【CLEAN】 2009/08/29公開 フランス/イギリス/カナダ 111分
監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:マギー・チャン、ニック・ノルティ、ベアトリス・ダル、ジャンヌ・バリバール、ジェームズ・デニス
そして、大切なものを思い出した。
Story:ロックスターのリーを夫に持ち、自らも歌手として成功することを夢見るエミリー。2人にはジェイという幼い息子がいるが、彼らの手を離れ、今はバンクーバーに住むリーの両親に育てられていた。そんなある日、リーがドラッグの過剰摂取で帰らぬ人となってしまう...
夫を失い、息子とも引き離された母親が絆を取り戻すために生まれ変わろうとする姿を描いたお話です。監督は『パリ、ジュテーム』、『イルマ・ヴェップ』のオリヴィエ・アサイヤス。どん底から這い上がろうとする母親には監督の元妻、『2046』、『花様年華(かようねんか)』のマギー・チャン。『イルマ・ヴェップ』以来の共作だそう...。主演のマギー・チャンはこの作品でカンヌ国際映画祭女優賞を受賞。
息子との絆を取り戻そうと、なかなかドラッグから抜け出せなかったエミリーの現実と苦悩を描いています。リアルにじっくり描いているせいか淡々とした流れ...。母親と息子のお話というより、母親の脱ドラッグと歌手としての再起するまでのお話ですね。
感動作というふれこみで観てみたんですが思ったほどの感動はなかったです。似たような境遇の人には共感でする部分があるのかもしれません。でもエミリーは生きることに無器用な人なのかなとは思います。
だけど子供に会うのが早すぎるように思えるんですねぇ。とりあえず仕事は見つかったけどそれだけじゃなぁ。子供を引き取って育てられる環境になってから会いにいって欲しかった気もします。
義理の父親を演じたニック・ノルティが地味だけど良い味を出してました。苦しみながらも息子のために生まれ変わろうとするエミリーに優しく接している姿がとても良かったです。
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