バレンタインデーという名の闇 2025

ギブミ～チョコレ～トォ～！！！😭

何が「ハッピーバレンタイン！！」じゃあ、ボケェ～……。

一度たりともハッピーな事なんてなかったわい！！

……。

寒さ極まる2月、たまに吹く風が怠けた顔を引き締める。

……。

僕(……何だか皆そわそわしているな)

……ふと思い出す。あぁ……今日は"バレンタインデー"か……。

僕「んぁっ！？」

不意に脇腹を突かれた。急な急所攻撃に僕は情けない声を漏らす。

……こんなことをやる奴は"アイツ"しかいない。

？？？「まどよ、脇が甘いぞ～！！」

僕「何するんだよ、リノ……」

煽りともとれるダサいポーズを取りながらニマニマとする女。

コイツの名前は"三坂リノ(みさかりの)"、中学校からの腐れ縁である。

リノ「いやぁ～、随分と情けない声を出したねぇ～」

僕「うるせぇ」

リノ「でもあのリアクションのおかげで温まったでしょ、感謝してよね～」

確かにそうだが、一言多い。

……いつもと変わらない会話をしているといつの間にか学校に着いていた。

リノ「あっ、そうだ！！」

そう言うとリコはバッグから"何か"を取り出し、

リノ「ほれ、ほれほれぇ～」

"何か"を自身の顔に持っていき、ゆらゆらと揺らす。





リノ「哀れなまど君にはこれをあげよう～」

……。

……！？

今までに見たことのない、リノの照れた顔に愕然とした。

リノ「は～い、バレンタインチョコだよ～。ハッピーバレンタイン！！」

更に驚いた。リノもこんな可愛い顔をするんだな……。

僕「素直に受け取るよ、ありがとう」

リノ「えぇ～、なになに～！！」

リノの顔がもう一段階赤く染まった気がした……。

……。

…………。

………………。

はい。

……。

…………。

………………。

体調が頗る良くないのにも関わらず、きっちりと投稿をする僕を僕は褒めたいね。

……。

……ぴょーーーぅぅぅわっ！！！

それでは