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今日は決算を除く条例議案、一般議案に対する議案質疑です。中村きみえ市議が登壇しました。今回提案されている議案の中で、もっとも重要な問題はマイナンバー制度に関する条例の制定についてです。
税金や健康保険、介護、生活保護、保育料、児童手当など現時点で44の行政事務が1つの番号に集積されます。マイナンバー制度については、6月議会で「国民の利便性の向上」ではなく、国が「行政の効率化」を目的に、国民・市民の所得や資産状況を掌握して、徴税の強化や「社会保障給付」の削減をするために導入されます。個人番号の管理のために多額の費用や労力をかける一方で、個人情報の流出となれば被害は大きくなると指摘しています。
多くの市民が制度の詳細を知らず、情報漏れへの不安を広げています。厳重な保管が必要な番号通知を始めることは、国民一人一人の収入・財産を丸裸にして、個人情報を危険にさらすもので、実施に突き進むのは無謀ではないかと質しました。しかし、市は「制度の活用により市民の利便性の向上に資するサービスの検討を進める」「個人番号だけで成りすましを行うことは困難」などの答弁に終始しました。
中村きみえ市議は、「莫大な費用や手間をかけてわざわざ国民のプライバシーを重大な危険にさらすマイナンバーの実施中止を国に求めるべき」と指摘しました。