ハンガリー遊覧船沈没、船体の引き揚げ作業開始

ハンガリーの首都ブダペストを流れるドナウ川で沈没した遊覧船の引き揚げる救助隊員ら(2019年6月11日撮影)。(c)Attila KISBENEDEK / AFP
【6月11日 AFP】ハンガリーの警察当局は11日、首都ブダペストを流れるドナウ(Danube)川での衝突事故により沈没した、遊覧船の引き揚げ作業を開始した。先月発生したこの事故では、少なくとも20人が死亡し8人が行方不明になっている。
作業開始から1時間ほど経過した午前6時ごろ、「人魚」という意味の名前が付けられた遊覧船の船橋(ブリッジ)と上甲板が姿を現した。現場で取材に当たるAFPのカメラマンによると、警察が船体から複数の遺体を収容したという。
乗客のほとんどは韓国人観光客だったこの遊覧船は5月29日、多くの船が行き交うエリアでより大型の観光船と衝突し、数秒のうちに沈没した。
乗客35人のうち生存者は7人のみとされ、さらなる生存者の発見は絶望視されている。
行方不明者の中には6歳の少女や、ハンガリー人の船長が含まれている。
引き揚げを主導する警察当局によると、作業は6時間ほどかかる可能性があり、その後ダイバーが船内に取り残された犠牲者の捜索を行うという。
事故以来、数週間続いた雨によって川が増水し水流が強まったため、これまで沈没した船の内部に入ることができず、代わりに作業員らは遊覧船の底と胴体に装具を取り付け、クレーンで遊覧船を引き揚げる作業に当たっていた。(c)AFP
実は安全?コウノトリが電柱の上で子育て奮闘中 セルビア

セルビア北部ボイボディナ地方のタラシュ村で、電柱の上に作られた巣の中にいるひなに餌を与えるコウノトリ(2019年6月8日撮影)。(c)OLIVER BUNIC / AFP
【6月11日 AFP】セルビア北部ボイボディナ(Vojvodina)地方のタラシュ(Taras)村で、電柱の上に作られた巣でコウノトリがひなに餌を与える姿が見られた。
コウノトリはタラシュ村のシンボルで、地元住民でつくる団体は2015年からコウノトリの保護と生育環境維持のため啓発活動やイベントを開催している。(c)AFP
手作り茶葉の名人が集結、技を競う 江西・遂川

製茶する参加選手(2019年5月9日撮影)。(c)CNS/肖遠泮
【6月11日 CNS】中国・江西省(Jiangxi)吉安市(Ji'an)遂川県(Suichuan)で開催された、全国茶手工製作大会。江西、江蘇(Jiangsu)、湖南(Hunan)、広東(Guangdong)省などから60人以上が大会に参加した。(c)CNS/JCM/AFPBB News
筋肉のけいれん抑制にコーヒーが有効、「うっかり」が裏付け実験に

カップに注がれるエスプレッソコーヒー(2012年7月31日撮影、資料写真)。(c)STAN HONDA / AFP
【6月11日 AFP】コーヒーがないと生きられないという人は大勢いるが、フランスに住む11歳の少年にとってはまさにその通りかもしれない。
【関連記事】最高級コーヒー豆、利益は1杯2円以下 価格暴落に苦しむ農家 コロンビア
少年には、意思とは無関係に筋肉が動く「ジスキネジア」の症状がある。これは、ADCY5遺伝子の変異によって引き起こされる珍しい症状だ。少年の両親は、エスプレッソコーヒーを1日に2杯飲ませることで発作を抑制できると知り、そうしてきた。だが最近、誤ってカフェイン抜きのコーヒーを購入してしまい、少年にジスキネジアの症状が再び表れた。
4日間苦しみ続けた息子を病院に連れて行った両親は、そこで初めて自分たちの誤りに気付いた。再びカフェイン入りのコーヒーを飲ませるようになると、少年の症状は緩和されたという。
仏パリにあるピティエ・サルペトリエール(Pitie-Salpetriere)病院の医師で、この少年の症例に関する論文の主執筆者であるエマニュエル・フレモンローズ(Emmanuel Flamand-Roze)氏は、「医学史に刻まれる偶然の大発見だ」と述べた。
フレモンローズ氏によれば、少年の両親が意図せず取った行動は、二重盲検法と呼ばれる実験に該当するという。これは、薬剤や治療法が実際に効果を持つかどうかを確認する際に行われる最も厳しい試験方法だ。「二重盲」という言葉は、試験をする側もされる側も試験薬とプラセボ(偽薬)のどちらを与えたかわからない、ということを意味する。
今回のケースでは、偶然行われた試験によって、カフェインがジスキネジアの治療に効果的であることが証明された。
ADCY5遺伝子に関連するジスキネジアは、およそ100万人に1人の割合で発症するとされ、これまでに治療法は確立されていない。
医師らの間では長年、濃いコーヒーに筋肉のけいれんを鎮める効果があることが知られていたが、こうした症状は非常にまれなため、試験薬と偽薬を使った比較試験を行うのに十分な数の被験者を集めることできないのが現状だ。
またこうした試験では、偽薬を与えられた被験者につらい症状が出ることが予想されるため、倫理的な問題が生じる可能性もある。(c)AFP/Paul RICARD / Marlowe HOOD
バッタが大量発生、過去60年で最悪の農業被害 伊サルデーニャ島

