とりあえず耳から美しい音を入れればしつこい風邪も治るかと、出掛けた仲良しウィーンフィルのホルン奏者ロニが演奏するウィーンリングアンサンブルのニューイヤーコンサートへ。
ウィーン風、って日本人がどうやっても敵わない、そういう演奏スタイル、伝統だよね、とつくづく思わされる演奏でした。
ウィーンフィルのフルオーケストラとは違うけど9人の精鋭で、逆に上手さが際立って。
ああいう曲って一番難しいじゃないですか。
いずみホールのシャンデリアって確かドイツ製のクリスタルで出来ていると聞いているけれど、
ところどころ、カラーグラスが混じっていて、
それが、ベテランストリングスの中でキラッと光る管楽器、フルート 、ホルン、クラリネット2本の音みたいだなあ、照明と絶妙なバランスと繊細な音量と音色にうっとりしていました。
伝統と洗練と上品と。
奇を衒わないという一番難しい演奏を彼らの脈々と流れる独特のリズム感で。
またフルートのシュッツのピッコロの上手いこと。ヨーロッパに居たときに触れた上手いピッコロ奏者の吹き方。ピッコロに限らず全員が、
当たり前に自分達はこう演奏しますよ、
とぶれずに正しい音楽を演奏している。
ワルツやポルカの舞踏の音楽とシャンデリア。
9人の男性奏者のシルバーグレーのウェストコートとネクタイも素敵。やっぱりVienna スタイルだなあ、て。(ロニだけ正装させられたわんぱく少年みたいだったけど)
用意された席が私も正装の方が良かったのでは、と思うようなお席で。おぢさんみたいな声出してる場合じゃないわ…
アンコールはもちろんあの曲たちでみんなで手拍子して温かい気持ち。