どうも、まどです。
今回で最終回!!これで「【2ndS】アマガミ プレイ日記」もお~わり!!
というわけで、アマガミを最後までやったので日記をつけていきたいと思います。
森島 はるか ・・・ハ
★40日目までの評価
★40日目
・夜 明日はいよいよクリスマスデート!!
主人公は期待と不安に胸を膨らませる。
一方その頃、森島先輩は……。
神様視点。ソファに横たわる森島先輩。
森島「いよいよクリスマスかぁ……。なんかあっという間だったな……」
「今年のクリスマスは、去年よりも楽しめそう……ふふっ」
「最初に会ったら……何て言おうかな。ふふっ、ちょっと意地悪しちゃおうかな。それとも……。あ~迷っちゃうなぁ」
「橘君、今ごろ何しているのかな?」
「……橘君のことだから、明日が楽しみで眠れなくなってたりして」
「ふふっ、本当に楽しみね……」
★41日目
今日は森島先輩と「クリスマスデート」!!楽しみだ~!!
・ ハ 夕刻、自宅にて。
主人公「(今日はいよいよ森島先輩とデートだ……)」
「(しかも、ご家族に会わせて頂ける……)」
「(まさに正念場だ……。失敗は許されないぞ純一!)」
と、
美也「にぃに~、入るよ」
美也が主人公の部屋に入って来た。そして主人公の姿を見るなり、
美也「わわっ、ど、どうしたの?」
主人公「何がだ?」
美也「……なんかいつもと雰囲気が違うけど」
主人公「おっ?やっぱりわかるか?」
美也「そりゃわかるよ……」
主人公「(うん……気合がにじみでているようだな)」
美也「似合わないよ?」
主人公「え?」
美也「無理してるーって感じが丸わかりで……格好悪いかも」
主人公「な、なんだと!?」
美也「だ、だって似合ってないもん」
主人公「こ、こいつ……」
主人公は少し凄む。それを見て美也は驚き後ろへ引きつつ、
美也「わわっ、みゃーたちお買い物行くから!じゃね~」
主人公「待てっ!」
美也は逃げるように部屋から出ていった。
主人公「まったく……勝手な事ばかり言って……」
そんな事を言いつつも美也に「似合わないよ?」と言われた事がどうも引っかかる。
そんなに似合ってないかなぁ……。
……試しに普段着ている服に着替えてみる。
主人公「(う、確かに落ち着くし、違和感ないな)」
主人公、納得してしまう。しかし、森島先輩のご家族に紹介されるのに普段着って訳にはいかない!!
やっぱり着替えよう!!
主人公「(よ、よし……やっぱこれだな……)」
「(美也のせいで余計な手間がかかった……。って!ああっ!)」
「(ち、遅刻しちゃうよ!急がないと!)」
主人公は大急ぎで待ち合わせ場所へ向かった……。
・・・
駅前通り―――。
待ち合わせ時刻は「午後5時」、現在時刻は「5時15分」―――。15分遅刻か……。
主人公「(……まずい、電話番号とかもわからない)」
森島「あ、橘君!」
主人公「え?」
(怒っとるでぇ……)
森島「もう!こんな日に女の子を待たせるなんて……本当にいけない子なんだから」
主人公「す、すみませんでしたっ!その……」
森島「わお……すっごい汗……。こんなに寒いのに……あっ!」
主人公「え?」
森島「やだ、橘君から湯気が出ちゃってる」
主人公「あ、ほ、本当ですか?」
森島「あはははは」
主人公「ははは」
森島「もう……しょうがないんだから、はい、これ使って」
主人公「あ、ありがとうございます」
「あ、これって……。タネウマクンタオルですね?」
森島「ええ」
主人公「本当に色んな種類のグッズを持ってるんですね……」
森島「ふふっ、覚えていてくれたんだ?」
主人公「も、もちろんです!先輩の好きな物とかを忘れる訳ないです!」
森島「待ち合わせには遅刻するのに?」
主人公「あ……そ、それは本当にすみません……」
森島「くすっ、もういいわよ」
主人公「え?」
森島「さすがの私も湯気まで出されちゃ怒れなくなっちゃった」
主人公「す、すみませんでした」
森島「もういいってば。それよりさ、早く行こ」
主人公「え?あ、はい……。でもどこに行くんですか?」
全然予定を知らない主人公に森島先輩は「今日は1日私に付いてきてくれる?」と聞く。
主人公「え?あ、はい……いいですけど」
森島「何も知らずに付いて来るの!そのほうが色々楽しいでしょ?」
主人公「そ、そうですね……」
森島「ふふっ、よーし!それじゃいこっ」
主人公「は、はい!」
森島「最初は色々買い物!」
主人公「わかりました」
・・・
森島「ふふっ、すっごい人ね~」
主人公「本当ですね」
森島「皆楽しそう」
主人公「ええ、楽しそうです」
森島「橘君は?」
主人公「え?」
森島「楽しんでる?」
主人公「も、もちろんです。先輩と一緒ですから」
森島「え?」驚くと同時に頬を赤らめる。😏
主人公「あ、……すみません、つい」
森島「もう、すぐそういう事言うんだから」
主人公「す、すみません……」
森島「肝心な事は……最近言ってくれないのに……」
主人公「え?」
森島「な、なんでもない!ほら、行こう!」
主人公「あ、せ、先輩」
