秋のある日、草のもとに旧友の初之輔から小包が届く。
中身は彼の書いた短い小説に、絵を添えたものだった。
これをきっかけに初之輔と再会した草は、彼のために短編を活版印刷による小本に仕立て贈ることにした。
そんな中、本作りを頼んだ印刷会社が個人データ流出事件に巻き込まれ、
行き詰まる印刷会社を助けることに。
その過程で、お草は印刷会社周辺の人々の過去に触れ、ある女性の死にまつわる〝不可解〟を解きほぐすことに……。
「一つほぐれると、また一つほぐれてゆくものよ」―-
逃した機会、すれ違い、あきらめた思い――長い人生、うまくいくほうがまれだったけど
丁寧に暮らすのが大切。
お草さんの想いと行動が心に染みる珠玉の一冊。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
お草さんとのつきあいも6冊目、もう~他人とは思えません(笑)
今回は、珍しくお草さんと久美ちゃんそれぞれのロマンスが描かれています。
たしかに「案外鈍いのね・・」だったお草さん、どれだけ本命に夢中だったかが
わかるエピソードです。
自分に正直でまっすぐな久美ちゃんの恋愛模様の結末は、うん、これしかないかな。
お草さんと由紀乃さんではありませんが、ほんとにいい子久美ちゃんには
素敵な恋愛をしてほしい!と切に願ってしまいます。
文庫版の表紙は
お草さんと幼馴染の由紀乃さんが、サムサムサンドの焼き豚レタスサンドを
はさんでランチ中の絵なのですが
杉田比呂美さんのイラストがほっこりと内容にもよく合ってますね。
脳梗塞をくりかえして身体が少し不自由な由紀乃さんと
お草さんのランチタイム、お草さんお手製のご飯もおいしそう~♪
ツーカーな二人ですが、認知症もある由紀乃さんを気遣いながらも
ほのぼのほっこりした時間が流れ
読んでるこちらまで暖かい気持ちになります。
次作は7冊目、ただいま図書館で予約中。
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