宮古島と周辺離島のビーチからイソギンチャクとクマノミが次々に消える事態が発生したのが数週間前。
マリン組合の友人から、下地島の某ビーチでイソギンチャクとクマノミを採取してる男性がいるとの一報が入ったのが、昨日(2017.5.26)10時10分。
現場に駆け付けると、その男性は同じ場所で何度も潜っては息継ぎを繰り返していた。
遠目で見て、その場所にイソギンチャクがあって、カクレクマノミが共生してて、必死でそれを採取してることがすぐにわかった。
みんなが大事に守ってる命を簡単に破壊されてるようで、すごく悲しい気持ちと、何も出来ない悔しさで、その男性を動画で撮って晒し者にしようかなんて考えた。
そんなことしても何の解決にもならないことは知ってるのに。
あ、すみません。
かなり長文になるので、海に興味のない方はスルーして下さい。
海は誰のもの?
その答えは個人の解釈によって様々で、国立公園などの特別区域などを省き、水産業の対象魚でない魚貝類は、採取することに制限はなく、現時点では取締ることが出来ないらしい。
※沖縄県漁連、沖縄県水産課に電話確認済み
水産課の見解は、イソギンチャクもクマノミも漁業対象外だから何の問題もないとのことでした。
「販売目的で採取しても問題ないのですか?」
水産課「※魚を釣っても問題にならないように、伊良部島と下地島では問題にならないです」
正直ショックでした。
みんなが大切に思っているこの海は、一部の心無い人によって簡単に破壊され、それを止める権限は誰にもない。
(※イソギンチャクもクマノミも採取することに問題ありません。しかし、採取する際に周囲の岩やサンゴなどを破壊することは違法とのこと)
すごく悔しかった。
だけど僕らは守っていかなければならない。
何も出来ないもどかしさの中で、海保の先輩が放った言葉が全てだと思ったよ。
「これは倫理の問題だ!」
その一言で、この問題の本質が見えた気がした。
一部のブログやSNSで、最近こんなことが話題になってた。
「ネット上でポイントを公開する人がいるから採られる」って。
本当にそうなのか。
もしそうだとするなら、ブログやSNSで今この体験(ナウ)を発信できる時代に、完全非公開に出来るポイントがどれだけあるのか。
その男性は言った。
「去年、そこの(有名)ビーチに来たけど、人が多かったのでこっち(採取現場)に来たらクマノミが沢山いて、捕まえようとしたけど素手では無理だったから、今年は道具を持ってきた」と。
プロだと思った。
クマノミやイソギンチャクは、ある程度の習性を知っていれば、どんなところに生息しているのか予測ができます。
そんな状況で、ポイントを非公開にすることで本当に採取されないのだろうか。
1番良いのは海に入らないこと。
ガイドもしないし、観賞もしなければ近付くこともしない。
自然のありのままってそんなことだと思う。
だけど実際のところ、そういうわけにはいかないでしょう。
可愛らしい海水魚を観て癒されたいし、ウミガメと一緒に泳ぎたい。
これって矛盾でしょ。
人間の欲を満たすために、色んな多くの生き物が犠牲になってるわけで、それでも極力は守っていかなければならない。
これは倫理の問題だ!
道端に咲いたキレイな花を踏み潰しても違法にはならないけど、それって人としてダメでしょ!
ってこと。
結局は自分のとこにとどめておきたいだけなんだよね。
「可愛い。大事にしたい」
って思いながら、住み家(イソギンチャク)ごと破壊された天然ものを欲しがったり(購入したり)して。
それって矛盾だよね。
自分家で飼いたい気持ちもわからんでもない。
金になるから売りたい気持ちもあると思う。
だけど、違法でなくともダメなことはダメ!
これは倫理の問題だ!
もしも悪気がないと言うなら尚更、悪気がないその人にこそ理解してもらう必要がある。
海は大切な観光資源であり、すぐにでもルール(条例)づくりが必要だと思う。
行政を中心に一刻も早く。
観光プロモーションには積極的で、観光客◯万人増加ばかりが紙面を賑わせ、それって凄いことなの?
数字だけが想像以上に膨れ上がって、本来、お客様が求めているはずの自然は次々に破壊されている。
その現実に目を背けたままで良いのか。
掘ったり埋めたり。
いつまで続ければ良いの?
自然が破壊されたとしても、観光客誘致のための開発を良しとし、どんどん誘致してビーチが混雑したとしても、大多数の市民がそれを望むなら、それはそれで良いと思う。
歯止めがきかなくなって、これからも開発(自然破壊)し続けていくことも、ひょっとすると島の発展に繋がるのかもしれない。
前より魚が獲れなくなった。
ひと昔前を夢見て、大手スーパーへ島外の魚を買いに行かなければならない時代がきたとしても、それを受入れる覚悟があるなら、開発ありきの発展も良いと思う。
僕は覚悟するし覚悟できる。
だけど、子供たちには残したいよね。
島の魚を食べさせたいし、この自然を感じてもらいたい。
この島好きだし。
そもそも自然が破壊された島って、あまり魅力なくない?
良いことも悪いことも、本当も嘘も含め、簡単に情報が拡散する時代だからこそ、僕らは正しい情報を共有し、この海や自然をみんなで守っていく必要があるのではないでしょうか。
みんなで監視するんだよ。
朝も昼も真夜中も。
海は誰のもの?
