筑前の国からこんにちは!

北九州市を中心に、福岡県とその周辺の情報を発信していきます。

雪のような真白き花と遠い歴史に包まれた岡湊神社の初夏

2024年05月15日 09時56分06秒 | 神社・寺社




福岡県芦屋町にある岡湊(おかのみなと)神社は初夏に入ると
ナンジャモンジャの真白き花で雪が積もったようになります。

この神社の歴史はとても古く1800年の時を経て、
神社のある芦屋の町は「日本書紀」「古事記」には「崗之水門(おかのみなと)」として登場しています。

真白き雪のような「なんじゃもんじゃ」は、歴史とともに増えて今日のように神社に真白き雪を積もらせます。

ナンジャモンジャの主木は、親交の証として朝鮮李王家から贈られ、
親木は、現岡湊神社宮司が明治神宮を退職した記念に明治神宮から贈られたものだそうです。
それ以外にも、対馬や岐阜のものや、アメリカ種など、約120本のなんじゃもんじゃがあり、
初夏に神社を真白く変貌させてくれます。

********************************************
第一の鳥居から拝殿まで距離は短く、かつ平坦ですのでとても参内しやすい神社です。


第一の鳥居とナンジャモンジャ



阿形の狛犬
鳥居をくぐると、右手に迎えてくれます。


吽形の狛犬
左手に迎えてくれます。


第2の鳥居




第2鳥居の扁額
扁額の字は北白川内親王の書だそうです。


第2の鳥居をくぐり振り返ると、可愛い園児たちが黄色い声を上げていました。



参道を進むとナンジャモンジャの白い花に包まれた手水舎が
印象的でした。


手水舎から第2の鳥居の方を振り返ると、雪に包まれたみたいに見えました。



更に参道を進み、振り返ると右手に桃の石像を触っている人がいました。


幸桃(さちもも)
御婦人が触っている石像です、触ると厄除けできるようで筆者も触って厄除けをしました。


拝殿
拝殿近くの参道には、ナンジャモンジャの白い花はなくなり眼の前がパッと開けた感じがしました。


拝殿を左手に回り込むと本殿が見えます。
参道周りと打って変わって重厚な静寂な世界でした。


最後に、ナンジャモンジャだけ撮りました。
緑の中で涼しげに咲いていました。


ナンジャモンジャが咲くこの時期に岡湊神社に参拝すると、
別世界に入り込んだ錯覚に陥ります。
参拝を終え帰途に着くときは、清々しい気持ちになりました。

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

梅花に染まり梅香が香る綱敷天満宮・・・福岡県築上町

2024年02月19日 16時53分02秒 | 神社・寺社

綱敷天満宮は、周囲も境内の中も梅花で染まり、梅香が漂っていました。




この綱敷天満宮の主祭神は、梅を愛した菅原道真公です。

綱敷天満宮の歴史

「藤原道真光は藤原時平の讒言により大宰権帥に降格され、昌泰4年(901)左遷された道真公が大宰府に赴任する途中、
船が難破し、ここ高塚の浜(現浜の宮)に漂着しました、
この時、漁船の網の綱を敷いて休み筑紫の太宰府に向かわれた。」という故事により
天暦9年(955)、国府の命によって社殿が造営され「綱敷天満宮」となったそうです。




綱敷天満宮の見どころ

綱敷天満宮の梅花の咲く時期の見どころは、拝殿までの参道を染める梅花、参道横の梅園の梅花を通して見る拝殿の光景
珍しい白い球体の御籤掛けと拝殿と梅花がよく映えます、さらに、朱色の連鳥居が梅花の白色とよく調和していました。

