※千葉県広域道路交通計画・広域道路ネットワーク図(一部を加工)
一般質問の報告の2つ目は、新湾岸道路についてです。本年3月19日に開催された新湾岸道路検討会準備会では、「計画の具体化を図るための体制やプロセスのあり方」についての意見交換を実施したとされています。その内容は、新湾岸道路の構想段階も含めた計画策定プロセスには「双方向コミュニケーションとなるように、住民・関係者等への情報提供、住民・関係者等からの意見把握を積極的に行い、計画へのニーズの反映を行う手続・コミュニケーションプロセスは、原則として、計画策定者または計画策定者を含む複数の関係行政機関が合同で実施する。プロセスを住民・関係者等と早期に共有することが重要」としており、「市民への説明は不可欠」としています。
市民に「新湾岸道路」構想の内容が知らされていません。昨年末に期成同盟会として開催された「新湾岸道路に関するパネル展」に、どれだけの市民が関心を寄せたのか把握したかただしました。
建設局長は、「パネル展は、市役所やショッピングセンターなどのオープンスペースで開催したことから、具体的な人数は把握しおりませんが、多くの方々に見ていただけたものと認識している」と答え、具体的な人数を把握していないことが明らかになりました。
市民によって新湾岸道路整備は「必要ない」「必要」という意見は様々あります。私から、沿線の住民の生活環境や、海辺などの自然環境への影響もあるだけに、 「新湾岸道路の検討体制の考え方(案)」に示されている「地方自治体の協力」の「市民とのコミュニケーション活動では、各沿線自治体の協力が不可欠」とあります。現段階でも市民に対し、新湾岸道路に関する検討経過、凍結となっている第二東京湾岸道路計画などの歴史的経過などを説明する説明会を開催し、幅広い市民の意見や要望などを把握すべきと求めました。
建設局長は、「地元の皆様をはじめ、より広く関係する方々にご理解を深めていただけるよう、国が行う検討の進捗状況に応じ、丁寧な情報発信をしていくなど、適切な対応に努める」と答えるなど、「新湾岸道路」整備を推進する立場です。
引き続き、地域でまちづくりや環境問題の視点などから学習会を進めていくなど取り組んでいきたいと思います。