
三十歳を目前にした真美は、フリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし
憧れのNYへの一人旅を決意する。
出発直前、ある記憶が蘇り不安に襲われるが、
鞄のポケットから見つけた一片のメッセージが背中を押してくれた。
やがてその鞄は友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに
“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになり……。人生の新たな一歩にエールを贈る小説集。
以上、内容紹介はアマゾンよりお借りしました。
先日の旅行のおともに連れて行ったこちらの本。
電車の中で読むひまつぶしに・・と思いつつ
おもしろくて、ホテルについてからも読み、夕食のあとも読みふけってしまった。
バトンのように、人の手にわたり、いろいろな旅をする幸せの青いスーツケース。
本のカバーもステキ!
読みやすく厚さもちょうどいいし、エキナカ書店大賞受賞したのも
うん。うん。うなづける。
ダンナの反対を押し切って一人初のニューヨークに行く真美ちゃん、
自分の御褒美に毎年豪華な香港のホテルに泊る花恵ちゃん、
辺境の地でバックパッカーするゆり香ちゃんのいつもとは違う旅。
仕事でパリへ行く悠子ちゃん。
それから、いろいろとアクシデントもあり、幸せの青いスーツケースは
誰のどこにたどりつくのか。。
最後もこの著者らしいきれいな着地で、ストレスなく気持ちよい読後感である。
スーツケースの半分は・・はい!できたら空っぽでいくのがベストだろう。
おみやげと思い出をいっぱい詰め込めるように・・・
という著者の思いがあふれたタイトルである。
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