・・・
物凄い人ごみだ。そんな中をひょいひょいっと身軽にかわし進む森島先輩。
主人公「ま、待ってください」
森島「ふふっ、待てませ~ん」
主人公「せ、先輩~」
森島「こっち、こっち~」
……。
主人公「あ……」
森島先輩を見失った主人公、急いで人ごみを抜け先輩を探す。
森島「あ、橘君」
良かった……森島先輩が居た。うん?先輩の隣に小さな子供が居た。
主人公「え?先輩この子は?」
子供「ふえーーーん!ふえーーーん!」
森島「迷子みたい」
主人公「え?迷子……」
森島「うん、ずっと泣きっぱなしだから、よくわからないけど、明らかにそうよね」
子供「ふえええええええん!」
主人公「おわ!」
森島先輩はかがみ優しい声で、
森島「う~ん、お願いだから泣き止んで?ね」
子供「びええええええええええ!」
森島「はぁ、困ったなぁ」
主人公「ど、どうしますか先輩」
森島「そうねぇ……とりあえず交番に行ってみましょうか」
主人公「そ、そうですね」
……。
母親「あ!淳ちゃん!捜したのよ~」
子供「ママー!うわああああん!」
迷子の子供は無事に母親と再会できた。
母親「ありがとうございます。本当にありがとうございます!」
森島「いえいえ、良かったです」
母親「ほら、淳ちゃんもお礼を言って!」
子供「……ぐすっ、ありがとうお姉ちゃん」
森島「ふふっ、もう迷子にならないようにね」
・・・
無事に子供が母親と再会できた事に喜ぶ二人。
話の流れで森島先輩に迷子の子供の対処法を教えて貰った。
……主人公はふと思い声に出した。
主人公「……先輩って優しいですよね」
森島「え?な、なんで?」
主人公「……迷子になって、泣いている子を見つけたら、迷わず声をかけたんですよね?」
森島「あら、それって当然じゃない?」さらっと言う。
主人公「見かけて、そのまま立ち去る人の方が多いですよ。残念ですけど」
森島「ううむ~確かにねぇ……世知辛いわねぇ」
主人公「だから、先輩はすごいです」
照れたのか森島先輩は頬を赤らめる。
森島「そ、そんな大したものじゃないわよ。泣いている子をほっとけないだけ。そういう性格なの」
主人公「性格ですか……」
森島「うん。迷子の子とか見ると私まで悲しくなってきちゃうんだもん……」
主人公「わかる気がします……」
森島「うん……」
主人公「(1年前……公園で先輩が声をかけてくれたのもそういう気持ちだったのかな……)」
森島「……なーんてね!」
主人公「え?」
森島「無事解決できたんだし!そんな神妙な顔しないでよ」
主人公「あ、そうですね……」
森島「もっともっと楽しまないと。ね?」
主人公「(先輩……)」
森島「むむ、またそういう顔して~。もう……橘君は私と一緒で楽しくないの?」
主人公「あっ、た、楽しいです」
森島「ほんとに~?」
主人公「ほ、本当ですよ!」
森島「わお、いいお返事。それなら笑って笑って」
主人公「え?あ、はい」
森島「う~ん、もう一盛り上がり足りないわね」
主人公「え?そ、そうですか?」
森島「しょうがない、ここは私が橘君のために一肌脱ぐしかないか……」なにっ!?
主人公「一肌脱ぐ?」
森島「さあ行くわよ橘君」
主人公「せ、先輩待って下さい」
・・・
まさかのホテル。
ホテル + 一肌脱ぐ = マンモスーっ!?!?!?
主人公「……ホ、ホテルで何するんですか?」
森島「え?さっき言ったでしょ」
主人公「さ、さっきって……」
森島「もう、忘れちゃったの?一肌脱ぎに来たのよ」マンモスーっ!!!
主人公「ええっ!?」
森島先輩は跳びあがり、
森島「わわ、急に大きな声出してどうしたの?」
主人公はドキドキしながら考える。考えすぎて森島先輩の声すら聞こえないっ!!
森島「こらー。置いてっちゃうぞ?」
主人公「お、置いてかないで下さいっ!」
森島「あ、ようやく正気に戻った?」
主人公「ぼ、僕は正気です!平気です!でも先輩は……そのいいんですか?」
確認を取る主人公。
森島「もっちろん。ちゃんと水着も持ってきたしね~」
!?!?!?!?初プレイで水着ぃぃぃぃいいいい!?!?!?マンモスーっ!!!
主人公は思わず「そんなマニアックな……」と呟く。
森島「マニアック?う~ん、まあ確かにここのプールって有名じゃないかもしれないけど広くて気持ちいいんだよ?」ズコーっ!!プールか~い。
主人公「へ?プール?」
森島「うん。温水プール」
主人公「プール……」
森島「……こら、橘君。いったいどんな想像してたの?もう」頬を赤らめながら言う。
まぁ、良いじゃないか温水プール。
主人公「あ、でも水着が……」
森島「あ……そういえばそうね……。びっくりさせたい一心で伝え忘れちゃった」ズコーっ!!
主人公「なるほど……」
森島「う~ん、一人で泳いでもしょうがないし、今日は止めておこっか?」
主人公「ええっ!?そ、そんな!」
折角森島先輩の水着姿を見られるチャンスを失う訳にはいかない……。
主人公は周りを見渡す……。あっ!あそこで水着の貸し出しをしているじゃないか!!
主人公は森島先輩に売店で水着を借りられる事を説明した。
森島「ふふっ、それじゃあ中で待ち合わせ。それでいい?」
主人公「はい!すぐに行きます」
森島「よーし、泳ぐわよ~」
・・・
温水プールには思ったよりも人がいた。
主人公「(クリスマスに泳ぐのか……。ちょっと不思議だ)」
そんな事を思いつつ森島先輩を待つ……と、
森島「お~またせっ」恥ずかしさを隠すかのように元気よく言う。
主人公「は、はい!」
森島「ど、どうかな?」
主人公「(こ、これは……)」
主人公は森島先輩のボデー舐めまわすように見る。
主人公「(僕のお宝コレクションとか、本当にかすんじゃうよ……)」
更に見る。……堪りませんなぁ!!!
主人公「(キレイだ……)」
森島「ね、ねえ橘君?」
主人公「は、はい!」
返事をするや否や立ち眩みを起こす……森島先輩が綺麗すぎて。
森島「へ、変かな?」
主人公「へ、変じゃないです!似合います!キレイです……」
森島「ホントに?ありがと」
……。
森島先輩の水着姿をもっと見たいけど、理性が弾け飛びそうだからじっくり見てられない……。
主人公「さ、さーーて泳ごう!泳がないと!お先です!」
森島「え?橘君?」
逃げるようにプールに跳び込む主人公、追う森島先輩。
森島「抜け駆けは許さないんだからねっ!うりゃっ!」
マンモスーっ!!!
おっπ(^ω^ ≡ ^ω^)おっおっおっ。
主人公「せ、先輩!あ、危ないですよ」
森島「どうして~?別に溺れたりしないでしょ?」
主人公「(いや、溺れそうです……色々な意味で)」誰が上手い事を言えと。
・・・
話の流れで次はサウナに入ることに!!
うん、最高だ。
二人きりのサウナ。うん、最高だ。
主人公が多くの汗を流すのを見て森島先輩は「負けないわよ~」と言い、
森島「私も橘君に負けないように汗を出すんだから」
主人公「ははは、勝負ですか?」
森島「だってほら!よーっく見てみてよ!橘君の方がいっぱい出てるもん」
主人公「え?」
森島「ほら、腕を見比べてみて」
π^2。
主人公「(こ!これは……。僕と先輩の汗が混じりあいつつ床に落ちていく……)」
幸せを噛みしめる主人公。
・・・
再びホテルのフロント―――。
本当に楽しかった……。
……さて、いよいよ森島先輩のご家族に紹介して貰う時が来た……。
森島「お待たせ~」
「ごめんね。着替えるのに手間取っちゃった」
主人公「いえ、僕はまったく平気です」
「あ、でも……」
森島「ん?どうかした橘君?」
主人公「ご家族の皆さんとの待ち合わせはどうなってるんですかね?」
森島「あっ!そっか……忘れてたね」
主人公「わ、忘れちゃ駄目ですよ先輩。ちなみに何時だったんですか?」
森島「あ~、一応予定では……1時間前?」
主人公「ええっ、もう1時間遅刻なんですか?」
森島「まあ、最初の予定から考えるとね?ふふふっ」
主人公「わ、笑ってないで行きましょう!集合場所はどこなんですか?」
森島「ここよ」
どうやら今居るホテルの上の階が集合場所らしい……。
森島先輩に「だからそんなに慌てなくても大丈夫」と言われたが……1時間も遅刻している。
主人公は森島先輩を半ば強引にエレベーターへ連れ込んだ。
・・・
エレベーター―――。
主人公「(うわ……。外が見えるタイプのエレベーターだ……怖いかも……)」
森島「もう、強引なんだから……」
主人公「え?あ、す、すみません……」
エレベーターの扉が閉まり上昇し始める。
森島「ふふっ、すごいわね~、あっという間に昇っていくのね~」
主人公「(ほ、本当だ……こ、怖すぎる……)」
「(だ、駄目だ……何か話でもして紛らわせないと)」
「せ、先輩」
森島「ん?」
主人公「今日って、ご家族のどなたがいらっしゃるんですか?前に聞いた感じだとお祖父さんとお祖母さんと……」
森島「あ~、うん。実はね、飛行機の都合で今日はいないの。だから二人きり?」
主人公「あ、そうなんですか……」……ん?
