平場の月
2019-09-26 | 読む
朝霞、新座、志木―。家庭を持ってもこのへんに住む元女子たち。
元男子の青砥も、このへんで育ち、働き、老いぼれていく連中のひとりである。
須藤とは、病院の売店で再会した。中学時代にコクって振られた、芯の太い元女子だ。
50年生きてきた男と女には、老いた家族や過去もあり、危うくて静かな世界が縷々と流れる―。
心のすき間を埋めるような感情のうねりを、求めあう熱情を、生きる哀しみを、圧倒的な筆致で描く、大人の恋愛小説
以上は、またまたアマゾンからお借りした内容紹介です。
賞をとったこともあり、とりあえず図書館に予約していましたが、
なかなか手元には来なくて・・・数十人待ちですもんね^^
ようやく借りれたにもかかわらず、な~んとなく重そうで
後回しにしていました。
内容紹介のごとく、大人の恋愛小説ですが
個人的には大腸ガンの大変さのほうが身にしみました。
主人公の須藤さんが、かなり進行した大腸がんで
いろいろ転移もあり、肛門をふさいで
おなかの辺りに袋をつけて、それでもお仕事に復帰するあたり
なんだかため息がでます。
私にとっては恋愛小説というよりは闘病小説!でした。
亡くなった須藤さんの妹が、
「姉の初恋の相手って、実はあなたなんですよ」
青砥(あえて呼び捨てで)に告げる所で、ようやくぐっときました。
やっぱりガン検診しとくほうがいいんやろか(笑)
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