その答えは個人の解釈により様々。
だけど、海は他でもない僕らのものなんだから。
守るんだよ。
みんなで。
伊良部島観光ガイドゆうむつ
青の洞窟スペシャルツアー
facebookページもあるよ
マリン組合の友人から、下地島の某ビーチでイソギンチャクとクマノミを採取してる男性がいるとの一報が入ったのが、昨日(2017.5.26)10時10分。
現場に駆け付けると、その男性は同じ場所で何度も潜っては息継ぎを繰り返していた。
遠目で見て、その場所にイソギンチャクがあって、カクレクマノミが共生してて、必死でそれを採取してることがすぐにわかった。
みんなが大事に守ってる命を簡単に破壊されてるようで、すごく悲しい気持ちと、何も出来ない悔しさで、その男性を動画で撮って晒し者にしようかなんて考えた。
そんなことしても何の解決にもならないことは知ってるのに。
あ、すみません。
かなり長文になるので、海に興味のない方はスルーして下さい。
海は誰のもの?
その答えは個人の解釈によって様々で、国立公園などの特別区域などを省き、水産業の対象魚でない魚貝類は、採取することに制限はなく、現時点では取締ることが出来ないらしい。
※沖縄県漁連、沖縄県水産課に電話確認済み
水産課の見解は、イソギンチャクもクマノミも漁業対象外だから何の問題もないとのことでした。
「販売目的で採取しても問題ないのですか?」
水産課「※魚を釣っても問題にならないように、伊良部島と下地島では問題にならないです」
正直ショックでした。
みんなが大切に思っているこの海は、一部の心無い人によって簡単に破壊され、それを止める権限は誰にもない。
(※イソギンチャクもクマノミも採取することに問題ありません。しかし、採取する際に周囲の岩やサンゴなどを破壊することは違法とのこと)
すごく悔しかった。
だけど僕らは守っていかなければならない。
何も出来ないもどかしさの中で、海保の先輩が放った言葉が全てだと思ったよ。
「これは倫理の問題だ!」
その一言で、この問題の本質が見えた気がした。
一部のブログやSNSで、最近こんなことが話題になってた。
「ネット上でポイントを公開する人がいるから採られる」って。
本当にそうなのか。
もしそうだとするなら、ブログやSNSで今この体験(ナウ)を発信できる時代に、完全非公開に出来るポイントがどれだけあるのか。
その男性は言った。
「去年、そこの(有名)ビーチに来たけど、人が多かったのでこっち(採取現場)に来たらクマノミが沢山いて、捕まえようとしたけど素手では無理だったから、今年は道具を持ってきた」と。
プロだと思った。
クマノミやイソギンチャクは、ある程度の習性を知っていれば、どんなところに生息しているのか予測ができます。
そんな状況で、ポイントを非公開にすることで本当に採取されないのだろうか。
1番良いのは海に入らないこと。
ガイドもしないし、観賞もしなければ近付くこともしない。
自然のありのままってそんなことだと思う。
だけど実際のところ、そういうわけにはいかないでしょう。
可愛らしい海水魚を観て癒されたいし、ウミガメと一緒に泳ぎたい。
これって矛盾でしょ。
人間の欲を満たすために、色んな多くの生き物が犠牲になってるわけで、それでも極力は守っていかなければならない。
これは倫理の問題だ!
道端に咲いたキレイな花を踏み潰しても違法にはならないけど、それって人としてダメでしょ!
ってこと。
結局は自分のとこにとどめておきたいだけなんだよね。
「可愛い。大事にしたい」
って思いながら、住み家(イソギンチャク)ごと破壊された天然ものを欲しがったり(購入したり)して。
それって矛盾だよね。
自分家で飼いたい気持ちもわからんでもない。
金になるから売りたい気持ちもあると思う。
だけど、違法でなくともダメなことはダメ!
これは倫理の問題だ!
もしも悪気がないと言うなら尚更、悪気がないその人にこそ理解してもらう必要がある。
海は大切な観光資源であり、すぐにでもルール(条例)づくりが必要だと思う。
行政を中心に一刻も早く。
観光プロモーションには積極的で、観光客◯万人増加ばかりが紙面を賑わせ、それって凄いことなの?
数字だけが想像以上に膨れ上がって、本来、お客様が求めているはずの自然は次々に破壊されている。
その現実に目を背けたままで良いのか。
掘ったり埋めたり。
いつまで続ければ良いの?
自然が破壊されたとしても、観光客誘致のための開発を良しとし、どんどん誘致してビーチが混雑したとしても、大多数の市民がそれを望むなら、それはそれで良いと思う。
歯止めがきかなくなって、これからも開発(自然破壊)し続けていくことも、ひょっとすると島の発展に繋がるのかもしれない。
前より魚が獲れなくなった。
ひと昔前を夢見て、大手スーパーへ島外の魚を買いに行かなければならない時代がきたとしても、それを受入れる覚悟があるなら、開発ありきの発展も良いと思う。
僕は覚悟するし覚悟できる。
だけど、子供たちには残したいよね。
島の魚を食べさせたいし、この自然を感じてもらいたい。
この島好きだし。
そもそも自然が破壊された島って、あまり魅力なくない?
良いことも悪いことも、本当も嘘も含め、簡単に情報が拡散する時代だからこそ、僕らは正しい情報を共有し、この海や自然をみんなで守っていく必要があるのではないでしょうか。
みんなで監視するんだよ。
朝も昼も真夜中も。
海は誰のもの?
その答えは個人の解釈により様々。
だけど、海は他でもない僕らのものなんだから。
守るんだよ。
みんなで。
伊良部島観光ガイドゆうむつ
青の洞窟スペシャルツアー
facebookページもあるよ
え?結局ソコ?
倫理の問題って言うが、適法の範囲で採取している一般人をネットに晒すのは倫理的にどうなんですかね。
なんだかなぁ。
貴方の正義でしかないですよ。
ほどこしてる方がよほどヤバいやつですよw