時は刻む
2016-11-30 | 読む
まずお話に入る前~はじめに~があり本書の分類からはじまりますが、
これは本格ミステリ、クラシックミステリであること・・その定義、楽しみ方を懇切丁寧に説いております、はい。。
あせらずパズルを解くようにゆっくりと謎解きを楽しんでください^^とのこと。
内容についてもかなり踏み込んでいて、登場人物、おおまかなあらすじ、途中二度目の殺人が起こる経緯や
17章あたりで探偵役の男性が犯人をつきとめるが、読者に提示するのはもう少し先、等々・・
はじめからこんなにオープンにしてしまっていいのだろうか・・・という懸念も読みだすと吹っ飛びますが(笑)
とにかく登場人物がみ~んな大嘘つき、のらりくらりと訳のわからないことをぐだぐだと話すし、特に
殺された家具デザイナーの妻、ヒジョーにいらっとくるタイプですな、友達にはなりたくないか^^
それが著者のねらいなのは後でわかるのですが、あとのまつり。
最後までなんとなく振り回されていくうちに、予想外の二人が共謀していたと判明・・うーん・・これは難しいパズルでした。
なかなかの難問です。
しかしキーポイントは「犬」ですね。一番正直で謎解きの大きなカギを持ってました。
ふ~んと鼻であしらい軽くスルーして見逃した自分は大バカ者でした(笑)
発表は1954年!なんと私が誕生した年ではないですか!
そんな昔々に生まれたミステリだったとは・・びっくりです。
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