「二人きり?」
森島「うん、そう」
主人公「え?あ、あれ?ご両親は……?」
森島「おじいちゃんとおばあちゃんが来ないんじゃ意味がないって家にいるよ?」
主人公「え?ああ……お家に……」
森島「でね、せっかく予約してある部屋がもったいないなぁって思って泊まりにきたの」
主人公「た、確かにそうですね……」
森島「だってほら!見てよこの夜景!キレイねぇ……」
主人公「あ、あれ?じゃあ今夜は……誰もいらっしゃらないんですか?」
森島「うん」
森島先輩と二人きり……か……。
……。
エレベーターが止まった……。どうやら部屋がある階に着いたようだ……。
・・・
森島「おお~」
主人公「し、失礼します……」
(シックな部屋だ……。)
緊張している主人公とは対照的に森島先輩はまるで無邪気な子供の様に部屋を探索し始める。
森島「せっかくだから、私お風呂に入っちゃおうかなぁ~」
主人公「ええ?お、お風呂ですか?」
森島「滅多に来られないし、もったいないじゃない?」
主人公「あ、そ、そうですね」
森島「橘君、覗いちゃ駄目だよ?」
主人公「の、覗きません!」
森島「わお、いいお返事。それじゃあちょっと入ってくるね」
そう言うと森島先輩はお風呂へ向かった。
……。
……どうも落ち着かない。
ふと窓の外を見る……夜景が綺麗だ……。
あっ、雪が降ってきた……。
ホワイトクリスマス……か……。
主人公「(森島先輩と二人きりでクリスマス……)」
……お風呂場から森島先輩の鼻歌が聞こえる……。
主人公「(あの頃は、こんな日が来るだなんて想像すら出来なかったよな……)」
ひょんなことから森島先輩に気に入られ、告白して振られ、それでも変わらずに接してくれて、先輩と一緒にいられるだけでも幸せで……。
主人公「(……ははは、結局もう1回告白しちゃったけど)」
しかし……この後ってどうすればいいんだ!?
考えていると、灯りが消えた。
主人公「え!?て、停電?」
森島「……違うよ」
主人公「あ、せ、先輩」
森島「恥ずかしいから……私が消したの」
主人公「は、恥ずかしいって……あ、あれ先輩その格好は?」
森島先輩は沈黙する。
主人公「せ、先輩?どうしたんですか?」
森島「……馬鹿」
主人公「え?」
森島「意地悪……橘君の意地悪!」
主人公「森島先輩……」
森島「どうして覗きに来てくれないの?」
主人公「ええっ……そ、それは……」
森島「私のこと……好きなんじゃないの?」
主人公「す、好きですけど……」
森島「好きなら思わず覗いちゃうもんじゃないの?」
主人公「い、いや……それはどうですかね……」
森島「……わからない」
主人公「せ、先輩?」
森島「どうして……。もう一度告白してくれないの?何度でも告白するって言ってくれたのに」
森島「私……私は橘君が好きなのっ!大好きなの!」
主人公「ええっ!?せ、先輩……」
森島先輩は感情が溢れ出し、自然と声が震える……。
森島「私……ずっと待ってたのに……」
主人公「先輩……」
森島「ずっと……ずっと待ってたのに……。もう、嫌われちゃったかと……思って」
主人公「そ、そんな事ないです」
森島「諦められちゃったかと思って……寂しくて……不安で……」
主人公「先輩……」
森島「でもわからないの!私、こんなに人を好きになった事なんてないんだもん!」
「誰にも渡したくない人なんて……。初めてなんだもん……」
主人公「……」
森島「どう伝えていいのか……わからなくて」
主人公「先輩……すみませんでした」
森島「橘君に……呆れられないような、格好いい告白の仕方なんて……わからなくて……」
主人公「……」
森島「……」
主人公「いいんですよ、そんなの」
森島「え?」
主人公「だって……僕が好きになったのは、そんな不器用な森島先輩ですから……」
森島「……橘君」
互いに沈黙する……。
森島「くしゅん!」
主人公「あ、……先輩風邪引いちゃいますよ。このガウンを着て下さい」
そう言いガウンを手渡す。
森島「あ、ありがとう橘君……」
主人公「いえ……」
森島「本当に私ったらみっともないよね。恥ずかしい……」
主人公「そんな事ないですよ……。先輩はみっともなくなんてないです」
森島「橘君……」
主人公「……僕の方がみっともないですよ。あんな格好悪い告白をしてしまって……」
森島「え?」
主人公「一回目も二回目も、情けないです」
森島「……ううん。そんな事ないよ」
「私、あんなにドキドキした事なんて、生まれて初めてだった」
主人公「先輩……」
森島「……はるかって呼んで」
主人公「え?」
森島「お願い……」
主人公「は、はるか……好きだよ」
はるか「ふふっ、よく出来ました」
はるか「好きよ……大好き……」
主人公「僕もです……僕も大好きです」
はるか「……キスして。そのまま離さないで」
そして……
はるか「んっ……」
~エンディング~
・・・
~エピローグ~
(はるかが語り部)
もう、あの日の事は恥ずかしいんだから言わないでよ。
急に思い出したって?まったく、意地悪なんだから……。
まあ、でもあそこで勇気を出して良かったって思ってるの。
素敵な……と、言うよりは、可愛いダーリンと一緒にいられるから。
クスッ、今でも刑事さんになったなんて、ちょっと信じられないけどね。
はるか「う~ん、今日の肉じゃがはすっごく良い出来かも!え?味見する?はい、あ~ん」
「え?事件発生なの?ちょっと待ってね、コート取ってくる」
はるか「あなた!気を付けてね」
主人公「んお、ひってくう~。もぐもぐ」
はるか「あっ、帰ってきたら私も逮捕してね~」
主人公「ふぇ?」
はるか「ふふっ、いってらっしゃい~」
橘君と過ごす日々。
あっ、私も同じ苗字だった!なんか慣れなくてね。
おほん、純一君と過ごす日々。
昨日よりも今日が、きっと今日よりも明日の方が……。
純一君の事を好きになってるの。
これからも、よろしくね。ダーリン。
―――――物語はこれで終わり。
だけど、純一とはるかの相思相愛の仲は続いていくだろう……
"はるか"未来、いつまでも……
今回で最終回!!これで「【2ndS】アマガミ プレイ日記」もお~わり!!
