金属スクラップヤードについて今年4月16日に若葉区高根町の金属スクラップヤードを営業する株式会社から出火して、13時間に及ぶ大火災になりニュースでも報じられました。火災が発生したヤードの近くには高根町の住宅地や高根グリーンタウンの住宅街があり、風向きが住宅側であったら重大な事態になっていたかもしれないとのことでした。このヤードは過去にも火災があり、ボヤも含めると合計5回目です。市内には95か所のヤードがあるが、火災が発生したヤードは8か所で、5回も発生しているのは、このヤードがずば抜けているということです。6月18日朝には6回目の火災を起こしています。5回目の火災後すぐに営業を再開しており、野本市議は「これでは再生資源物の屋外保管に関する条例の効果が発揮されていないことになる」と指摘し、「全国に誇る条例を活用して厳格に対処することを求め、6回も火災を発生させる不良な事業所は営業停止処分にすべきではないか」とただしました。
環境局長は、「今後はこれまで以上に立入検査の頻度を高め、保管基準の順守状況を確認し、違反が判明した時は再度勧告を行い、それでも履行されない場合には行政処分も含めた厳しい対応を検討する」と答えました。
北谷津の森・新清掃工場周辺整備基本計画について、令和4年度予算に計上されていたものの、新年度予算のあらましへの記述も予算説明資料にもなく、昨年12月に環境局の部長が控室に同計画書を持ってきて、温水プールの建て替えやマウンテンバイクフィールドの民間施設整備までの詳細な計画が示されました。この計画について環境局長は「地域活性化などの要望をいただいた町内自治会とは意見交換を行なってきたが、その他の周辺の町内自治会に対しては、基本計画策定した昨年12月以降に周知を図ったところで、総事業費については今後算定する予定」としています。
令和3年1月21日に行なった「サウンディング型市場調査」で複数事業所に対する移行調査結果に基づき、事業化案を作成、事業収支を試算した結果、「市負担額が約80億円、運営収支も年間約2.5億円の赤字」という内容が示されています。野本市議は「80億円といえば千葉公園体育館整備と変わらない超多額の開発」とし、「総事業について『今後算定します』との答弁は信じ難い」と指摘しました。
さらに野本市議は、「令和4年度だけは決算の説明書に1行書いてあるとして説明がされず、令和2年〜4年度の予算について説明していないのは議会軽視、議会無視ではないか」と環境局の姿勢をただしました。地域活性化事業は必要なことですが、あまりにも不透明な計画策定であり、市の説明責任が問われます。
野本市議はこの他に、新清掃工場稼働に伴うごみ搬入車両の運行について質問しました。