P128 藤森照信(建築史家)
・・・・・しかし、民家の魅力は、集団の無意識を満たしていることにあります。ああいう形が練り上げられ、成立するために、ものすごい時間をかけているからなんです。その長い時間の中で、自然化が行われるんですね。
美学的なことを言うと、時間を経たものはどこに置いてもしっくり合うんです。骨董品がそうですが、それを現代建築の中に置こうが、本来あった伝統的空間に置こうが、どこに置いても違和感が生じない。その秘密は時間なんです。・・・・・
私も、いつも感じていることですが、日本人は「和風・洋風・民家風」など「○○風」が好きで、何でも器用に作ってしまいますが、「○○風」は「擬○○風」の略であり、ということはニセモノであり、藤森氏が言うようにそこには「時間」が存在しないために、決してオリジナルを越えることはできないのではないでしょうか?
それを越えるものを創りたい!!
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