数日前からチェコのロマン派の音楽ばかり聴いていて、今から狂言を観に行くのに
脳がバグを起こさないかしら、と思いながら
能楽堂に着いたら能楽堂のまわりの木々の感じがヴルタヴァ(モルダウ川)沿いの木々みたいで不思議な既視感が。
茂山狂言会 秋
二世千之丞政次生誕百年祭
を拝見させていただきました。
生誕100年の作曲家といえば、
中田喜直、リゲティ。
2年前に100年を迎えたのが、
私もよく演奏するアストル・ピアソラ。
二世千之丞さんはなかなかとんがった作曲家と同世代のようで。
それぞれの世代の妙を感じられる演目で、
8月に共演させていただいた
三世千之丞さんの「花子」は素晴らしく、これから円熟期を迎えられて千之丞さんらしく益々進化される狂言師なのだなという思いで観ていました。
三世千之丞さんの「花子」
まったく男ってやつは…
と思いつつ、応援したくなるのは何故かしら、(女心としては、奥さん、きっと心配しているから様子見に行くんだろうに)
と引き込まれて、堪能いたしました。
さて、Czech Romantic Music.
一つ一つの狂言の演目もですが、
公演全体の構成も、なんというか、スメタナとかドヴォルザーク の音楽みたい、と。
この時代のチェコの音楽って、テーマにそった音楽が続いたと思いきや
途中から突如としてポルカとかワルツ(舞踊)
が始まって、
そして主題が短調から長調へ最後は転調して
なんだか明るい気持ちになってfine.というか。
でも作品は大真面目に作られていて、本人達も大真面目に演じたり奏でたりしているけど
大真面目に滑稽さを出している、だからこそ面白い、その感じが(というかチェコ人が素でこういう国民性…)
妙にこのところのチェコ ロマン派音楽と狂言がリンクして。
ブルタヴァ(モルダウ)川は鴨川に
共和国広場のスメタナホールは能楽堂に
変わったけど。
土曜日の昼下がりにみんなで能楽堂で狂言を観て笑う、て良いなと。
だって笑えるって本当に素晴らしいもの。
ありがとうございました。
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