Let the cat out of the bag

2019-10-23 21:28:17 | 言語

昨夜からオークランド、凄い風でしたね!やっと止みましたが。


今日は強風のためTiritiri Matangi Island行きのフェリーは欠航だったそうです






ところで、己を知ると言ったらですね(先日の話題)



デルポイのアポロン神殿の入り口に刻まれているギリシャの格言


「汝自身を知れ」(Know thyself)って気になりますよね(なりません?)


Wikiによると、プラトンの『プロタゴラス』の中で、七賢人がデルポイのアポロン神殿に集まって「汝自身を知れ」と

「度を越すなかれ」という碑文を奉納したとソクラテスが語っているのだそうですが、真偽の程は不明らしく

他にも幾つか説があるようです。(ご興味のある方はチラリと調べてみて下さい


しかし神の領域に入る前に「汝自身を知る」こと、「度を越さない」ことはとても重要そうですが・・・

もう少し詳しく説明して~とお願いしたい。



自分で答えに辿り着きなさいということでナイショ?

しゃべっちゃうと、


She let the cat out of the bag! (彼女は秘密をばらした)ってなりますか?



(にゃ~を袋から出しちゃうの?)






このフレーズ、

袋に入れた猫を「豚が入っている」とうそをついて売ろうとしたら、袋を開けられて秘密がばれてしまったという話から

「秘密を暴露した」というような意味で使われているのだそうです



機会があれば使ってみよっと。



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飛ぶことで体感できること

2019-10-21 20:52:00 | 飛行機

飛ぶと言ったらですね(昨日の話題)、飛行機を操縦して空を飛んで体感できたこと


それは人間の感覚器官から得られる情報がいかにあてにならないかということでした。


加速しているのにしていないように感じたり、水平に飛んでいるようで上昇していたり、高度が低いのに高いと感じたり・・・。



鳥は錯覚を起こさずに飛べるんですね~まぁつくりが違いますしねぇ





空という普段の生活の領域外に進出するには、まず自分の体のことを知らなければならない、っということで


パイロットライセンスを取得するには「Human Factor(ヒューマン・ファクター)」という学科を学びます。







例えばVision in Aviation(航空におけるビジョン)


<Blind Spot (盲点)>

Each eye has a "blind spot" Pilots are not continually aware of their "blind spots" because each eye will cover the other's blind spot and, somewhat remarkably, the brain "fills in" what it "thinks" should be there.

それぞれの目には「盲点」があります。パイロットは「盲点」を常に自覚していません。これは、それぞれの目がもう一方の目の盲点をカバーし、驚いたことに脳がそこにあるべきであると「考える」もので「埋めて」います。





The "short-sightedness" occurs because unless the eye is stimulated by objects within its field of view it will tend to take up its natural relaxed focal length. The relaxed focal length of the human eye is about 3 to 4 meters!
「近視」は、目が視野内の物体に刺激を受けない限り、自然なリラックスした焦点距離を採用する傾向があります。人間の目のリラックスした状態の焦点距離は3~4メートルです!



Disorientation(失見当識)のところもかなり面白かったです。




とにかく、人間の感覚器官は周囲の状況を完璧にキャッチするには不完全で


その不完全な状態が完全なんですね(だから飛行機には計器がいっぱい)



空に行くと自分の身体がどのような要因によってどのような反応を起こすのか、


それを理解し、対処することで人的要因によるエラーを防いでいく。



人間は錯覚する生き物であることを自覚して、いろいろな角度から確認する。



己を知ることは、大切ですね


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(今日はシティーに行くのにダブルデッカーのバスの2階の最前列に座ってみました♪)





ちょっぴりスリリングで、お陰様で楽しめました




どうして飛べなくなったのか?

2019-10-20 21:49:00 | 日記

先日ご紹介したTiritiri Matangi Islandですが(鳥の楽園Tiritiri Matangi Island )



この島に来て見ておきたい鳥はやはりこちらでしょう↓じゃん♪ Takahe(タカヘ)さん。




タカへは飛べない鳥です。


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1898年に4羽の個体が撮影された後に絶滅したと考えられていましたが、
慎重に計画された捜索努力の後、1948年テ・アナウ湖の近くで再発見されました。

クイナ科の鳥の中で最大で、
体長の平均は63cm、平均体重は1.8~4.2kg、高さは50cm位になります。
羽は小さく、強力な脚と巨大な手形を持つずんぐりとした鳥です。

成鳥は主に青紫色で、緑掛かった背と内側翼、赤い嘴とピンクの手足を持っており、
幼鳥は淡褐色の羽、青とピンク色が混じった嘴を持っています。

タカへはうるさく大きな声で鳴き、その鳴き声はよくウェカと混同されがちですが
より深く共振性のある声です。

もともと湿地帯に生息しておりましたが、
人間が湿地帯を農地に変えて行く中で、高山草原に移動する事を余儀なくされました。

草、枝、昆虫を食べる他、高山草種の葉、雪草の茎なども食します。

一夫一婦制で、低木の下や茂みの中に巣をつくり、一度に卵を2つ産みます。
雛の生存率は73~97%です。

タカへの繁殖成功率を高める為に、人間の介入が必要とされてきました。
他のタカへよりも低い絶滅危惧種に比べ、雛の生存率が低いので
巣からの無精卵の除去と、雛のキャプティブ飼育等の方法がタカへの個体数を管理するために導入されています。
人間が介入しているペアごとの雛の数は、介入無しの0.43と比較して0.66です。

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飛べない鳥(走鳥類)はニュージーランド、オーストラリア、アフリカ、南アフリカなどに生息しておりますが

