大昔、我輩は１回だけ、レースにでた！！富士スピードウエイで！！

タイトルどうり１回だけ走った事が有る。Ａ級ライセンスは持っていた。友人の５４Ｂ（スカイライン２０００ＧＴ－Ｂ）ウエーバ３キャブのいい車だったなー。「ちょつと貸して」さあー借りたらもうこっちのモンだ？

例によって部下のメカにラーメン、餃子、これだけで皆さん良く働いてくれるのだ。まず足周りを、レーシングサスに、ロールバーを付ける。エアークリーナーを外しストッキングをウエーバーのエアーホーンに、こんなもんで勘弁してやろう。
狭山遊園地のパーキングで行われたハイスピードジムカーナーにエントリーだ。当日スタートラインに着くとギャラリーが写真を撮りに大勢きた、当時では５４Ｂは絶大な人気を博していたのだ！

さあースタート！オフシャルの旗の合図でエンジンは吠えクラッチをジャストミート！タイヤは白煙を上げ、る！はず！だったが！車はスタートラインから１ミリも動いていない！２秒位現状を把握できず、頭の中は真っ白！やってしまった！
そうです、パワーにミッションが耐え切れずローギアが吹っ飛んだのだ！気を取り直し２速で再スタート、ジムカーナーには絶対に５４Ｂは不利である。パイロンの間隔の狭い事！それでも大回りの今度はタイヤから煙を上げパワースライドで頑張る、ギャラリーには大うけ写真を取り捲る人、拍手をくれる人、ゴールのチェツカーフラッグが見えた！ようやくゴールラインを通過。結果は軽より遅かった！まあこれだけ人気を取れたので、つかみはＯＫだ！

完走のハンコだけが目的だ。と、自分を慰め、かけたギアが他のギアに噛みこまない様カウンターシャフトでかき回さないよう、低速で会社まで帰ったのは言うもまでもない。ミッションをばらしてみると、ローギアは完全にその姿を消滅していた。

ジムカーナーに出るのもＢ級ライセンスは必要、これは筆記試験だけなので落ちる人はまずいない。さて一応これでＡライの受験資格が曲がりなりにも取れた。今度は向丘遊園の直ぐ近くの山の中、コースはダート、２０台ずつ位のグループに別れ、スタートだ！

途中オフィシャルがフラッグをだし反応をみる、早い我輩にブルーフラッグ？？後ろを見ても早いのは見えない、どう反応しろというのだ！！しかももうもうのこのダートにオイルフラッグ、まあここは減速だ。しまいにはゴミ入れのポリバケツをコースに蹴り込んで来たのである。
目の前のバケツを避けきれず撥ねる車もいれば、其の車をよけスピンする車、事故になったらどう責任をとるのだ！と、思う人も少しはいたが？これがテストなのだ！結果何人か不合格がでた、撥ねたのと、スピンした車か？我輩はモチ合格！晴れてＡライ保持者になった。真っ黒な顔で！
レース参戦は明日の心だ！