また、境内にある朱色の連鳥居の中を潜ると、不思議な気持ちになります、
神聖な異次元の世界に入り込んだ気持ちになります、
こうした世界は静かに浸りたいものです。


鳥居の先は周防灘
菅原道真公の乗った船が流れ着いた浜の宮海岸があります。


参道
平日ですが、殆どの出店が開いていました。


神門
満開の梅に護られているようでした。


拝殿と参道
両脇の満開の梅花が鮮やかでした。


梅園から見た拝殿


拝殿と球体型の御籤掛け


本殿と梅花
本殿が梅花に浮かんでいるように見えました。


朱色の連鳥居
梅花の海を貫く朱の連鳥居のトンネルのように見えました。



梅花に囲まれた球形の御籤掛けと朱の連鳥居



朱の連鳥居の内部
なんだか異次元のお世界に入り込んだようです。
一人でゆっくりと味わいながら通り抜けると良いです。


連鳥居の先は稲荷神社でした。


神門を抜け3つの鳥居を抜け、現実の世界に戻りました。


梅が咲き始めるとようやく長い冬が終わり、いよいよ新しい年の始まりを感じます。

まだ肌寒い中、神聖な神社の中で凛とした美しさを放つ梅花を感じながら
改めて、正月の初詣とは別に今年一年を平穏無事に過ごせるようお祈りをしました。

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

祭神が日本神話の男神・女神の神社へ初詣・・・直方市多賀神社

2024年01月07日 18時02分39秒 | 神社・寺社

2024年辰年の初詣は、初めて直方(のおがた)市にある多賀神社にお参りしました。

多賀神社は、娘が探してきた神社で、初めて聞いた名前でした。

初詣は、毎年違う神社にお参りしており、有名で人気の高い神社ばかりでとても混雑していましたが
今回の初詣は、あまり混まずにご利益もありそうで良かったです。

祭神は、伊邪那岐大神(いさなぎのおほかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおほかみ)で
日本列島と砂岩・海・風・山・野・火・鉱物・水などの八百萬(やほよろず/たくさん)の神々を
お生みになりました。

また、伊邪那岐神は天照大神の父神でもあります。

********************************************

二の鳥居

参道の階段を登りきったところにあります。



境内内の参道

あまり混んでおらず、僅かな出店が出ていました。



拝殿

垂れ幕には、御神紋である日本書記に登場する夫婦の鳥・「鶺鴒(せきれい)」が描かれており、
夫婦円満や家内円満などの福が授かるのだそうです。



花手水

初めて、神社や寺院の手水舎を花で飾る手水を見ました。
今年の運は明るくなりそうな気がしました。



拝殿の桃

拝殿の桃は、伊邪那岐大神が黄泉の国から逃れる際に投げた桃を表し、
追っ手が退散し災難を逃れたそうです。
多賀神社は難厄除け、開運のご利益があることでも有名です。



蛭子社

二の鳥居を潜るとすぐ右に立派な社があります。
御祭神は、蛭子命(ひるこのみこと)で伊邪那岐神と伊邪那美神が最初に生んだ子です。
   商売繋盛、漁濃繋栄、事業繁栄の神とされています。


例年、初詣に近くの神社の異なるところにお参りをしています。
今年は、この多賀神社にお参りをしました。

今までの神社に比べて、最も歴史の古い日本神話に出てくる祭神でした、
今年一年、ご利益のある家内円満、厄に出会わず何事もない日々が送れるようお願いしました。

ところで、お参りするときに厄年の表記がありますが、厄年は60歳以上の年齢は書かれていません。
不思議に思い、調べてみるとほとんど説明は見つからないのですが
やっと「60歳を過ぎると、毎年加齢等による厄があって不思議でないので表記していない。」と
いう説明を見つけ、それに納得し、一層の注意を払いながら過ごそうと思いました。

コメントは閉じています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

関門海峡を1800年見守ってきた和布刈神社

2023年09月20日 18時20分13秒 | 神社・寺社


1800年の長き年月を見守ってきた和布刈(めかり)神社は、
仲哀天皇により西暦200年に創建とされたと伝わります。

御祭神は、天照大神の息女の「瀬織津姫」といい、潮の満ち引きを司る神だそうです。

海峡の守護神として崇敬を集め、足利尊氏、大内義弘などによる諸社殿の
修築造営が伝えられており、現社殿は1767年小倉藩主小笠原忠総の再建だそうです。

和布刈の神事は、神功皇后が三韓征伐からの凱旋を祝って、
自ら神主となり、早鞆の瀬戸のワカメを神前にささげたという古事に由来し、
毎年旧暦元日の早朝に行われ、3人の神職が干潮の海に降りてワカメを刈りとり、
それを神前に供えて航海の安全、豊漁を祈願するものです。


