○ 讀賣新聞大和よみうり文芸
稲継さんの入選作。
《行間を読んでください人生の終末に書く熱きおもひを》 (稲継久嘉 讀賣新聞大和よみうり文芸)
痛った~、まばたきのたびに涙がぽろぽろ
一週間くらい前から左目がなにかおかしいと感じた。
痒くなり、かきすぎたのが原因かなと思った。
3日前からまばたきのたびにピリピリと痛み出した。
そのうちに治るだろうと様子を見ていると、痛みのほかに涙も出だした。
目のことなので病院で診てもらうことにした。
09:12
大きな病院で一日仕事になるだろう。
初診受付で書類ができるまで待ち、眼科に行くと何十人もの人が待っていた。
眼科受付で症状を書いて出すと、私の目を見て、すぐに診ますと、
別室に連れて行かれた。相当重症なのかと思った。
待っていると医師が来て「アデノウイルス結膜炎(はやり目)」が疑われます。
ウイルス感染させるおそれがありますのでこちらへ来てもらいました」。
医師の簡単な検査と目の中に綿棒のようなものを入れられた。
検査の結果、「アデノウイルス結膜炎(はやり目)」ではなかった。
その後、2時間ほど待ち、診察してもらった。その結果、目に結石があった。
まばたきのたびに結石が黒目にあたり、黒目がこすれて痛んでいた。
精密検査をするので、瞳孔を開く薬を入れますと点眼された。
しばらくすると、見るものが真っ白になってきた。瞳孔が開いてきたようだ。
30分ほどして精密検査をしてもらった。医師が強い光を当てレンズを覗く。
目が痛いほどまぶしい。
精密検査の結果、他は異常なし。
上の結石の説明を受け「これから結膜結石の手術をします」と言われた。
考える時間もなく、簡単に終わりますといわれ従った。
注射器の針のようなものが目の前に来たのはわかるが、後はわからない。
女房殿はモニターを見ていてあとで教えてくれた。
「白い塊りの下を針で押したら、ぽこっと塊が出てきた。それを除去してもらった」。
簡単に取れたようだ。
点眼液「ヒアレイン0.1」と眼軟膏「タリビッド」を出してもらった。
これからが大変。瞳孔が元に戻るのに5時間くらいかかる。
車の運転はおろか、まぶしくて目を開けていられない。
サングラスをかけてもまぶしい。
女房殿に美術クラブを休んでついて来てもらって正解だった。
夕刻・・・
サングラスをかければ外を歩けるようになった。
『桜蕊』
花びらが散った後、桜の木に残っている雄蕊と雌蕊。
葉桜になる前の『桜蕊』。
きれいな紅色だが、夕日とサングラスではっきり見えない。
2013/04/09 17:27