今年4月に国が公表した教員勤務実態調査では、持ち帰り業務も含む平日の勤務時間は、公立小学校教諭で11時間23分、公立中学校教諭で11時間33分となっています。過酷な働き方が原因となり、いわゆる「教員不足」が慢性化している状況もあります。残業代不支給が教員の長時間労働の温床となる教員給与特別措置法を改正することが必要です。
千葉市の教員の残業時間の状況や、残業代として支払った場合の金額についてただしたところ、教育長は「昨年度の教員の勤務時間外の在校等時間は、平均で41時間。当該時間を基に教員に時間外勤務手当を支払ったとして試算した場合の総額は年間約60億円となる」と答えました。
小学校給食の調理員についても、学校から保護者に連絡等が送られてくる「すぐーる」に、調理員の緊急募集がありました。調理室にエアコンがない学校がまだ残されていて、先日、日テレで千葉市の学校給食調理室の状況についての特集が組まれていました。ある学校では「熱中症で調理員さんが倒れて、その後に辞めると言われた」とのことです。こうした深刻な実態からも、学校関係者から「調理室へのエアコン設置の前倒しをしてほしい」という声も寄せられています。早急に対応してほしいと思います。
また、地域の方から「学校図書館指導員の処遇についても取り上げてほしい」と要望が出されています。この間、新聞報道でも会計年度任用職員として雇用されている中で、「何年勤めても給与が上がらない」、「長く勤めたが失職となった」などの実態が明らかになっています。教育に関するこうした分野についても取り上げていきたいと思います。
写真は記事とは関係ありませんが、市議団ニュース速報版です。駅頭での配布が中心です。