“「枠(waku)の中の體(からだ)」名画に学ぶ身体表現”
( 画 家・宮崎 智晴 )
10月17日(木) 午後3時30分ー5時30分
26日(土) 午後6時30分ー8時30分
画 家 : 宮崎 智晴
牛島義弘に師事しウィーン幻想派の技法を継承。画業の他に、2004〜2008年、ウィーンフィル室内楽の舞台美術担当(福井県小浜市市民ホーム、京都コンサートホール)2009年ウィーントリオ+桂勘氏「TRIO WIEN +BUTOH」(クラシック音楽と舞踏共演)の舞台美術(映像表現)監督(京都コンピューター学院コンサートホール)。2013年zucca 東京、パリコレクション「芸術家の家」会場装飾参加。古楽器と詩の朗読も続けている。
次は、画家の宮崎智晴くんです。彼は僕の1個下で盟友と言って良いでしょう。
最初にお願いしたのはまさに、演劇ユニットYOU企画(YOU-PROJECT)noの旗揚げ公演のパンフです。本当に凝った装飾のものを作ってくれて、折ると額になる平面だけに留まらない画家の力を感じました。
その後、2003年、2004年のW.サローヤン「Hello Out There!」のチラシ挿絵、2006年のW.シェイクスピア「ジュリエット」のチラシ挿絵を提供してくださいました。
そして、彼は自分の結婚式の披露宴(ほぼ両家しかいない)でワークショップをやって欲しい、と言うぐらい私のワークショップを気に入ってくれていました。
実際、12月にやる演劇的朗読会「本を読む・聴く」の初期の頃に参加してくれています。彼は窓辺で中原中也の詩を読んでくれました。大変素敵でした。
その後、彼の個展で詩を読むイベントがあって、それも観に行きました。大変素敵な喫茶店のような画廊のような場所で、雰囲気や見せ方が画家的なのだろう、と思った覚えがあります。
そんなこんなで、宮崎氏の画家の力をいつか学ばせてもらいたい、と思っていたのですが、2019年チェーホフ「ワーニャ伯父さん!」で名画の構図を借りてくる、という手法を実行し手応えを得て、今回、依頼しました。
実際、8月の芝居体験のある1日では、フェルメールの3枚の絵から、ラーメン屋の店主と客の、本当はいないバイトくんとの2人芝居が作り上げられました。
おそらく一番この回が、いわゆる演劇とは遠い内容に思えると思うのですが、空間を造形する力というのは、演出力でもあり、演出が絵を作ろうとする時、そこに自然に居ることのできる俳優というのも重宝されると思います。
それに、名画を見た時、その場面の中にぜひ入り込んでみたい、と思われたことはないでしょうか。
タイトル通り、枠の中に入って、今までの枠を外してみませんか?