バッタの大群。マダガスカル南西部の町サカラハから北に約20キロの場所で撮影(2013年4月27日撮影、本文とは関係ありません)。(c)BILAL TARABEY / AFP
【6月11日 AFP】イタリアの農業生産者団体「コルディレッティ(Coldiretti)」は10日、イタリア・サルデーニャ(Sardinia)島でバッタが大量発生し、少なくとも2000ヘクタールの農地で作物に被害が出たと明らかにした。専門家らは、この地域としては過去60年で最悪の被害だと述べた。
コルディレッティによれば、被害が特に大きかったのは同島中部のヌオーロ(Nuoro)、オッターナ(Ottana)、オラーニ(Orani)の各地域。多くの場所で空を覆うバッタの群れが確認された。
土地を耕作すると、バッタが秋に卵を生み付けて夏の暑さの中で成虫になるのを抑制できるが、比較的寒かった5月を経て急激に気温が高くなったことで、未耕作の土地からバッタが大量発生した。
コルディレッティは「バッタは未耕作の土地で発生するが、耕作された土地に移動して作物を荒らす」と説明し、現時点ではバッタ襲来への対応策はないと付け加えた。(c)AFP
*上記はAFPBBNEWSの記事から引用しました。
*今日の一言
神奈川)エジソンの蓄音機を修復 大磯でレコード聴く会を開催!
発明王エジソン(1847~1931)が開発し、1880~90年代に製作された蓄音機「エジソン クラスM」を蓄音機収集家兼研究家のマック杉崎さん(72)=埼玉県川口市=が入手した。修復されたこの蓄音機で、味わい深いレコードの音を聴く催しが9日、神奈川県大磯町で開かれた。
「クラスM」は、1877年に蓄音機を発明したエジソンの工房で製造された商用蓄音機。日本に数台しかないとされる。杉崎さんは、その一つで、92年製とされるものを数年前、国内の博物館から入手。音が出るよう修復した。
この蓄音機は湿電池で駆動する直流モーターで動く。サファイア針を使い、ろう管といわれるシリンダー形式のレコードで曲を聴くことができる。硬貨を入れると動くコインスロット式だ。原則として、イヤーチューブと呼ばれる聴診器のような器具で聴く。
催しを企画したのは「湘南SPレコード愛好会」。2012年2月、神奈川県や東京都、埼玉県などのSPレコード愛好家10人で発足し、現在46人に増えた。SPレコードを聴く例会を2カ月に1度開いている。杉崎さんが愛好会の顧問を務めていることなどから、今回の催しが開かれた。
メンバーらは9日、大磯町内の施設で、杉崎さんの自宅から運んだ蓄音機の音を聴いた。試聴に先立ち、杉崎さんは「100歳以上なので、思うように動いてはくれない。機械が機嫌よく無事に鳴ってくれればいいけど。調整はきちんとしたつもり」などと話した。クラスMについては「ジュークボックスのように、お金を入れて曲を流して聴かせるもの。機械そのものは日本に何台かあるが、ちゃんと動くものはほかにないのでは」と説明した。
当時、製作されたとされるレコード(曲名「小鳥とせせらぎ」)を用意し、三つのイヤーチューブを通じて3人ずつ順番に曲を聴いた。聴いた人は「聞こえる。鳴っている」「行進曲みたい」などと話した。
会員の一人で大学教授の黒崎政男さん(64)=東京都墨田区=は「すごく澄んだ音で、ひずみがない。当時、このクオリティーの音が聴けていたというのはすごいと思った。録音の黎明(れいめい)期のものを聴けて非常に面白かった」と話した。
同種の蓄音機が、エジソンからアメリカ公使を通じて1890年に明治天皇に献上され、現在、国立科学博物館が所蔵。昨年10月から今年3月まで同館で特別展示された。
*上記は朝日新聞デジタル版の記事から引用しました。
*SPレコードの音は清んだ良ように聞こえるので、素晴らしいと感じますよ!
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます