最近老後の事を考えさせられる機会が増えた。
老化現象に襲われて、生まれてはじめてのCT検査とMRI検査をしたり、24時間モニター心電図をつけたり。
昼休みに還暦後は仕事を続けるかどうかとか、老後何をして過ごすかとかの話題が増えた来た。
たまたまNHKでみた瀬戸内寂聴さんの魅力に取りつかれ、「いのち」を読んでみようかなーと、つい買ってしまった。
大好きな曽野綾子さんの本2冊もタイトルにつられてつい、購入。
たまには優雅に読書でも。
が、しかし、3ページ以内にねてしまう。まるで子守唄のように心地よい言葉の響きのせいかはたまた働きすぎってか。
人が死ぬと他の人があと片付けをしないといけない。
不用品は捨てて、必要なものはとっておく。
でも、
大切な人の遺品はなかなか捨てられない。
親が施設に入居し、変わり果てて行く姿に涙したり、かわいそうに思えたり。
いつかは自分もそうなるのだ。
透析患者様の定期薬を渡すときに、いつかは自分も逆の立場になる日がくるんだなーとおぼろげに考える。
介護する立場から介護される立場に変わるのだ。
お世話しないと、と思う側が先に死ぬって珍しくない。
どんな人もいつかは死ぬ。
去り際は美しくありたいが、たいがいはグロテスクだ。
↑
「遺品整理屋は見た!」に書かれていることはほんの一例で、事実は小説よりも奇なり。
緊急事態の連絡を受けて実家のドアを開けたときの状況は想像を絶することあるみたい。
今までは「老い」は遠い未来のこととしか考えてなかったたけど、再来年には定年の年齢になるし、厄年ということはおばさん→あばあさんになるということ。
人生いろいろありすぎて、重圧から逃れるために時々死にたい衝動に駆られるけど、老いによる死をおぼろげにわかっていても具体的に考えたことなくて。
先日気を失いそうになり、このまま自分の人生は終わるのかとマジで思ったり。
MRIの検査の最中にいろいろいろいろ考えちゃって、死にたいなんて思わなきゃよかったなーなんて後悔したり、再び現役の薬剤師として現場に立つことは可能なのだろうかとか、もとの生活に戻れるのだろうかとか…。
幸い大事には至らなくて、主治医の説明が丁寧でわかりやすくて、ずっとずっと気になっていた自分の頭の中が血管までよく見えて、なんだかスッキリした感じ。
帰りの道すがら「死ななくて本当によかった。」と何度も何度も思い、ふと振り返ると勤務先が見えた。
まだまだ私のことを必要としてくれている人がいる。まだまだ誰かの役に立つことができる。
旦那君も子供たちもばばも私がいないと困ってしまう。
「母親」の存在意義は特別だ。
グダグダでも、力不足でも、へんちくりんでも、「おかあさん」が家にいないとね。
たとえグループホームに預けたとしても、まだまだ娘としてやってあげられることはたくさんあるし、諸手続きとか身の回りのもののお届けとか私がやらなければいけないことはたくさんある。
身体は着実に年老いて衰えていくけど、心は少女の頃のままで歳をとらないから鏡をみてげんなりしたり、体力の低下に愕然としたり。
昨日までできていたことがある日を境にできなくなる。
転んだだけで骨折する。
転ばなくても重いものを抱えると腰や背骨が骨が骨の中にめり込む。いわゆる圧迫骨折ってやつ?
背が縮むのは首からおしりにかけての脛椎、胸椎、腰椎の間隔がせばまり、やがて骨が骨の中にめり込んで行くからで、なんらかの衝撃で骨がつぶれて変形してしまうのが「圧迫骨折」。
親の心配をしていたら自分が成人病年齢に。成人病はいまでは生活習慣病と呼ぶそうだ。
「老い」を意識するとこれからどう生きていけばいいのかとか、どんな覚悟が必要なのかとか、不安に苛まれる。
でも、自然体で生きていくこともできるわけだし、難しく考える必要ないんじゃね?と思ってみたり。
揺れる女心。いや、揺れるばば心。
買おうか買うまいか迷った挙げ句、3冊も買ってきちゃったってことは、
ネアンデルタール人。
じゃなくて
病ーんでるたーる人。
時々鬱々して何も手につかなくなることがある。
こ、こ、こ、これがあの「初老期鬱病」かっ。
旦那君が一時期珍しく鬱々していた。
彼もじいさんになりつつあるのか?
「ねえ、おかん。おやじさあ寝るの早いし、朝ごはん4時に食ってるよ。歳なんじゃね?」確かに老人は早く寝るけど睡眠時間が短くて日の出前から起きている。
髪の毛も薄くなりはじめてかなり気にしている様子。
(ゆうこもだけどね。白髪増えまくりだし。)
でも冷静に考えてみると旦那君は昔から寝るのが早くて、にわとりのように朝早くからハイテンションだった。
ゆうこは寝付きが悪くて酒の力を借りないと眠れない。
居眠りは得意だけど布団に入ると眠れないし、夢は仕事で失敗する夢か九州のボロ社宅のベランダが崩れ落ちる夢かブレーキ踏んでも止まれない夢。
楽しいことをしたくても物理的に無理で、自分の性格が災いし、気疲れして楽しめない。
残された人生は自分のために時間を使うと決めたのに。
瀬戸内寂聴先生か曽野綾子先生に生きる術を伝授してもらわねば。
読書する時間を作らなきゃ。
読み終わったらぽみーさんのように書評でも書いてみるか。
っていうか遺品整理屋の本も一話しか読んでない…。
生きてるうちにすべてを読み終えることは可能か不可能か。
寿命しだいだね。
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