【HACKSAW RIDGE】 2017/06/24公開 アメリカ PG12 139分
監督:メル・ギブソン
出演:アンドリュー・ガーフィールド、サム・ワーシントン、ルーク・ブレイシー、テリーサ・パーマー、ヒューゴ・ウィーヴィング 、レイチェル・グリフィス、ヴィンス・ヴォーン
世界一の臆病者が、
英雄になった理由とは――
STORY:第2次世界大戦中、デズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、人を殺してはいけないという信念を持ち、軍隊に入ってもその意思を変えようとしなかった。彼は、人の命を奪うことを禁ずる宗教の教えを守ろうとするが、最終的に軍法会議にかけられる。その後、妻(テリーサ・パーマー)と父(ヒューゴ・ウィーヴィング)の尽力により、デズモンドは武器の携行なしに戦場に向かうことを許可され... (シネマトゥデイより)
武器を持つことを拒否しながらも戦場で75人もの命を救い、終戦後、良心的兵役拒否者としてはアメリカ史上初めての名誉勲章を授与された実在の衛生兵デズモンド・ドスの人生を描いた戦争ドラマ。監督は『ブレイブハート』『パッション』『アポカリプト』などのメル・ギブソン。今年のアカデミー賞(第89回)では「編集賞」「録音賞」を受賞。
メル・ギブソンの久々の監督作ということで観てきました。が、観てびっくり.....沖縄が舞台だったなんて知らなかったです。予告編でも沖縄には全く触れてなかったし、てっきりヨーロッパあたりの戦場なのかと思ってました。しかし、かえって先入観を持たずに観られたのは良かったのかもしれません。
アメリカ側の視点で描かれているので敵は日本。日本人としては複雑な気持ちで観ることになるのですが、これは実在する、多くの負傷した兵士を救ったデズモンド・ドスという衛生兵の物語なのです。前半は彼がなぜ銃に触れることを拒絶し、軍法会議にまでかけられても決して信念を曲げなかったのかが丁寧に描かれています。
後半の戦場シーンでは、まるで地獄のような戦場での戦闘シーンが描かれていて目を覆いたくなるような残酷なシーンが続きます。実際に戦場なのかと思うほどリアルに描かれていて、爆撃や手榴弾などで腕や足がちぎれたり、上半身がないもの、内蔵がぐちゃっと出ていたり、時にはカメラのレンズに血が飛び散ったりと、実際にもこんな状況だったんだなと思い知らされました。
いくつもの弾がびゅんびゅん飛んでくる中で、衛生兵として負傷した兵士たちにモルヒネをうったり簡単な処置をしたり、ハクソーリッジと呼ばれる高い崖の下までロープで吊り下ろしたりと休むヒマもないです。いつ自分に弾が当たるかわからないのに、高台の戦場と崖までの往復を繰り返す....。
仲間たちは一時撤退して待機しているのに、それでも誰が息のある兵士はいないか探しまわる姿は、アメリカも日本も関係なくなってきてデズモンド・ドスのひとりでも多くの兵士を救いたいという思いに心を打たれました。
デズモンド・ドスを演じたアンドリュー・ガーフィールドがとても良かったです。最近は同じ日本が舞台の『沈黙 -サイレンス-』にも出演してますが良い作品を選んでますねー。『アメイジング・スパイダーマン』がコケて仕切り直しになってかえって良かったと思います。サム・ワーシントンも良かったし、久々のヒューゴ・ウィーヴィングも見られて良かったー。息子のために着たくなかった軍服をきてやってきた時はうるっとしてしまいました。
公開前日の23日は沖縄戦72年目となる「慰霊の日」を迎えましたがあえて公開をあわせたんでしょうか。劇中で日本がそれは反則じゃない?と思うシーンがありましたが実際は.....。
観てみたら舞台は沖縄だった....ということは驚きましたが、多くの人に観てほしい、いろいろ感じて欲しい作品だと思いました。それにデズモンド・ドスをヒーローとして前面に出しすぎてないところも良かったと思います。
鑑賞日:2017/06/24
まだまだ歴史に疎いなあと痛感した次第であります。
戦闘描写は凄まじかったですけど、リアルに描いてこそ現実を知る事にはなるので、こういうのも時には必要かなとは思います。
ドスの生き様に心を動かされる作品でもありました。
実際にこういうひとがいたとは知らなかったから、映画で知ることができて良かった。
映画からでも歴史や素晴らしい人物を知ることができるのは良いよね。
本当に...この惨状を見るとどちらの国でも戦争は絶対にしてはいけないと感じますよね。
アメリカお得意のヒーローものになっていないところが評価高いですね。
前に私もどこかで似たようなこと言ってたなー
でもアンドリュー・ガーフィールドの演技に引き込まれて観てしまいました。
よく無事で戻れたなと驚きます。本当に素晴らしい人でしたね。
本当にすごい人ですよね。あそこまで信念を曲げないとは尋常じゃない強さですよね。
普通の人には絶対できないです。私には絶対無理です。
同じく....私も高所恐怖症です...まずそこから無理です^^;
戦闘シーンは目を覆いたくなるようなシーンが多かったですが、実際はそれ以上にすごい状態だったんでしょうね。舞台が沖縄なだけに複雑な気持ちで観ていました。
私も今回の作品で知りました。
日本人も助けてたのを知ることができたのも良かったです。
でもデズモンドの強い信念には驚きました。
戦場のシーンもリアルすぎるほどに描かれていてメルギブソン監督はほんとすごいなーと思いましたね。
メルギブ監督作にハズレなし!
実際のこのデズモンドさん、すごい方だよね。。。
そりゃ映画化に皆食いつくわけだ、、
いや実話はこういうのが知られていいよね。
やはり戦争なんてするもんじゃありません。
おっしゃるとおり、デズモンド・ドスをヒーローとして扱ってはいなかったですね。
その点も良かったと思います。
よく無事に何十人も救えたものだと思います。
でもそれが出来るのは、軍法会議に掛けられても曲げない信念の本当の強さというものなのでしょう。
私なら絶対に出来ない偉業ですわ。
それ以前に高所恐怖症なので、ハクソー・リッジも登れませんわ。
戦闘シーンの描写は凄まじいものがありましたね。
実際はあれ以上だったのだと推察されます。
この映画になるまで全く知らない人物だったので、
とても勉強になりました。
日本人も助けていたとは…驚きです。
あまりの惨状に早く戦争終わらせて!って主人公目線で見ているとつい思ってしまうけれど、相手が日本、しかも一般市民が多く参加せざるを得なかった沖縄戦と思うと複雑な気持ちでもありましたね…
それにしても本当に立派な人でした!
そしてメルギブソン監督凄い!!