alaska Fairbanks)地球物理学研究所のアンディ・アシュワンデン(Andy Aschwanden)准教授が筆頭著者を務めた新研究は、航空機から氷の状態の変化を観測する米航空宇宙局(NASA)の「アイスブリッジ調査(Operation IceBridge)」のデータを使用。川のように海へ流れ出ている「溢流(いつりゅう)氷河」の観測が従来より正確な予測モデルを用いた。
この研究に関するNASAの声明によれば、溢流氷河は氷床の融解過程において大きな影響を持つが、従来予測モデルではその複雑な流れを把握しきれていなかった。だが、今回の研究で、今後200年のうちにグリーンランドから失われる氷塊の最大40%を溢流氷河が占める可能性が明らかになった。
過去20年間の海水温の上昇によって、かつて溢流氷河をせき止めていた浮氷(ふひょう)が融解しつつある。その結果、「溢流氷河は流れる速度が増し、解けて縮小しつつある。また、氷床表面高度が下がることで、内部の氷が暖かい空気にさらされて解けている」という。
この最新モデルによると、現在のペースでグリーンランドの氷床が融解すれば、今後200年のうちに世界の海面は48~160センチ上昇し、従来予測よりも80%高くなる可能性があるという。(c)AFP
9.7億円あげると言われ親友殺害、米18歳女を起訴 ネットの誘いに乗る
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森の中(2019年5月14日撮影、資料写真)。(c)Fred TANNEAU / AFP
【6月20日 AFP】インターネット上で知り合った男から900万ドル(約9億7000万円)と引き換えに誰かを殺すよう持ちかけられ、親友を殺害したとして、米アラスカ州在住の18歳の女が殺人や共謀などの罪で起訴された。
デナリ・ブレーマー(Denali Brehmer)被告(18)は、ネット上で「タイラー(Tyler)」と名乗って富豪を装っていたインディアナ州在住のダリン・シルミラー(Darin Schilmiller)被告(21)と知り合った。
裁判文書によると、2人はオンラインでやりとりをするうち、アラスカ州で誰かをレイプし殺害する計画について話し合うようになった。シルミラー被告は、襲撃の様子を撮影した動画か写真を送ってくれたら900万ドル以上をあげようと、ブレーマー被告に約束したとされる。
そこでブレーマー被告は、10代の仲間4人を集め、シンシア・ホフマン(Cynthia Hoffman)さん(19)を標的に定めた。ホフマンさんは、ブレーマー被告のことを親友だと思っていたという。
ブレーマー被告らは今月2日、ホフマンさんをアラスカ州アンカレジ(Anchorage)の北東にあるサンダーバード・フォールズ(Thunderbird Falls)のハイキングコースに誘い出し、体を粘着テープで縛ると、後頭部を銃で撃ってから川へ落としたとされる。ホフマンさんは4日になって遺体で発見された。
警察によると、殺害を実行したのはブレーマー被告と一緒に車でホフマンさんを現場に連れていったカイデン・マッキントッシュ(Kayden McIntosh)被告(16)で、使用した銃はブレーマー被告のものとみられている。
ブレーマー被告は犯行中ずっとシルミラ-被告と連絡を取り合い、写真・動画共有アプリの「スナップチャット(Snapchat)」を使って縛られたホフマンさんや殺害後の遺体の写真や動画を送信していたという。
現地報道によるとホフマンさんの父親は、娘には学習障害があり、精神年齢は12歳程度だったと語っている。
大陪審は14日、ブレーマー被告、マッキントッシュ被告、シルミラー被告と他3人について、それぞれ第1級殺人とその共謀、第2級殺人などの罪で起訴した。
シルミラー被告とブレーマー被告はまた、児童ポルノ禁止法違反と児童搾取の罪でも起訴された。警察の捜査で、ブレーマー被告の携帯電話から、被告が15歳の少女に性的虐待を加える動画が見つかったという。シルミラー被告はホフマンさん殺害後、ブレーマー被告を脅迫して少女たちに性的暴行を加えさせていたことを認めている。(c)AFP/Jocelyne ZABLIT
北京大興国際空港ターミナルビル、まもなく竣工
【6月20日 Xinhua News】中国北京市中心部の天安門(Tiananmen)から南に約46キロメートルの場所に建設中の北京大興国際空港のターミナルビル建設プロジェクトは現在、システムの試験調整と項目・部門別の検査・検証作業の段階に入り、今月末に最終の竣工検査が行われる見込み。その後、空港は全体的な運営開始前の各調整と演習に移行する。計画によると、同空港は30日に竣工し、9月30日までに開港する予定。(c)Xinhua
ヒマラヤの氷河融解、今世紀初めの2倍速に 米研究
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ヒマラヤ山脈の麓のインド・カシミール地方北部で、かつて貯水池だった場所(2015年10月29日撮影)。(c)TAUSEEF MUSTAFA / AFP
【6月20日 AFP】ヒマラヤ山脈(Himalayas)の氷河の融解速度が、今世紀初頭の2倍になっているとする研究結果が19日、米科学誌「サイエンス・アドバンシーズ(Science Advances)」に掲載された。研究には米国が冷戦(Cold War)時代に衛星を使って撮影し、最近、機密解除された写真が使用されている。
