
~一番近くにいるのに誰よりも遠い。
海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。
8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。
夫は生きていたのか。~
~塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の
瀟洒な邸宅で、
歳の離れた資産家の夫と暮らす。
前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、
互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、
悔恨と愛情が入り混じる。
そんなある日、早樹の携帯が鳴った。
もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。
ささやきの音源はどこにある~
以上はアマゾンからお借りした内容紹介です。
海の見えるお屋敷で優雅に過ごす夫婦・・・
親子ほど年の離れた二人のゆったりした時間は
いいなあ~♪ と思いつつも
私だったら一週間で飽きるかも(笑)
ダンナさまの一見優しげな無言の圧力っていうのも、なにかわかるような
気もするし。
しかし一番のストレスは
年齢の近い義理の娘たちや弁護士の友人、極めつけが
前夫の母親。
なんかザワザワした不穏な空気がずーっと流れる小説ですが
この落ち着かなさを早くなんとかしたくて、ページを捲る手が
早くなるのかもしれません。
ここからネタバレです・・。
海釣りに出て帰らなかった夫。実は生きてました。
違う人生を送りたくて、遭難を偽装していた訳ですが、
上手くいかなくて、母親に無言電話したり実家や近辺に出没したり。。
コレはダメでしょ。
八年もたっておめおめと出て来るな!
その程度の覚悟で、たくさんの人をまきこんで
自分の人生、なかった事にするな!
令和改元以来、一番腹の立つヤツですな^^
ラストの手紙で失踪した理由をタラタラと書いて
今から死ぬとほのめかしているのですが、
まったく同情の余地なしです。
最後に手記や手紙で一気に真相が明らかになる小説はよくあって
嫌いではないのですが、
今回はちょっと、取り急ぎ感があったような気がします。
でも
主人公早樹さんのその後が読みたいなあ~ないですか?桐野さん^^
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