もともと飛翔力のあった鳥が飛べなくなったと考えられていますよね。

ニュージーランドには人間がやってくるまで鳥の天敵がいなかったので、

飛ぶ必要性をなくして羽が退化し、その代わり頑丈な脚を手に入れた鳥が何種類もいたそうです。


人間が犬、猫、ネズミ、イタチなど飛べない鳥たちの天敵を持ち込んだり病気を持ち込んだりしたために

殆ど絶滅してしまって、生き残った種は現在大切に保護されています。



以前何かの本に


飛ぶのにはかなりのエネルギーが必要だし、大変なので、鳥たちも本当は飛びたくないけど

エサを捕ったり、身を守ったりするためにしかたなく飛んでいるんです



といった旨のことが書いてあるのを読んだことがありますが、


まあ・・・飛ばずに餌が食べれて身を守れるなら飛ばなくなるわけですから、そういうことなんでしょうねぇ



空を飛べる素晴らしい機能をみすみす退化させてしまうなんて、勿体ない気がしますけど



タカヘやキウイバードなど飛べない鳥はとても愛らしくて大好きなのですが、


カモメのジョナサンを思い出して、つい複雑な気持ちになってしまうのはわたくしだけでしょうか?


For most gulls, it is not flying that matters, but eating.

For this gull, though, it was not eating that mattered, but flight. More than anything else, Jonathan Livingston Seagull loved to fly.


訳:すべてのカモメにとって重要なのは、飛ぶことではなく、食べることだった。

だが、この風変りなカモメ、ジョナサン・リヴィングストンにとって重要なのは食べることよりも飛ぶことそれ自体だったのだ。(カモメのジョナサン)



人間にも素晴らしい能力が備わっているようなので退化させずに磨いていきたいですね




本日はチャパティを焼いてみました♪ 




バターとお塩で炒めたお野菜巻き






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Self-realization

2019-10-19 18:44:54 | 言語


今日P.O Boxを覗いて見ると、Amazon Japanで注文をして実家経由で送って頂いた本が到着していました





も~超うれし~ っということで「善の研究」(NHK100分de名著)を一気に読んでみたのですが


「人は誰もが生かされている」など、うんうんっと共感できる部分が非常に多い内容でした。



2度の戦争を体験し、いつも笑顔でいられる状態ではないときに


自分を掘り下げていくのはとても大変なことだったのではないかと想像します。



「哲学は宗教を語ることで帰結する」という西田さんの言う「善」とは


Self-realizationなのだそうです。



この言葉は「自己実現」と翻訳されるのですが、日本語の「自己実現」には2つの意味があります。



① アメリカの心理学者マズローの説で、自己の内面的欲求を社会生活において実現すること=Self-actualization

  (人間には下位から順に生理的欲求,安全への欲求,社会的欲求,自尊欲求,自己実現欲求があり,下位の欲求が充足されると,より上位の欲求が人間の行動動機となるとした。自己実現欲求は,人間の物質的欲求が充足されたあとに発現する欲求である。したがって豊かな社会においては,この自己実現欲求が人間の重要な行動動機であると考えられている。:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)


② T=H=グリーンやブラッドリーなどの倫理説、「自己が本来もっている真の絶対的な自我を完全に実現すること=Self-realization



現代では①の自分の願望を実現させることという意味で使われることが多いようですが


西田さんの言うSelf-realizationは「円満な発展を遂げる」ことであり、内なる叡智と自他を超えた愛の顕現ということで


②の方の意味が近いですね。



要するに善とは、仏の境地になること? 


機会があれば読んでみて下さい♪ (次はアーユルヴェーダを読むのが楽しみです♪)




(今日はマドレーヌを焼いてみました超簡単まぜるだけレシピ









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鳥の楽園Tiritiri Matangi Island

2019-10-18 19:04:21 | 日記

本日はですね、


おにぎりを持って(って、そこは重要ではないのですが)


Tiritiri Matangi Islandへ行って参りました。





以前にもブログに書いたことがあるのですが

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ティリティリマタンギ島はハウラキ湾に浮かぶ2.2k㎡の小さな島で、


DOCに管理される自然環境保護区域となっています。



在来種の植物約28万株をボランティアの手で植えて再生された森林は、


絶滅に瀕しているニュージーランド固有の鳥類12種と、は虫類3種の住みかとなっています。


広く一般に公開されているのもこの保護区の特色で、


毎週水曜から日曜まで、1日に170人までフェリーで島に渡ることができ


よみがえった自然の中で大切に守られている珍しい鳥たちをご覧頂けます。

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わたくしこの島にある売店で、時々ショップアシスタントのボランティアをさせていただいております。






この島のボランティアには200人以上の方が登録しているのだそうですが、


雇われているスタッフはたったの2名だけ。


その2人でボランティアガイドのブッキングやショップの管理などを上手にこなされています。


本当に明るくて機転の利く素敵な方たちで、お陰様で雰囲気も良く、みんなハッピーです





わたしがボランティアを始めたばかりの時も、


島にフェリーで到着して急いでショップまで散策道を駆けあがって行くと


「私はあなたにもっとゆっくり森を歩いて鳥を見て楽しんできて欲しいの」と声をかけてくれ、


ボランティアの仕事も「あれをして、これをして」と指示をされることも殆どなく


さりげなく仕事中にできる作業を見せてくれました。




この島はボランティアによる環境保全活動の成功例として国際的にも高く評価されているそうなのですが


他のボランティアの人たちを見ても、みんな本当に楽しそうで、進んでできることをやっています。



(今日はオークランド市役所からボランティアの皆にこんな↓エコバッグのプレゼントがありました嬉し~い)






何で手伝いたいのか?と聞かれても、う~ん、好きだから。 と、なぜかひきつけられる島


機会があればお越し下さい♪



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