というわけで、アマガミを最後までやったので日記をつけていきたいと思います。
森島 はるか ・・・ハ
★40日目までの評価
★40日目
・夜 明日はいよいよクリスマスデート!!
主人公は期待と不安に胸を膨らませる。
一方その頃、森島先輩は……。
神様視点。ソファに横たわる森島先輩。
森島「いよいよクリスマスかぁ……。なんかあっという間だったな……」
「今年のクリスマスは、去年よりも楽しめそう……ふふっ」
「最初に会ったら……何て言おうかな。ふふっ、ちょっと意地悪しちゃおうかな。それとも……。あ~迷っちゃうなぁ」
「橘君、今ごろ何しているのかな?」
「……橘君のことだから、明日が楽しみで眠れなくなってたりして」
「ふふっ、本当に楽しみね……」
★41日目
今日は森島先輩と「クリスマスデート」!!楽しみだ~!!
・ ハ 夕刻、自宅にて。
主人公「(今日はいよいよ森島先輩とデートだ……)」
「(しかも、ご家族に会わせて頂ける……)」
「(まさに正念場だ……。失敗は許されないぞ純一!)」
と、
美也「にぃに~、入るよ」
美也が主人公の部屋に入って来た。そして主人公の姿を見るなり、
美也「わわっ、ど、どうしたの?」
主人公「何がだ?」
美也「……なんかいつもと雰囲気が違うけど」
主人公「おっ?やっぱりわかるか?」
美也「そりゃわかるよ……」
主人公「(うん……気合がにじみでているようだな)」
美也「似合わないよ?」
主人公「え?」
美也「無理してるーって感じが丸わかりで……格好悪いかも」
主人公「な、なんだと!?」
美也「だ、だって似合ってないもん」
主人公「こ、こいつ……」
主人公は少し凄む。それを見て美也は驚き後ろへ引きつつ、
美也「わわっ、みゃーたちお買い物行くから!じゃね~」
主人公「待てっ!」
美也は逃げるように部屋から出ていった。
主人公「まったく……勝手な事ばかり言って……」
そんな事を言いつつも美也に「似合わないよ?」と言われた事がどうも引っかかる。
そんなに似合ってないかなぁ……。
……試しに普段着ている服に着替えてみる。
主人公「(う、確かに落ち着くし、違和感ないな)」
主人公、納得してしまう。しかし、森島先輩のご家族に紹介されるのに普段着って訳にはいかない!!
やっぱり着替えよう!!
主人公「(よ、よし……やっぱこれだな……)」
「(美也のせいで余計な手間がかかった……。って!ああっ!)」
「(ち、遅刻しちゃうよ!急がないと!)」
主人公は大急ぎで待ち合わせ場所へ向かった……。
・・・
駅前通り―――。
待ち合わせ時刻は「午後5時」、現在時刻は「5時15分」―――。15分遅刻か……。
主人公「(……まずい、電話番号とかもわからない)」
森島「あ、橘君!」
主人公「え?」
(怒っとるでぇ……)
森島「もう!こんな日に女の子を待たせるなんて……本当にいけない子なんだから」
主人公「す、すみませんでしたっ!その……」
森島「わお……すっごい汗……。こんなに寒いのに……あっ!」
主人公「え?」
森島「やだ、橘君から湯気が出ちゃってる」
主人公「あ、ほ、本当ですか?」
森島「あはははは」
主人公「ははは」
森島「もう……しょうがないんだから、はい、これ使って」
主人公「あ、ありがとうございます」
「あ、これって……。タネウマクンタオルですね?」
森島「ええ」
主人公「本当に色んな種類のグッズを持ってるんですね……」
森島「ふふっ、覚えていてくれたんだ?」
主人公「も、もちろんです!先輩の好きな物とかを忘れる訳ないです!」
森島「待ち合わせには遅刻するのに?」
主人公「あ……そ、それは本当にすみません……」
森島「くすっ、もういいわよ」
主人公「え?」
森島「さすがの私も湯気まで出されちゃ怒れなくなっちゃった」
主人公「す、すみませんでした」
森島「もういいってば。それよりさ、早く行こ」
主人公「え?あ、はい……。でもどこに行くんですか?」
全然予定を知らない主人公に森島先輩は「今日は1日私に付いてきてくれる?」と聞く。
主人公「え?あ、はい……いいですけど」
森島「何も知らずに付いて来るの!そのほうが色々楽しいでしょ?」
主人公「そ、そうですね……」
森島「ふふっ、よーし!それじゃいこっ」
主人公「は、はい!」
森島「最初は色々買い物!」
主人公「わかりました」
・・・
森島「ふふっ、すっごい人ね~」
主人公「本当ですね」
森島「皆楽しそう」
主人公「ええ、楽しそうです」
森島「橘君は?」
主人公「え?」
森島「楽しんでる?」
主人公「も、もちろんです。先輩と一緒ですから」
森島「え?」驚くと同時に頬を赤らめる。😏
主人公「あ、……すみません、つい」
森島「もう、すぐそういう事言うんだから」
主人公「す、すみません……」
森島「肝心な事は……最近言ってくれないのに……」
主人公「え?」
森島「な、なんでもない!ほら、行こう!」
主人公「あ、せ、先輩」
・・・
