山村有佳里のミュージック+プラス

ロゼッタ



3月25日(土)ロームシアター京都ノースホールで
現代音楽アンサンブル ロゼッタの演奏を聴かせて頂けました。

第4回目の開催となった、今回の公募テーマは「Dividable/分割可能」な作品。国際公募で寄せられた作品とリーダーの新作、そしてオランダの作曲家アンドリセンで締めるプログラム。

スウェーデンの作曲家Tomas Fribergさんは日本滞在中との事で会場にいらっしゃり、ご挨拶させていただきました。楽曲はスウェーデンらしい懐かしいピアノのコード進行にちょっとジャジーなギターにクラリネットのメロディー。

個人的には、
スペイン留学中のアメリカ人作曲家5000 miles apart / Gavin Sol Goodrich (アメリカ)
for clarinet, guitar and pianoが讃美歌的な旋律は亡くなったお母さんに対するものでは、という解説を最初に聞きつつも、良い意味でとらわれず演奏が始まり聴き入っていたら、
言葉で伝えようとしてもどうしても伝わらない、でも大切な人、という事を思い出されてきたとき、
ああ、亡くなったお母さんというのはそれこそ伝えたいけどもう伝えられない人、という対象なのだなと上堂尚子さんのクラリネットを聴いてるうちに辿りつき、讃美歌的だったかどうかはともかく、作曲家のイマジネーションの中に誘い込まれた時間でした。

終曲、アンドリセンはベネルクス時代に演奏も聴く方も懐かしい作曲家。で、やっぱり完成されているなあと。我らが尚Qちゃん大活躍でした。
(クラ落ちれない曲…)

ノースホールの雰囲気はベルギー、オランダのコンテンポラリーの演奏会の雰囲気に似ていて、
ロゼッタのピアノ、フレット楽器、シングルリードの親和性が心地よいアンサンブルでした。

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