fm797「山村有佳里のミュージック+プラス」第93回放送でした。今月はソロ回生放送でした。
今日の挿入音源はラヴェル「亡き王女のためのパヴァーヌ Pavane pour une infante défunte」でした。
ラヴェルはフランス印象派の作曲家ですが、
先頃訪れた西陣織あさぎ美術館で、
こんなお話を社長さんとしました。
「ゴッホを織物で再現するのは他の印象派の画家に比べて画風的に立体感が表現しやすく相性が良いですね」
「仰る通りです。他の印象派の西洋画家は雨、というと"球体"で捉えてぼんやりふわっとしているのですが、ゴッホは浮世絵の影響を受けていて、とりわけ、雨を"線"で表すしっかり強い東洋の絵を完全に模写したほどの画風なので西陣織と合うんです」
「以前、ラジオのゲストに能楽師の方に来て頂いて教えていただき(2019年1月放送回、宇高竜成さん)自著にも書いたのですが、
フロイスというスペイン人の宣教師がお能を西洋人から観た時、謡いの声はすごく汚い声、怖い声を使っていると、でも逆にフロイスが侍にグレリオ聖歌を披露すると、東洋人にはなんてへなちょこな声だ、と…
つまり、声の出し方の喉の開け方、絞め方の違いが、
雨をふんわり球体で表す西洋人の絵と
線で表す日本人の絵、の感性と通じるものがあるなあ、と」
「ああ!面白いですね」
「でも、西洋のフルートを演奏する時は基本的にはきちんとタンギングをして発音するのですが、日本の笛を模した曲を演奏する場合はタンギングはしないんです。だからそこは逆になるので、いつも面白いなあと思いながら演奏していて」
「なるほど、"時々例外"があるんですね」
「はい。英語でいうところのexcept sometimes(時々を除いては=例外)ですね」
と言って笑い合いました。
ゴッホはオランダの画家で、ラヴェルはフランスの作曲家ですが、ラヴェルはアムステルダム様式の家に住んでいたのですよ。
今日はそんなお話をしています。
再放送は23時から。
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今日はラジオカフェに職業訓練で梅津中学校の生徒さん達が来ていました。
私の番組も見学していただきました。
(そんな時に限って私、グダグダやってんけど〜😂)
放送部と吹奏楽部だって。
男の子が吹奏楽部でクラリネットだそうです(高音木管男子♪)写真も中学生が撮ってくれました(なのでワタクシ何故かニンマリ顔😏)
週末の楽器講習会から中学生づいています🤗
opening Mozart Andante(Yukari Yamamura picc. Yuka Nakatsuka pf)
M.Ravel Pavane pour une infante défunte
(Yukari Yamamura fl. Aya Horigome hp.)
Ending
Gluck Ballet des Champs Elysees (Yukari Yamamura fl. Yejin Han pf)
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