アガサ・クリスティ著 「検察側の証人」 や小泉喜美子著 「弁護側の証人」
のような驚きの結末ではありません。
タイトル通り検察側に罪人がいて、つまり検察官が罪を犯してしまうというお話。
いつものごとくの物語力でいっきに読ませてくれましたが・・・
ここからは内容に触れますのでご注意!
真っ白なまま読んでみたいと思われる方はスルーしてください^^;
時効の成立した事件の犯人に別の罪をなすりつけて断罪するために、法を犯す検察官が
いるのかなあ。。
それも証拠を捏造したり、捜査をミスリードしたり、不当に手に入れた拳銃で真犯人を
殺すことまでやってしまうかなあ。。
読み進めるほどに、この疑問がどんどん湧いてしまった。
悪を裁き正義を貫くことが使命である検察官に、あえてこんなことをさせることによって
見えてくる事、人の善悪とか犯した罪と罰の量刑のさじ加減とか、考えさせられるお話では
ありますが、やっぱりここまでやることのリアリティのなさに引いてしまいます。
でも、現実は小説より奇なり~な昨今、これもありなのかなあ・・・と折り合いをつけて
楽しむ分にはオススメの一冊かもしれません。
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