本2冊
2012-02-07 | 読む
<銀色の絆> 雫井脩介 著
いや~・・噂では聞いていたけれどフィギュアスケートってこんなにお金がかかるのか
衣装オーダーで20万円、毎月のレッスン料30万、特別レッスンでリンク借り切った月は50万、
海外の人気振付師にフリーのプログラムを一曲振り付けしてもらう謝礼150万・・・
いやはや、すごい世界ですわ
フィギュアスケートでオリンピックをめざす、さおりとその母の物語ですが、
最後まで読むと母の成長ストーリーですな、これは。。さおりちゃんの影は薄いです。
はじめは裕福なおうちの贅沢なお稽古事だったのが、ひょんなことから娘に素質があることを
知り、母娘共々スケート漬けの生活を送るようになります。
でも、離婚した夫の会社が倒産して毎月の養育費が滞り、貯蓄もだんだんと減っていく中
マンションも車もワンランク落とし、それでも懸命に夢を目指すのですが・・・。
トップスケーターの天才っぷりやスケートママたちとのつきあい、コーチとの関係などなど
おお~そうなんや~とうなづくところ多々あり、フィクションとノンフィクションの間を
行ったり来たりの面白さがあります
<検事の本懐> 柚木裕子 著
服装に無頓着な佐方検事が活躍する連作集です。
いつもヨレヨレのシャツにコートにくしゃくしゃの髪、
刑事コロンボ以来よく登場するスタイルなんで、フン!と思いながら。。。
1話目から2話目3話目と話が進むにつれて、だんだんおもしろくなります。
正直、読むの止めよか・・と思ったときもあったんですが、いつのまにか
大森南朋を佐方検事に仕立てた、TVドラマの脚本を読んでるような感じで
読んでました
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