物凄い人ごみだ。そんな中をひょいひょいっと身軽にかわし進む森島先輩。
主人公「ま、待ってください」
森島「ふふっ、待てませ~ん」
主人公「せ、先輩~」
森島「こっち、こっち~」
……。
主人公「あ……」
森島先輩を見失った主人公、急いで人ごみを抜け先輩を探す。
森島「あ、橘君」
良かった……森島先輩が居た。うん?先輩の隣に小さな子供が居た。
主人公「え?先輩この子は?」
子供「ふえーーーん!ふえーーーん!」
森島「迷子みたい」
主人公「え?迷子……」
森島「うん、ずっと泣きっぱなしだから、よくわからないけど、明らかにそうよね」
子供「ふえええええええん!」
主人公「おわ!」
森島先輩はかがみ優しい声で、
森島「う~ん、お願いだから泣き止んで?ね」
子供「びええええええええええ!」
森島「はぁ、困ったなぁ」
主人公「ど、どうしますか先輩」
森島「そうねぇ……とりあえず交番に行ってみましょうか」
主人公「そ、そうですね」
……。
母親「あ!淳ちゃん!捜したのよ~」
子供「ママー!うわああああん!」
迷子の子供は無事に母親と再会できた。
母親「ありがとうございます。本当にありがとうございます!」
森島「いえいえ、良かったです」
母親「ほら、淳ちゃんもお礼を言って!」
子供「……ぐすっ、ありがとうお姉ちゃん」
森島「ふふっ、もう迷子にならないようにね」
・・・
無事に子供が母親と再会できた事に喜ぶ二人。
話の流れで森島先輩に迷子の子供の対処法を教えて貰った。
……主人公はふと思い声に出した。
主人公「……先輩って優しいですよね」
森島「え?な、なんで?」
主人公「……迷子になって、泣いている子を見つけたら、迷わず声をかけたんですよね?」
森島「あら、それって当然じゃない?」さらっと言う。
主人公「見かけて、そのまま立ち去る人の方が多いですよ。残念ですけど」
森島「ううむ~確かにねぇ……世知辛いわねぇ」
主人公「だから、先輩はすごいです」
照れたのか森島先輩は頬を赤らめる。
森島「そ、そんな大したものじゃないわよ。泣いている子をほっとけないだけ。そういう性格なの」
主人公「性格ですか……」
森島「うん。迷子の子とか見ると私まで悲しくなってきちゃうんだもん……」
主人公「わかる気がします……」
森島「うん……」
主人公「(1年前……公園で先輩が声をかけてくれたのもそういう気持ちだったのかな……)」
森島「……なーんてね!」
主人公「え?」
森島「無事解決できたんだし!そんな神妙な顔しないでよ」
主人公「あ、そうですね……」
森島「もっともっと楽しまないと。ね?」
主人公「(先輩……)」
森島「むむ、またそういう顔して~。もう……橘君は私と一緒で楽しくないの?」
主人公「あっ、た、楽しいです」
森島「ほんとに~?」
主人公「ほ、本当ですよ!」
森島「わお、いいお返事。それなら笑って笑って」
主人公「え?あ、はい」
森島「う~ん、もう一盛り上がり足りないわね」
主人公「え?そ、そうですか?」
森島「しょうがない、ここは私が橘君のために一肌脱ぐしかないか……」なにっ!?
主人公「一肌脱ぐ?」
森島「さあ行くわよ橘君」
主人公「せ、先輩待って下さい」
・・・
まさかのホテル。
ホテル + 一肌脱ぐ = マンモスーっ!?!?!?
主人公「……ホ、ホテルで何するんですか?」
森島「え?さっき言ったでしょ」
主人公「さ、さっきって……」
森島「もう、忘れちゃったの?一肌脱ぎに来たのよ」マンモスーっ!!!
主人公「ええっ!?」
森島先輩は跳びあがり、
森島「わわ、急に大きな声出してどうしたの?」
主人公はドキドキしながら考える。考えすぎて森島先輩の声すら聞こえないっ!!
森島「こらー。置いてっちゃうぞ?」
主人公「お、置いてかないで下さいっ!」
森島「あ、ようやく正気に戻った?」
主人公「ぼ、僕は正気です!平気です!でも先輩は……そのいいんですか?」
確認を取る主人公。
森島「もっちろん。ちゃんと水着も持ってきたしね~」
!?!?!?!?初プレイで水着ぃぃぃぃいいいい!?!?!?マンモスーっ!!!
主人公は思わず「そんなマニアックな……」と呟く。
森島「マニアック?う~ん、まあ確かにここのプールって有名じゃないかもしれないけど広くて気持ちいいんだよ?」ズコーっ!!プールか~い。
主人公「へ?プール?」
森島「うん。温水プール」
主人公「プール……」
森島「……こら、橘君。いったいどんな想像してたの?もう」頬を赤らめながら言う。
まぁ、良いじゃないか温水プール。
主人公「あ、でも水着が……」
森島「あ……そういえばそうね……。びっくりさせたい一心で伝え忘れちゃった」ズコーっ!!
主人公「なるほど……」
森島「う~ん、一人で泳いでもしょうがないし、今日は止めておこっか?」
主人公「ええっ!?そ、そんな!」
折角森島先輩の水着姿を見られるチャンスを失う訳にはいかない……。
主人公は周りを見渡す……。あっ!あそこで水着の貸し出しをしているじゃないか!!
主人公は森島先輩に売店で水着を借りられる事を説明した。
森島「ふふっ、それじゃあ中で待ち合わせ。それでいい?」
主人公「はい!すぐに行きます」
森島「よーし、泳ぐわよ~」
・・・
温水プールには思ったよりも人がいた。
主人公「(クリスマスに泳ぐのか……。ちょっと不思議だ)」
そんな事を思いつつ森島先輩を待つ……と、
森島「お~またせっ」恥ずかしさを隠すかのように元気よく言う。
主人公「は、はい!」
森島「ど、どうかな?」
主人公「(こ、これは……)」
主人公は森島先輩のボデー舐めまわすように見る。
主人公「(僕のお宝コレクションとか、本当にかすんじゃうよ……)」
更に見る。……堪りませんなぁ!!!
主人公「(キレイだ……)」
森島「ね、ねえ橘君?」
主人公「は、はい!」
返事をするや否や立ち眩みを起こす……森島先輩が綺麗すぎて。
森島「へ、変かな?」
主人公「へ、変じゃないです!似合います!キレイです……」
森島「ホントに?ありがと」
……。
森島先輩の水着姿をもっと見たいけど、理性が弾け飛びそうだからじっくり見てられない……。
主人公「さ、さーーて泳ごう!泳がないと!お先です!」
森島「え?橘君?」
逃げるようにプールに跳び込む主人公、追う森島先輩。
森島「抜け駆けは許さないんだからねっ!うりゃっ!」
マンモスーっ!!!
おっπ(^ω^ ≡ ^ω^)おっおっおっ。
主人公「せ、先輩!あ、危ないですよ」
森島「どうして~?別に溺れたりしないでしょ?」
主人公「(いや、溺れそうです……色々な意味で)」誰が上手い事を言えと。
・・・
話の流れで次はサウナに入ることに!!
うん、最高だ。
二人きりのサウナ。うん、最高だ。
主人公が多くの汗を流すのを見て森島先輩は「負けないわよ~」と言い、
森島「私も橘君に負けないように汗を出すんだから」
主人公「ははは、勝負ですか?」
森島「だってほら!よーっく見てみてよ!橘君の方がいっぱい出てるもん」
主人公「え?」
森島「ほら、腕を見比べてみて」
π^2。
主人公「(こ!これは……。僕と先輩の汗が混じりあいつつ床に落ちていく……)」
幸せを噛みしめる主人公。
・・・
再びホテルのフロント―――。
本当に楽しかった……。
……さて、いよいよ森島先輩のご家族に紹介して貰う時が来た……。
森島「お待たせ~」
「ごめんね。着替えるのに手間取っちゃった」
主人公「いえ、僕はまったく平気です」
「あ、でも……」
森島「ん?どうかした橘君?」
主人公「ご家族の皆さんとの待ち合わせはどうなってるんですかね?」
森島「あっ!そっか……忘れてたね」
主人公「わ、忘れちゃ駄目ですよ先輩。ちなみに何時だったんですか?」
森島「あ~、一応予定では……1時間前?」
主人公「ええっ、もう1時間遅刻なんですか?」
森島「まあ、最初の予定から考えるとね?ふふふっ」
主人公「わ、笑ってないで行きましょう!集合場所はどこなんですか?」
森島「ここよ」
どうやら今居るホテルの上の階が集合場所らしい……。
森島先輩に「だからそんなに慌てなくても大丈夫」と言われたが……1時間も遅刻している。
主人公は森島先輩を半ば強引にエレベーターへ連れ込んだ。
・・・
エレベーター―――。
主人公「(うわ……。外が見えるタイプのエレベーターだ……怖いかも……)」
森島「もう、強引なんだから……」
主人公「え?あ、す、すみません……」
エレベーターの扉が閉まり上昇し始める。
森島「ふふっ、すごいわね~、あっという間に昇っていくのね~」
主人公「(ほ、本当だ……こ、怖すぎる……)」
「(だ、駄目だ……何か話でもして紛らわせないと)」
「せ、先輩」
森島「ん?」
主人公「今日って、ご家族のどなたがいらっしゃるんですか?前に聞いた感じだとお祖父さんとお祖母さんと……」
森島「あ~、うん。実はね、飛行機の都合で今日はいないの。だから二人きり?」
主人公「あ、そうなんですか……」……ん?
「二人きり?」
森島「うん、そう」
主人公「え?あ、あれ?ご両親は……?」
森島「おじいちゃんとおばあちゃんが来ないんじゃ意味がないって家にいるよ?」
主人公「え?ああ……お家に……」
森島「でね、せっかく予約してある部屋がもったいないなぁって思って泊まりにきたの」
主人公「た、確かにそうですね……」
森島「だってほら!見てよこの夜景!キレイねぇ……」
主人公「あ、あれ?じゃあ今夜は……誰もいらっしゃらないんですか?」
森島「うん」
森島先輩と二人きり……か……。
……。
エレベーターが止まった……。どうやら部屋がある階に着いたようだ……。
・・・
森島「おお~」
主人公「し、失礼します……」
(シックな部屋だ……。)
緊張している主人公とは対照的に森島先輩はまるで無邪気な子供の様に部屋を探索し始める。
森島「せっかくだから、私お風呂に入っちゃおうかなぁ~」
主人公「ええ?お、お風呂ですか?」
森島「滅多に来られないし、もったいないじゃない?」
主人公「あ、そ、そうですね」
森島「橘君、覗いちゃ駄目だよ?」
主人公「の、覗きません!」
森島「わお、いいお返事。それじゃあちょっと入ってくるね」
そう言うと森島先輩はお風呂へ向かった。
……。
……どうも落ち着かない。
ふと窓の外を見る……夜景が綺麗だ……。
あっ、雪が降ってきた……。
ホワイトクリスマス……か……。
主人公「(森島先輩と二人きりでクリスマス……)」
……お風呂場から森島先輩の鼻歌が聞こえる……。
主人公「(あの頃は、こんな日が来るだなんて想像すら出来なかったよな……)」
ひょんなことから森島先輩に気に入られ、告白して振られ、それでも変わらずに接してくれて、先輩と一緒にいられるだけでも幸せで……。
主人公「(……ははは、結局もう1回告白しちゃったけど)」
しかし……この後ってどうすればいいんだ!?
考えていると、灯りが消えた。
主人公「え!?て、停電?」
森島「……違うよ」
主人公「あ、せ、先輩」
森島「恥ずかしいから……私が消したの」
主人公「は、恥ずかしいって……あ、あれ先輩その格好は?」
森島先輩は沈黙する。
主人公「せ、先輩?どうしたんですか?」
森島「……馬鹿」
主人公「え?」
森島「意地悪……橘君の意地悪!」
主人公「森島先輩……」
森島「どうして覗きに来てくれないの?」
主人公「ええっ……そ、それは……」
森島「私のこと……好きなんじゃないの?」
主人公「す、好きですけど……」
森島「好きなら思わず覗いちゃうもんじゃないの?」
主人公「い、いや……それはどうですかね……」
森島「……わからない」
主人公「せ、先輩?」
森島「どうして……。もう一度告白してくれないの?何度でも告白するって言ってくれたのに」
森島「私……私は橘君が好きなのっ!大好きなの!」
主人公「ええっ!?せ、先輩……」
森島先輩は感情が溢れ出し、自然と声が震える……。
森島「私……ずっと待ってたのに……」
主人公「先輩……」
森島「ずっと……ずっと待ってたのに……。もう、嫌われちゃったかと……思って」
主人公「そ、そんな事ないです」
森島「諦められちゃったかと思って……寂しくて……不安で……」
主人公「先輩……」
森島「でもわからないの!私、こんなに人を好きになった事なんてないんだもん!」
「誰にも渡したくない人なんて……。初めてなんだもん……」
主人公「……」
森島「どう伝えていいのか……わからなくて」
主人公「先輩……すみませんでした」
森島「橘君に……呆れられないような、格好いい告白の仕方なんて……わからなくて……」
主人公「……」
森島「……」
主人公「いいんですよ、そんなの」
森島「え?」
主人公「だって……僕が好きになったのは、そんな不器用な森島先輩ですから……」
森島「……橘君」
互いに沈黙する……。
森島「くしゅん!」
主人公「あ、……先輩風邪引いちゃいますよ。このガウンを着て下さい」
そう言いガウンを手渡す。
森島「あ、ありがとう橘君……」
主人公「いえ……」
森島「本当に私ったらみっともないよね。恥ずかしい……」
主人公「そんな事ないですよ……。先輩はみっともなくなんてないです」
森島「橘君……」
主人公「……僕の方がみっともないですよ。あんな格好悪い告白をしてしまって……」
森島「え?」
主人公「一回目も二回目も、情けないです」
森島「……ううん。そんな事ないよ」
「私、あんなにドキドキした事なんて、生まれて初めてだった」
主人公「先輩……」
森島「……はるかって呼んで」
主人公「え?」
森島「お願い……」
主人公「は、はるか……好きだよ」
はるか「ふふっ、よく出来ました」
はるか「好きよ……大好き……」
主人公「僕もです……僕も大好きです」
はるか「……キスして。そのまま離さないで」
そして……
はるか「んっ……」
~エンディング~
・・・
~エピローグ~
(はるかが語り部)
もう、あの日の事は恥ずかしいんだから言わないでよ。
急に思い出したって?まったく、意地悪なんだから……。
まあ、でもあそこで勇気を出して良かったって思ってるの。
素敵な……と、言うよりは、可愛いダーリンと一緒にいられるから。
クスッ、今でも刑事さんになったなんて、ちょっと信じられないけどね。
はるか「う~ん、今日の肉じゃがはすっごく良い出来かも!え?味見する?はい、あ~ん」
「え?事件発生なの?ちょっと待ってね、コート取ってくる」
はるか「あなた!気を付けてね」
主人公「んお、ひってくう~。もぐもぐ」
はるか「あっ、帰ってきたら私も逮捕してね~」
主人公「ふぇ?」
はるか「ふふっ、いってらっしゃい~」
橘君と過ごす日々。
あっ、私も同じ苗字だった!なんか慣れなくてね。
おほん、純一君と過ごす日々。
昨日よりも今日が、きっと今日よりも明日の方が……。
純一君の事を好きになってるの。
これからも、よろしくね。ダーリン。
―――――物語はこれで終わり。
だけど、純一とはるかの相思相愛の仲は続いていくだろう……
"はるか"未来、いつまでも……