同研究論文の筆頭著者で、米コロンビア大学(Columbia University)博士候補生のジョシュア・マウアー(Joshua Maurer)氏は、「これはヒマラヤの氷河がこの期間のうちにどれほど速く融解しているのか、そしてなぜそれが起きているのかをこれまでで最も明確に示す研究だ」と述べた。
研究者らは、インド、中国、ネパール、ブータンにまたがる全長約2000キロに及ぶ地域を40年にわたって撮影した衛星写真を精査し、2000年以降、毎年45センチ相当のヒマラヤ山脈の氷河が消滅していることを発見した。2000年以降に融解した氷河の量は、1975年から2000年の間に融解した量の2倍に達している。
研究は、氷河融解の最大の要因は気温の上昇だと結論付けている。気温は地域によって異なるが、2000年から2016年の平均気温は、1975年から2000年の平均気温と比較して1度上昇している。
研究者らはその他の要因として降雨量の変化を挙げ、雨の減少が氷量の減少につながっていると指摘。また化石燃料の燃焼から生じる煤煙が雪で覆われた氷河の表面にかぶさり、太陽光を吸収して融解を促進していることも一因だと説明した。(c)AFP
秦嶺以北初のトキ放鳥地、6年間で85羽の繁殖に成功
【6月20日 Xinhua News】中国陝西省(Shaanxi)銅川市(Tongchuan)耀州区(Yaozhou)を流れる沮(Ju)河の流域は、秦嶺(Qinling)山脈以北で初めてのトキ放鳥地である。同地では2013年から、62羽のトキを2回に分けて放鳥し、2019年の繁殖期終了時点で「銅川籍」のトキ85羽の繁殖に成功した。
ほえる犬に「通電首輪」、しつけか虐待か 獣医師は絶句しました。
我が子に電気ショックを与えて虐待した疑いで先月末、福岡県警が父親を逮捕した。使われたのは犬のしつけ用に通電できる首輪。市販されていて誰でも入手できるが、犬だって、電流でしつけたら虐待になるのでは?
販売店「積極的には薦めない」
「無駄吠(ぼ)え防止首輪 電気ショック」「プロのトレーナーも愛用」
そんな宣伝文句で、通販サイトには電流で犬をしつける首輪が何種類も紹介されている。商品説明によると、犬がほえると自動的に電気が流れたり、音や振動が発生したりする。飼い主がリモコンで操作して通電させるものもある。
多くが数千円だが、中には数万円の商品も。利用者からは「すさまじい効果」「電気ぶろのよう」「多用しないで」などの感想が書き込まれている。
関東地方の業者がネットで販売するのは、中国製の約4万円の首輪。ドッグトレーナーに相談しても飼い犬のほえ癖が直らなかった人から注文があったという。電流は低刺激から、人間でも強い痛みを感じるレベルまで調節できる。「効果がまったくない場合や、逆に効き過ぎて、犬が常にびくびくするようになったケースもある」と業者は話す。
ペットショップでも販売されている。東京都内のある店では、2階の目立たない場所に海外製の商品が置かれていた。店員の女性は「犬の体に大きな影響はないと思うけど、積極的には薦めていない」と明かす。
「ギャン」と叫んで跳び上がる犬
専門家は「通電首輪」をどうみるか。埼玉県川口市の「どうぶつの総合病院」の獣医師、入交(いりまじり)眞巳(まみ)さんは「ほえ癖を直すために電流を使うのは体罰、虐待と言っていい」と指摘する。
米国の獣医行動学専門医の資格を持ち、米国留学していた十数年前には現地のトレーナーが使う場面を見た。「犬がギャンと大声をあげて跳び上がって……。見ていられなかった」と振り返る。米国では猟犬訓練に通電首輪が使われてきたという。入交さんも日本で通電首輪でやけどした犬を診察した経験があるが、広く普及はしていないとみる。
通電首輪を使わずとも、暴力的なしつけが絶えない背景について、入交さんは「犬が飼い主との『主従関係』を好むという誤った認識がある」と話す。だが実際は、人間の親子のように信頼関係を築くことが重要だ。犬が飼い主と目を合わせると、愛情や信頼感に影響するホルモン「オキシトシン」の濃度が体内で上がるという研究結果もあるという。
学識者や獣医師らで作る「日本獣医動物行動研究会」も昨年3月、体罰を用いたしつけに反対する声明を出している。だが、入交さんによると、今もしつけに暴力的手段を使うドッグトレーナーがいる。トレーナーには公的資格がなく、しつけに対する考え方にばらつきがあるという。
専門家「ほえる理由考え、我が子のように接して」
暴力を用いず、ほえ癖を直すにはどうすればいいのか。
家庭犬のしつけインストラクター長谷川あや甫さんは「ほえる理由を知ることがまず大事」と言う。世話が不十分なことへの欲求不満が原因なら、散歩に連れて行ったり遊んであげたりして絆を深める。散歩中、見知らぬ人にほえるのは不安や恐怖が理由の場合が多い。人が少ない時間や場所を選び、おいしいものを食べさせながら歩かせれば、不安が薄れる。他人とすれ違うときに、食べ物をあげるのもいいという。長谷川さんは「飼い主がボスのように振る舞うのではなく、幼い我が子に接するように、ほめることもしながら、一歩一歩導いてあげてほしい」と話す。
*愛犬も家族ですし虐待なんてもってのほかです!勘違いも甚だしい。愛犬を飼う資格なんてありません!
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