夏の沈黙
2015-08-20 | 読む

「 圧倒的なリーダビリティ、
巧緻きわまりない伏線、予測不能の展開。
発売を前に25カ国で発売が決定した、大型新人の
驚異のデビューミステリ 」
と、表紙の見返し部分に書かれていますが
さ~てどんなモンなんでしょ、と半信半疑。
この手の大絶賛な惹句にいつも
翻弄されてるもので(笑)
順風満帆な人生を送る女性の元に
届けられた一冊の本、そこには
誰にも明かしたことのない彼女の秘密が
書かれていた・・・いったい誰が?
早々に本の作者が出てきますが
彼の語りと女性の夫や息子の視点も
からませて、リーダビリティは確かに
圧倒的といってもいいかな・・早く
先が読みたくなりますもんね。
もう~思いっきり思わせぶりなんだからん(笑)
女性の秘密が明らかになった途端
違う事実も判明し、
この本を書いて送った初老の男性の
印象がガラリとかわるのが
おもしろいし上手いです。
自分が壊れるほど人を愛することの
できる才能がうらやましい、いえ、
うらやましくはない(笑)
ここまでくると病気だとも思うが
理解はできても共感はないって
言いきってしまうと、なんだか自分が
すごい冷酷人間みたいなのでほどほどにしておきます。
次回作がでたらぜひ読んでみたいと思わせる
作家さんです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます