知られざる、そしてまったく新しいイタリアエッセイ。
日本エッセイスト・クラブ賞、講談社エッセイ賞を史上初のダブル受賞した傑作。
ミラノの真ん中に存在するという知られざる暗黒街。
海沿いの山の上にある小さな家の家主ジーノの人生模様。
貴婦人の如き古式帆船に魅いられた男達―
イタリア在住30余年の著者が、名もなき人々の暮しに息づく生の輝きを鮮やかに描く。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
内田洋子さんははじめて読む作家さん、ではなくエッセイストなのですね~驚きです。
ほんとにノンフィクションなの?とおもうほど、不思議で楽しくて驚くエピソードを
見事な匙加減でつづられています。
ラストがまたお見事!
ほとんど小説を読むような、短編映画を見るような、とても幸せな時間を頂きました。
今まで読んだことがなかったのが悔しいけれど、未読な本がまだまだあることの嬉しさもありますね。
10のお話で一番を選べと言われると頭をかかえてしまうほど粒ぞろい、
表題作の「ジーノの家」は、連続ドラマにもなりそうな濃いお話で傑作だと思いますが
黒猫クラブのボヤ騒ぎや犬の身代金のお散歩仲間、サボテンの美男子たちや、ポッジのシスター
黒いミラノの怖さや剽軽な北斎等々・・やっぱり選べませんね^^
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