あおぞらのもと、原っぱをゆこう。2

そらうたうたい 石綿 芳美 のブログ

ふうちゃんの運動会 其の三

2015-09-19 21:30:20 | 日記
優しいおともだちが次々やってきて
「どうしたの?」ってお菓子を持ってきてくれても
ふうちゃんは泣きやみません。

ママが理由をしっかり聞いてあげて、
抱きしめてあげても泣きやみません。

わかっていたことなのに思うようにならなかった哀しみが
とまらないとまらない。

一方、泣き声に責められるようで
困惑しながらわたしは

「ふうちゃんがいま泣いてるのはほんとうのこころだけど、ねぇねが言ったのもほんとうのこころなんだよ」

と説明してみたけれど、

こう言わず謝ったら楽だなぁと思ったり、いやまて、あぶないって思ったからわたしは言ったんだぞ?と再確認したり、
複雑な心境でした。

それでも感情のまま泣けるのは、素晴らしいことだなと思ったりしました。
いや、責めるための泣きはどうなんだろうと思うけれども、

こころの解放として泣けるのは。


大きくなったら、笑い話になるに違いないこのときのこと、

このときのきもち、

思いきりわんわん泣けたことを忘れないでほしいとも思ってました。

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