 

和布刈神社
鳥居?が変わっていますね。
和布刈神社のそばを通る「門司東本町線」に沿って500mほど小倉側に行くと、
道路を跨ぐ和布刈神社の大鳥居があります。


境内
立派な石灯籠が迎えてくれました。


境内から見た関門橋
関門橋と石灯籠のコラボが素敵でした。


鳥居と拝殿


拝殿と関門橋


海中灯籠と関門海峡と関門橋
海中灯篭は対馬国を支配した守護・戦国大名宗氏が参勤交代で江戸に出向く際に、
海路を利用します。その際に、和布刈神社に立ち寄り航海の安全を祈願し寄進したものだそうです。
和布刈神事のワカメ取りは毎年旧暦元日の早朝の引き潮になり
海中灯籠の周辺まで海水が引いた時に行うそうです。


境内から見た火の山


関門橋下に鎮座する和布刈神社



和布刈神社の参拝を終え、古城山に登りました。


めかり第一展望台から見た門司港レトロの街


めかり第一展望台から見た下関の街



めかり第二展望台からみた関門橋


めかり第二展望台からみた関門海峡
左手に門司、右手が下関です。


和布刈神社は、1185年源氏と平氏による最後の戦い・壇ノ浦の合戦で平家の滅亡を、
幕末の1863年には、長州藩とイギリス・フランス・オランダ・アメリカの列強四国との間に起きた
下関戦争で長州藩の大敗を、目にしました。

そうした関門海峡における日本の大きな歴史の大変化を見守ってきた和布刈神社です。

そして、現在では関門橋、関門トンネルにより和布刈神社の上と下にでき、
本州と九州が交通の面で一つになったことを目にしました。

北九州市と下関市は関門橋を挟んで様々な取り組みを共同でしていることが多く
海外都市との友好都市をはるかに超える仲の良さです。

コメント (22)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年初詣は関門の海を参道にする和布刈(めかり)神社

2023年01月07日 17時51分14秒 | 神社・寺社







和布刈(めかり)神社は、1800年前に創建された歴史を持つ九州最北端にある神社です。

潮の満ち引きを司る月の神「瀬織津姫(せおりつひめ)」を祀っています。
海上安全や交通安全のご利益があるとされています。

和布刈神社の名前は、神功(じんぐう)皇后が三韓征伐の凱旋を祝って、自ら神主となり、
早鞆の瀬戸のワカメを神前にささげたという古事に由来しています

和布刈神社参拝ルート(茶色の線)と本文に出てくる名称と撮影点番号



① 関門大橋と関門海峡とめかり観潮遊歩道
和布刈神社は、関門大橋の下にあり「めかり観潮遊歩道」を雄大な景色を見ながら
少し寒い潮風を浴びながら歩いて参内しました。



② 関門大橋と火の山と関門海峡


③ 関門大橋
真下から見るとほんとに大きく感じました。


④ 和布刈神社入口
石柱としめ縄と紙垂(しで)がありました。


⑤ 拝殿と鳥居



⑥ 鳥居と関門大橋
和布刈神社の参道は海に続くとあり、この鳥居の先は参道があるとのことです。


⑦ 拝殿
今年の家内安全と健康と交通安全を祈りました。


⑧ 天使の梯子(エンジェルラダー)
写真ではうまく撮れませんでしたが、お参りを終えてめかり観潮遊歩道を帰るとき、
西の空を見ると天使の梯子が見えました。
今年は良いことがあるといいな~。


和布刈神社は、関門大橋の下にあり歴史の新旧を味わせてくれました。
和布刈神社のことは少し知っていたのですが調べてみると知らないことが数多くあり、
遠い歴史を垣間見ることができました。

和布刈神社は幾度となく見ていましたが、今年始めて正月にお参りしました。

我が家の正月のお参りは、決まった神社はなく正月に家族でどこにお参りするか相談して決めて、
ドライブも楽しみながらお参りしています。





コメント (16)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする