Fly

2024-08-29 18:32:01 | 言語


“The egg is the world. Whoever wants to be born must first destroy a world.
The bird is flying to God. The name of the God is called Abraxas.”
(Demian: Hermann Hesse)



以前翻訳の勉強をしていたときのこと。

教授は聖書の翻訳の研究で有名なEugene A. Nidaさんの文献をよく活用していました。


聖書では限りなく原文に近い意味を伝える翻訳を目指すのですが

例えば象徴的な意味を含む「子羊」という言葉を
羊がいない国の人たちにどのように表現をしたら 
同じように心を動かし共感の念を湧きあがらせることができるだろうか?  

などなど、翻訳者の悩みは尽きないわけです。


OriginalTextにぴったりとはまるTarget languageがなかなか見当たらない中、

翻訳者は言葉の意味の枠を伸ばしてみたり縮めてみたり、あの手この手を使って

読み手の頭の中に同等なものをre-createしようとする。

でも失われるものはゼロじゃない・・・。



私は聖書で、「悔い改める(repent)」という言葉が出てくると、

なんだか完全に意味を消化しきれていないようなモヤモヤした気持ちになっていたのですが、

先日読んだ"The common sense of faith" (COLE, ARTHUR BASIL) という本に、

"Repent" means a great change round in the mind.
the word suggests a change of feeling of sentiment and a going forward in the new direction. "

とあって、そーゆーことかぁぁ!

っとモヤモヤが解消されました。


新約聖書の原典はギリシャ語で書かれているそうですが、

"Repent"、と翻訳されているギリシャ語の言葉には上記のような意味が含まれているのだそうです。


解釈の余地がある=翻訳は一通りではない、ということで

この解釈も上書きされる可能性は否めないけれど・・・。




今日はブレイクタイムにDatesをたっぷり入れたココアケーキを作ってみました

超簡単です

3 tbsp Plain flour
3 tbsp icing sugar (今日はCaster sugarを使用)
1/4 tsp baking powder
2 tbsp oil (or butter)
3 tbsp milk
2 tsp cocoa powder
(Option: Dates)

Mugcup cakeのレシピで、
これらをMugに入れてミックスし、電子レンジで3分加熱する、とあるのですが、
私はちょっと薄目の一口サイズにしたかったので、
長方形の耐熱容器に入れて電子レンジで2分強加熱してみました。

Datesたっぷりで美味しかったです。


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The sound of words

2024-08-21 19:53:39 | 言語


「今は冬、彼女はそれを思い出す」

          (Hiroshi Mori:四季・冬」)




I had borrowed this book before. I remembered it after reading a few pages.



ここのところ荒れがちだった天候も、今日の午後には落ち着いたので、

郵便局に行ったり、スーパーに行って買い物をしたり、図書館で本を借りたり返したり。

上の写真は、本日返却した本のうちの1冊ですが、

図書館のWebサイトでタイトルが目に留まってリクエストをして取り寄せ、
ピックアップをした後、以前にも借りたことがある本だったことに気が付いたという。(ぷっ私ってやつは)

読み返して、「ああ、そういうのがあったなぁ」と思い出したのが、Bouba and Kiki effect。(ブーバ/キキ効果)


出っ張りの多い星を少し崩したような形で、先の尖った図形と、先が丸みを帯びた曲線になっている図形を被験者に見せて

「片方がブーバで、もう片方がキキという名前だけど、どちらがどの名前でしょう?」と尋ねると、

回答の殆どがポインティーな図形の方がキキで、丸みを帯びたほうがブーバだったそうです。
(年齢層や性別、どの言語を母国語として話すかに関わらず同じような結果だったとのこと)
心理テスト “ブーバ・キキ効果” とは?

心理テスト “ブーバ・キキ効果” とは?

2つの図形、どちらが「ブーバ」でどちらが「キキ」?特に意味がない名前なのに、なぜかほとんどの人が同じ答えになるんです・・・。

東洋学園大学 人間科学チャンネル

 


その理由として挙げられる説は、仮説にしかすぎないけど、

人類に言語や文化を超えた共通点を見出せるのは、なんだか嬉しいな。

先日焼いたスコーン


球形にしたり、四角にしたり、くちゃっと平ぺったい長方形にしたり


一つはデイツで目を作ってカエルにしてみました(笑)


君はどちらかというと・・・ブーバだね。






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問う

2022-05-27 12:57:46 | 言語


大学のカフェ。先日とは別のチョコレートケーキと缶コーヒーのBossを頂いてみました 



仕事をしながら時々開く、本日のお供の本はこちら↓ 

(How to Solve Problems / Elements of a theory of problems and problem solving)


この本の目的は、「数学、科学、工学」の一般的な問題解決方法を提示し、
その知識を応用する能力を高め、効率よくこれらの学科を学べるようにすることなのだそうです。

この手の本は出来る限り曖昧さを排除して、言葉を尽くして説明をしていて面白いなと思い
最近時々手を出しております。

例えばこんな文ー>"To reconstruct the cube in three dimensions, one would simply cut out the outlined figure, turn the top flap over on the top and the bottom over on the bottom, and wrap the left side and back around to join up with the right side at the rear of the cube."
(*本にはちゃんと立方体の展開図が載っていて、どの部分がTop, Bottom ... になるか示してあります)

「How to Solve Problems / どのように問題を解くか」ということですが、
アインシュタインさんはこう言っていたようです。

「問題が分かれば、答えは半分分かったも同じだ」 

本当にアインシュタインさんがそう言ったのか?と聞かれると、「分かりません」としか言えませんが
Web上ではそういうことになっているようです。

そこで思考はハムレットさんの有名なセリフ

「生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だ」にリンクしてしまい
ハムレットさんは答えは半分分かったも同じ状態だったのか?などと考えたりして。
(まぁ、確率的にはフィフティー・フィフティーなのだから、そうだったのかもしれない。)

でもこのセリフ、原文では "To be, or not to be: That is the question: となっているようで、
別に"The question is whether to live or die." と言っているわけではないようです。

「生きるべきか、死ぬべきか」とは、凄くパンチの聞いたセリフで、きらりとセンスの光る翻訳だなと思いますが
「このままでいいのか。いけないのか、それが問題だ」とか、
「在るべきか、在らざるべきか、それが問題だ」などなど、他にも色々なバージョンがあるようで、
意味的には「復讐をするべきか、せざるべきか」悩んでいる状況を表現しているみたいですね。

現在 "To be, or not to be" というフレーズは、進退を決めかねているときに使ったりするようです。

しかし例えばハムレットさんが「生きるべきか、死ぬべきか」を問うていたならば(例えばです)
「いかに生きるべきか」を問うた方がより良い解が導けるのではないかと思うのですが如何でしょう。

毎朝目が覚めて、「自分」を認識するのは何故か?何のためか?と、もっと抽象的に問うてみる。

その問いに、Religion では「神」「真我」を愛するためだという答えとその方法を教えてくれますが
特定のReligionにご縁が無かった場合、「自己の存在」を愛するためと考えれば良いのでしょうかね・・・。

客体の方ではなく、存在、魂を心から愛せるように。
もっと上手に、もっと愛せるはず。存在も、それ以外も。

精神と身体、色々なものを確認しながら、綺麗に飛びたいですね



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LとRの発音の練習に♪

2022-05-26 07:07:22 | 言語


昨日、久々に大学の近くのアルバートパークに立ち寄ってみると、ひまわりが満開でした



ひまわりは見ているだけでなんだかエネルギーが活性化されるような気がします 素敵なお花ですね♪


最近も良くAUTの図書館を訪れていのですが
大学に行くと、ホスピタリティー棟の入り口にこんな↓Yamahaのピアノが置いてるので時々弾かせて貰っています。



受付に声を掛ければ基本10分間弾くことができます。
弾きたい人がみんな順番に弾けるように目安の制限時間を設けているそうですが
弾く人は滅多におりませんし、そもそも受付に人がいることも殆どないので結構自由。
(といっても、そんなに長く弾けませんが)

以前ピアノの椅子の後ろに「インタープリター」という張り紙がしてあって、ちょっと面白かったです。

AUTの授業では、手話のインタープリターが入ることがたまにあったので、
多分その椅子をインタープリターさん用に使用した時の張り紙がそのまま残っていたのかなと思うのですが、
楽器を弾く人も、楽譜や作曲者の感情を解釈して表現するので
こちらも「インタープリター」で間違いではないですよね

図書館では語学教育に関する本を読んでいたのですが、やはり教育は奥が深いですね。
在学中、英語のスピーキングの了解度を限られた授業時間で効率よく教える方法をプロジェクトで(少し)リサーチしていたのですが、

例えばLとRの発音の練習に、「キラキラ星」を歌うなんて如何でしょうか?



Twinkle Twinkle little star
How I wonder what you are
Up above the world so high
Like a diamond in the sky
Twinkle Twinkle little star
How I wonder what you are

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インプリシット、エクスプリシット

2022-05-22 08:04:44 | 言語


昨夜、無事に蛹の1つから蝶が出てきて、今朝また1匹別の蛹から蝶が出てきました



現在日は差しているのですが少々風があるので、今日飛んでいけるかどうか・・・。



さて、本日はAUTの図書館で借りてきた、
Nina Spadaさんの" How Languages are Learned" を読みたいと思います。



この本の目的は、最新の言語学習に関する理論により沿ったかたちで、英語学習のテキストや素材を評価し、それらを利用できるように先生たちに紹介することなのだそうです。

語学の先生でなくても、普段自分が当たり前に使っている言語がどのように習得されるのかについての研究内容は面白く、自分が言語を通してどのようにコミュニケーションを取っているのかを改めて考える機会にもなります。
(Spadaさんの本は「言語解析」の授業でも引用されていたので、本当は在学中に読んでおくべきだったんでしょうけど

今日は一日この本を読んで過ごそうかと思っていたのですが、

*なぜ英語を学んで練習をしてもそれがインプリシット(無意識)の領域になかなか落とし込めないのか?
*なぜ勉強をして文法などを正しく説明できてもそれをエクスプリシット(意識)している状態でアプライしようとすると頻繁にズレが生じるのか?

という朝の思考テーマを引きずってうだうだ考えていると、結構時間が過ぎてしまいました

インプリシットとエクスプリシットのディビエーションをどのように修正したら良いのでしょうか?
無意識は知っているけど意識は知らない、みたいな。

例えば第二言語の発音を例にとると、特に大人の英語学習者が発音の了解度を上げるのに時間を要する傾向にあるのは
音に対する着目点のズレが原因であることが多い、と「言語解析」を教えてくれた教授のジャーナルの一文にありました。
(Applying Theories of Language and Learning to Teaching Pronunciation)
大人はこの音のバイアスに対して長年の母国語体験からフレキシブルさが欠けており、
例えば「bad」と「bat」では、母音の長さが聞き手の了解度に影響するのに、t と dの発音に注目してしまうというんですね。
(聴覚の衰えなどではなかったのは朗報です

「ザッツ・バァ~ッド」とか、「バットマン」とか、badとbatの違いは無意識は知っていると思うのですが
意識して話そうとするとbad の母音を破裂音に近い形で発話してしまったりするんですね。
因みにこの2つの単語の t と d の発音の違いはネイティブでもなかなか聞き取れないくらい違いがないそうです。

要するに、インプリシットとエクスプリシットのディビエーションは、概念化や分類の仕方を変更することが、
1つの鍵となるようです。

今日見つけた、精神分析の観点での「無意識と意識」に関する論文が興味深かったのでリンクを貼っております。
自尊心、自尊感情などにも触れていて、面白かったです。宜しければ読んでみて下さい
(無意識と意識、そして、インプリシット心的特徴

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