ちょい悪ジジイのリタイア日記

リタイア初心者が日々思う事、昔話、旅行記、etc

恐るべし大正生まれ!92歳!明治の、97歳!!

2006-07-10 10:02:32 | Weblog
タイトルに書いた通り我輩の母親は大正4年生まれ、業の虎である。御歳90と2歳!父は97でようやく去年あの世へ旅立ちをした。明治生まれの申年、そして我輩も、申年、せがれも申年生まれなので、日光の有名な三猿にたとえられた、近所では有名な?3代??ピンピンコロリの実践者でもある。

普通に日常生活は1人で、出来ていて、少し体の具合がおかしいなと直ぐ前の病院で診てもらう。少し体力が衰えているので2、3日と言う事で入院しましょうとドクターが言う。其のうちもう体力の回復は望めませんに変わってきた。本人もあきらめたみたい。「孫の顔が見たい」と言う、山形の姉、近所に住む兄夫婦、親と同居の姉、我輩夫婦、そして孫達に看取られ大工生活80年(名誉市民市長賞)の生涯に幕を降ろした。入院から10日めの出来事であった。老人達の実に100%希望している、ピンピンコロリだと思える。

母から一昨日「明日は親戚の葬儀が郷里であるので、一緒に行ってくれ」と連絡が有った。車で高速を使えば1時間位で着く距離なのに、どうしても電車で行くのだと主張する。「葬式に車で行って事故にでもあったらどうする!」これが理由だ!

母と電車で出かけるのは50年ぶり位、心配だ、駅で切符を自動改札に入れたがらない。「入れて出なかったらどうする、駅員さんに聞いてくる」!
母の後ろには行列だ!見本を見せても信用しない!駅員の居る1番左の自動改札に行き、「いまから、キップをいれますから、ちゃんと、見ているようにと、」と断ってから恐る恐る入れる

「あー!取られた!」1秒後には返してもらえるのにこの騒ぎ、母の脳裏にはキップを無くしたらもう電車に乗せてもらえなく成る恐怖感でいっぱいなのだ!キップを発見してにこっとし、無事通過、駅員さん他の人はニコニコして、誰が見ても間違いなく大騒ぎした老婦人を見送る。のどかな駅の風景である。ああー日本は平和な世の中でよかった!

エスカレーターかエレベーターを探しホームに降りても居る電車には乗らない。必ず次を待つ!
乗り換えもそうだ!車で1時間の所電車で2時間以上掛る始末だ!
高尾発大月行きの普通電車は大正生まれを乗せゆっくりと定時発車した。
長い?トンネルを抜けるとやがて左手に相模湖が見えてきた。あれ?昔は別の名前だったよね?確かヨセとか言わなかった?そんな記憶が少し頭をよぎる。

お袋の田舎は近くにダム(昔は貯水地)が出来て水力発電所が出来、生まれた時から電気が来ていたのが自慢である。明治40年からこの辺から東京の方へ電気を送っていたと、自分が電気を造っていたような話をする、親父の郷里の小田原の山奥はまだランプのホヤガラスを掃除していた時代と得意顔で言う。

我輩の記憶だと、確か10ワット位の薄暗い裸電球が、イロリの近くに有った。ラジオ、電気蓄音機が有り、擦り切れて雑音だらけのレコードが、いつも同じ歌謡曲を歌っていたっけ!そうだここは、明治から電気の有る日本でも古くからの文化村なのだ!「関東大震災の時は東京の空が火事で真っ赤に見えた」と言う歴史の目撃者でも有る。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown ()
2006-07-10 15:34:44
ちょい悪ジジイさんは、お母さん似だったんですね。
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?さんへ (よう爺)
2006-07-11 05:12:07
えー!  まさか!
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