
高校の同窓会で、かつて執拗な体罰を受けた体育教師に出会った
洋輔ら同級生4人は仕返しとばかりに、ランニング中の教師を拉致し
人気のない工場裏で痛めつけて放置して帰る。
その後、その場所とは離れた池で死体となって発見される教師。
4人は自分たちのうち誰かが殺したのでは?と疑心暗鬼になるが
内の1人がまた何者かに殺される。
ここまでざっくりと前半のあらすじ。
中盤はごちゃごちゃして、ちょっとうざいけれど
がまんして読み進める。
最近根気がないなあ~と反省しつつ・・。
わざとらしく近づいてきた洋輔のかつての憧れの彼女みさとちゃん、
小学生の時に事故死した兄、みさとに付きまとうジョージ、
二重人格を疑わせるような洋輔の描写、これは多分ひっかけだろうと
早い段階で気がつくが、多くない登場人物がどんな仮面をかぶっていて
事件にどう関係しているのかが最後の最後であきらかになる。
俺ってジョージだったんか。。
これは読んだほとんどの人が抱く感想だと思う。
ラストのシーン
犯人たちが(はい!複数です)怖い。
場違いな明るさと高揚感、むなしく響くよいしょ!のかけ声。
兼一あたりが通報し警察がくるんでは・・・と思ったりもしたが
肩すかし。
「鉄の結束」で未来のない洋輔に出口があるとすれば、それは
何だろう。
自分におきかえてみるが答えは簡単にでそうにない。
なかなかしんどいラストですな。。
久しぶりの雫井脩介に期待し過ぎたせいか、ちょっと残念感は否めません。
次回「火の粉」みたいな鮮烈なヤツ、お願いします^^
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます