除雪ボランティア「スコップ」応援サイト

豪雪地帯では過疎化高齢化により雪処理の担い手が不足しています。このため除雪ボランティアによる雪処理が重要になっています。

*R5年度最終回*長岡市川口木沢地区にて除雪活動を行いました!

2024年02月20日 | Weblog

2月11日~12日に実施した、長岡市川口木沢地区での活動の様子を紹介します。
 
今年度は暖冬で、住民の方にとっては除雪作業が少なく過ごしやすい日々が続いています。
スコップの活動は残り2回の活動を中止とし、この川口木沢地区が今年度最後の活動の舞台となりました。

平年よりかなり少雪ではあるものの、やはり豪雪地帯。道の両端には雪の壁がそびえ立っています。
総勢23人の参加者が全国から集まり、にぎやかな雰囲気の中、2日間の除雪活動に臨みました。

 

<1日目> 11日13時~

最初にオリエンテーションで参加者同士、顔を合わせます。
今回は各地で除雪技術と安全対策を指導する”越後雪かき道場”とタッグを組み、開催。
通常除雪班、そして除雪技術を学ぶ「スキルアップ講習会」の初級班・中級班の3つに分かれて活動します。

 

★通常除雪班★

オリエンテーション後、すぐに除雪の準備にとりかかった通常除雪班。
一行が向かったのは、屋根から落ちた雪で窓がふさがっている一軒のお宅。

皆さんで力を合わせて、雪をどかしていきます。

さすがベテラン揃いの通常除雪班。
場所の分担をし、スノーダンプの通り道を確保して、互いに道を譲りながらすいすい雪をかき分けていきます。

およそ2時間の作業で家の裏の窓が掘り出され、日光が差し込むようになりました!
お住まいの方からは、自分が思うように動けないので、このように一斉に除雪をしてもらえると助かる、との感謝のお言葉がありました。

 

講習会の2班はどのような活動が行われたでしょうか。
今回は、越後雪かき道場の皆さま、そして地区の方が講師として参加者へ指導。
時折笑い声も聞こえるような楽しい雰囲気が印象的でした。

★安全講習★

まずは除雪活動の基礎、安全対策。
初級、中級の参加者全員がテキスト片手に講義にじっくりと耳を傾けます。

越後雪かき道場では、除雪作業のコツや安全対策などをまとめた「雪かきカルタ」なるものを作成しています。

私が一番印象に残ったのは「に」…「新潟は日本で一番重い雪」。
日本海側の湿った雪は想像以上に重いため、スコップの持ち方や投げる方向にもコツが必要です。

具体例も交えられ、実際の除雪をイメージしながら学ぶことができました。

 

★初級(除雪技術の基礎を学ぶ班)★

座学後、早速外に出て除雪用具の扱い方を学びます。

一列に並んだ参加者の3メートル程度先へ、おもむろに講師の方が風船を置いていきます。
何が始まるのでしょうか…

雪を使った的あてゲームです!
正しい除雪用具の持ち方で、目標の場所へ正確に、身体の負担なく投げる方法を実践で学んでいきます。

最後には2チームに分かれ、雪積み競争を実施。
僅差の戦いでしたが、最後数秒で一方のチームの頂上が崩れ、落胆の声と喜びの声が混じります。
初対面の方とも打ち解け、翌日の除雪作業へ弾みをつけました。

 

★中級(屋根雪下ろしの技術を学ぶ班)★

まずは屋内で、屋根からの転落を防止する「安全帯」の装着方法を学びます。
時に参加者同士で教えあいながら、ロープの結び方から実際のアンカーへの取り付け方法を練習しました。

安全帯をつけながらの雪下ろし作業は、下雪除雪とまた違う難しさがあります。
雪が高く積もる屋外に移動し、屋根上での除雪作業をシミュレーションしました。

 

★夕食兼交流会★

美味しそうな料理が並ぶなか、地元の方そしてボランティア同士で交流会を行いました。
途中には一人ひとりの15秒自己紹介も実施。
「わたし実は…」をテーマに話し、意外な共通点が見つかるなど、大盛り上がりでした!

目玉イベントのカルタ大会も!
雪かきカルタを並べ、白熱の勝負が繰り広げられていました。
年齢も出身も関係なく交流できる機会があるのも、スコップの大きな魅力です。

 

<2日目> 12日8時30分~

朝は「越後雪かき体操」から始まります。
除雪を模した動きを取り入れた体操で身体をほぐし、いざ除雪活動へ!

2日目は前日と同じ3班に分かれて、それぞれ1軒ずつの家屋除雪を行いました。

参加者の方から学ぶことも多いです。

除雪する家屋と雪捨て場が離れている場合、まず「道付け」を行います。
露出した地面にスノーダンプを引きずらないよう、雪の道を作るようなイメージです。

てきぱきとスノーダンプの通り道を作り、雪山の頂上から雪を崩す人、崩した雪塊を運ぶ人…
分担しながら雪を運んでいき、およそ2時間ですっかりきれいになりました!

それぞれの班が目標を持ってもくもくと作業されている姿に感銘を受けました。

 

★修了式★

最後に修了式を行います。
実は2日間、講師は抜き打ちの確認テストのため、講習会参加者の除雪の姿に目を光らせていました!
自分の名前は呼ばれるだろうか…ドキドキしながら修了式に臨みます。

結果は……なんと講習会参加者全員が合格!
通常除雪班の方も含め、一人ひとりに修了認定証と参加賞のタオルが贈られました。

参加者の方の感想の中で、「また来たい!」というお声が多く聞かれました。
今回の除雪活動の経験が、再び地区を訪れるきっかけになれば嬉しいです。

活動を終え、最後に集合写真を一枚。
参加者の皆さん、講師の皆さん、川口木沢地区の方々、本当にお疲れさまでした!

 

この活動をもって、今年度のスコップの活動は終了となります。
誰かの力になりたい、誰かの生活を守りたい、そんな皆さんの思いを強く感じる活動ばかりでした。

雪を跳ね除け、地域の元気の源になる。
そのような大きな力を、一人ひとりの方が持っていらっしゃいます。
豪雪に悩む地域の力となるため、今後も皆さまのご協力をいただけますと幸いです。

来年度もさらに充実した活動となるよう努めて参りますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。


糸魚川市上南地区にて除雪活動を行いました!

2024年02月06日 | Weblog

2月3日~4日に実施した、糸魚川市上南地区での活動の様子を紹介します。

前週に引き続き、糸魚川市を舞台に活動を行いました。
今回は、開催10年目となる上南地区の名物イベント「上南ふれ愛キャンドル祭り」の設営にも協力。
8名のボランティアの方々は温かな光に囲まれて、2日間の作業を行いました。

 

<1日目> 3日13時~

まずはオリエンテーション。

上南地区は例年であれば、3~4回ほど雪下ろしが必要な豪雪地帯。
除雪だけでは苦しいので雪を楽しもう、皆で元気を出そうという目的でキャンドル祭りが始まったそうです。

ボランティアの方々にも元気を受け取ってもらえれば、と地区の方が思いを口にします。

目玉のキャンドルアートは小学校のグラウンド一面に描かれます。
果たしてどのような作業が待っているのか、期待を胸に会場の南能生小学校へ向かいました。

 

最初に、キャンドルアートの周りを彩る大きなろうそくを、道の際に置く作業を実施。
大人でも2人がかりで運ばなければならないほどの大きさ。
力を合わせて並べていきます。

続いて道路側に「ミニ雪灯篭」を作っていきます。
バケツに雪を詰め、ひっくり返して…。1つ1つ個性が出ていて、なんだか可愛いですね!

この他にも、キャンドルアートに必要なペットボトルをグラウンドに並べる作業などを行いました。
童心に帰ることができる活動が魅力の上南地区。
皆さん和気あいあいと活動される姿が印象的でした。

 

17:00頃、地区の住民の方々などと一緒に、いよいよキャンドルを点灯!
およそ2000本ものろうそくを使用して、辰のキャラクターを描くとともに小学校創立150年の節目を祝いました。

なんとデザイン案は同校の児童が考案。大学で絵画を学んだ地区の住民の方が作画・設計をした力作です!
アートの周りではランタンを浮かべ、花火も上がり幻想的な雰囲気に。

会場では甘酒やうどんが振舞われ、校舎屋上からアートを見下ろしたり、食事を楽しんだり…各々の形で祭りを楽しみました。

祭りの後は宿泊場所にて地区住民の方と懇親会を実施。
前週に活動を行った西海地区の方々も参加し、地区との色濃い交流が印象的な1日目となりました。

 

<2日目> 4日8時30分~

1日目と打って変わって、2日目は空き家2軒と集落内の寺院の除雪活動を実施。
活動スケジュール説明後、2班に分かれてそれぞれの空き家へ向かいます。

実はこちら、ちょうど1年前にも除雪をさせていただいた場所なんです!
空き家は除雪を放置してしまうと、日本海側の湿った重い雪により家を潰してしまう可能性があります。
ボランティアの方には、家屋を守る大切な作業を担っていただきました。

除雪後の様子はこちら。参加者の皆さんはベテランで、除雪がスイスイとはかどりました。
「作業が早い!」と地区の方が驚かれる場面も。

最後には全員が集まって、西運寺の屋根から落ちた雪を平らにする作業を行いました。

すごい量の雪ですね!
皆さん懸命に1つの雪山に挑む姿が印象深いです。

こちらの寺に嫁がれた奥様が、1日目のキャンドルアートの作画・設計をされた方という驚きの縁も。
参加者の方には、自作の絵葉書とお香のプレゼントがありました。素敵!

 

休憩も含め2時間程度で活動を終え、最後に集合写真を一枚。
参加者の皆さん、そして地区の皆さん本当にありがとうございました!

柵口集落はもともと80世帯程度の集落でしたが、現在は19世帯まで減少。
高齢者だけの世帯も多いそうで、今後はさらに除雪の担い手不足が顕著となりそうです。

ボランティアの皆さんの力が必要です。
今回ご参加いただいた方も、まだ訪れたことがない方も、ぜひ上南地区へお越しください!

 

次回は2月11~12日に実施する長岡市川口木沢地区です。
少雪などの影響で、その後の魚沼市及び津南町の活動は中止となりました。

そのため、この長岡市の活動が今年度最後のスコップの実施となります。
こちらのブログも更新しますので、お楽しみに!


*R5年度初回*糸魚川市西海地区にて除雪活動を行いました!

2024年02月01日 | Weblog

1月27日~28日に実施した、糸魚川市西海地区での活動の様子を紹介します。
 
昨年度は少雪のためにやむなく中止となった西海地区。
今年度、満を持して初開催に至りました。今冬のスコップ活動、西海地区からスタートです!

今冬は全国的な暖冬。除雪頻度も少なく、地区の方にとっては過ごしやすい冬となっているようです。
ただ近年は、短期間で積雪量が一気に増加する、いわゆる「ドカ雪」が頻繁に発生。
今後の除雪活動に備え、参加者9名は除雪技術を学ぶ貴重な2日間を過ごしました。

 

<1日目> 27日13時~

今回は「スキルアップ講習会」と題し、初級と中級に分かれ活動します。

除雪安全・救援知識の普及啓発を行う”越後雪かき道場”からのれん分けした「西海地区除雪協力会」の皆さまが講師。
地区の方々も勢揃いし、手厚いサポートを受けながら、終始楽しい雰囲気で活動が進みました。

 

★安全講習★

除雪活動を行う上で、基礎中の基礎である安全対策。
参加者全員が真剣なまなざしで講義を受けていました。

特に印象に残ったのは「受援力」という言葉。
支援する力と同じぐらい、万が一除雪事故に巻き込まれた場合に助けを求める(受援する)力も必要です。
助けを求めることができる環境、自分の身を守る装備など、事前準備の大切さを改めて学びました。

 

★初級★

ここからは2班に分かれます。
初級コースはかんじきの履き方をレクチャー。

ぴったり長靴にフィットするような感覚…マスターできれば高い雪山でもすいすい登れます!

かんじきを履いたまま外へ移動し、実践を通してスコップとスノーダンプの使い方を身体に覚えさせます。
スコップの持ち方と雪を投げる方向のルール、スノーダンプを使った雪の運び方…
余計な力を入れない上手な除雪を初級者一同、目指します!

 

★中級★

屋根の雪下ろし技術を学ぶ中級は、屋根からの転落を防止する安全帯の装着方法を学びます。
ロープの結び方から実際のアンカーへの取り付け方法まで、じっくり屋内でシミュレーションしました。

さらに屋外に出て、実際の安全帯の強度を確かめます。(2~3人が引っ張ってもびくともしません!)
明日は実際に雪下ろし作業を予定しているため、皆さん真剣に聞き入っていました。

 

★家屋除雪★

最後に初級・中級全員が再集合し、2軒の家屋裏の除雪を行いました。
学んだ除雪技術を思い出しながら、声をかけあって作業を進めます。

屋根近くまであった雪の山が無くなり、2階の窓が見えるように!
昔は2階の窓から出入りしていた時もあるらしく、長年雪とともに暮らす大変さを感じました。

 

★夕食兼交流会★

民生委員さんなど地元の方々が愛情こめて作ってくださった美味しそうな料理が並びます。
まるで相撲部屋のような大量のもつ鍋、オードブルの数々…最高のおもてなし、ありがとうございます!

山菜、漬け物、お米…西海地区産の食材に囲まれ、地元の方そしてボランティア同士、楽しく交流を深めました。
多方面から地元の魅力を感じることができるのも、スコップの良いところですね。
参加者の方から地酒もいただき、終始大盛り上がりの会でした!

 

<2日目> 28日8時~

拠点からバスでつづら折りの坂道をのぼり15分、標高400mの山間地「市野々集落」が2日目の活動の舞台です。
市野々区長も駆けつけてくださり、市外からの来訪をとても喜ばれていました。

 

★緊急時訓練★

現役救急隊員の方から、万が一除雪作業中に落雪等で雪山に埋まってしまった場合の対処法を学びます。

雪山に掘った穴に参加者が入り、他の方が棒を使って捜索する疑似体験も実施。
倒れた人の搬送方法もあわせて実践しました。

慣れない場所での除雪、誰もが巻き込まれる可能性があります。
いざという時に冷静に対処できるよう、事前に知りたい知識が盛りだくさんでした!

 

★初級★

初級の皆さんは、かんじきを履いて雪原を進む「雪中行軍」を実施。

500mほどでしたが、雪の中を歩くには体力が必要ですね…戻ってくる頃には足が重かったです。

行き着いた先の神社にて除雪を行う予定でしたが、少雪のため中断。
少し物足りなさはありながらも、映画の世界のような風景を見ることができました。

 

★中級★

1日目に講習会中級を受講したメンバーは、市野々会館の庇で雪下ろしを実践。
学んだ技術をしっかりと自分のものにして、スイスイと屋根の雪を下ろしていきました。

除雪する姿、とっても様になっています。

 

★修了式★

西海地区公民館に帰り、最後に修了式を行います。
参加者の皆さんには西海地区除雪協力会から修了認定証が送られました。

協力会会長からは、季節を問わずまた西海地区に来てほしいとのお話が。
季節ごとに魅力的な顔のある西海地区、参加者の皆さんが再び顔をあわせる機会があると嬉しいです。
配られた西海地区、ジオパークの観光案内パンフレット片手に、またお越しください!

活動を終え、最後に集合写真を一枚。
参加者の皆さん、本当にお疲れさまでした!
そして西海地区の方々、温かく受け入れてくださり本当にありがとうございました!

 

これからも活動は続きます。次は2月3~4日に実施する糸魚川市上南地区です。
こちらのブログも随時更新しますので、お楽しみに!


魚沼市大栃山地区にて今年度2回目の除雪活動を行いました!

2023年03月13日 | Weblog

 

2月25日~26日に実施した、魚沼市大栃山地区での活動の様子を紹介します。
 
今冬のスコップ活動はこの大栃山地区から始まりました。
※ 今冬初回の活動紹介についてはこちらから!

 

魚沼市大栃山地区にて除雪活動を行いました! - 除雪ボランティア「スコップ」応援サイト

1月21日~22日に実施した、魚沼市大栃山地区での活動の様子を紹介します。今冬で除雪ボランティア「スコップ」の活動は25周年。長年受け入れを行っている大栃山地区を皮切り...

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なんと今冬の活動の締めくくりも同じ地区となりました!

今年は例年よりも少雪と言われているものの、前回の活動から積雪が増加していた様子。
1月30日には最大積雪深が3メートルを超えており、住民の方にとって除雪が負担となっている状況がうかがわれます。
今回の活動では、計9名のボランティアの方々が除雪に汗を流しました。


 
<1日目> 25日13時~
まずは活動内容の説明や自己紹介など簡単なオリエンテーションを行い、活動の大まかな流れを掴みます。
準備体操も欠かさず、身体を温めてからいざ除雪へ向かいます。

除雪中に足が埋もれないよう、かんじきの装着もバッチリ!

雪が舞う中でしたが、皆さんそれぞれが役割を見つけて除雪作業を行っていました。

1日目は2時間ほどの作業で、2軒のお宅を除雪。
雪に埋もれていた窓が顔を出し、家の中に日光が入るようになりました!
全ての雪をどかすにはいくら時間があっても足りませんが、こうして成果が見えると、誰かの生活の支えになった実感がわきますね!

除雪を終え、参加者の方々は温泉へ。
またこの日はちょうど「春まち雪あそび」が開催されており、そちらに顔を出した参加者の方も。

地元の方々も多く参加し、大盛況だったお祭り。雪像の写真を撮ったり抽選会に参加したりして楽しむ姿が見られました。めったに参加できない地域の行事を体験できることも、「スコップ」の魅力の一つです!

その後夕食を兼ねた懇親会を行い、明日の活動へ英気を養います。

 

<2日目> 26日9時~
2日目も参加者全員で計2軒の除雪を行います。

何か見覚えのある光景ではありませんか…?
実は1月の活動の時にも、同じお宅を除雪させていただいていました!

あれだけ除雪をしたのに、また同じほど積もっている雪…
日常的に除雪作業を行わなければならない苦労を痛感しました。

途中、地元の方から温かい飲み物などの差し入れをいただき身体を休めます。

除雪後に集合写真を一枚。
皆さんのお顔から達成感がうかがえます!

2軒目の除雪は近くに流雪溝があり、運んだ雪の塊を流して作業を進めていきます。

ちなみに流雪溝とは、水が流れる側溝に雪の塊を流して排雪する設備で、雪国の除雪作業では非常に重要なものと言えます。

2時間ほどで作業を終え、最後には大栃山区長さんから労いの言葉をいただきました。
2日間とも雪の中での作業となりましたが、本当にお疲れさまでした!

 

今冬の活動はこれですべて終了となりました。
全ての活動において多くの皆さまから参加のご希望をいただき、除雪ボランティアに対する強い熱意を感じました。
担当として、今後の活動をさらに充実したものにできるよう努めて参ります。

皆さま、活動へのご理解ご協力を賜り誠にありがとうございました!
来年度以降も引き続きよろしくお願いいたします。


糸魚川市上南地区にて活動を行いました!

2023年03月02日 | Weblog

 

2月19日~20日に実施した、糸魚川市上南地区での活動の様子を紹介します。
 
上南地区は5年ほど前から、毎年スコップの活動を受け入れてくださる常連の地区です。
例年「柵口温泉かまくらまつり」に合わせてボランティアを行いますが、残念ながら今年は少雪で中止。

※ R2年度のまつりボランティアについてはこちら

 

糸魚川市上南地区での「スコップ」活動を実施しました - 除雪ボランティア「スコップ」応援サイト

2月21日~22日に、糸魚川市上南地区での除雪ボランティア「スコップ」の活動を行いました。今年度は県内各地で大雪となりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、活動...

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今回は別の活動内容が用意され、計16名のボランティアが雪と触れ合いながら活動を楽しみました。

(どんな活動を行ったかは、最後まで読むと分かっていただけるはず!)

 

<1日目> 19日13時~

まずはオリエンテーション。
土田区長や地域づくり協議会の伊藤会長からは、上南地区の魅力や現在の積雪の状況などのお話がありました。

高齢化が進み、平日は仕事の方も多いことから、まとまった除雪ができないとの課題を挙げ、「このように団体でボランティアに来ていただけてありがたい」との感謝の言葉が。

参加者の皆さんには、おすすめの観光地などが書かれた「上南地域マップ」とマスコットキャラクター上南犬がポイントの「エコバック」がプレゼントされました。

(上南犬、かわいい!)

 

さて、いよいよ除雪に向かおうとするも生憎の雨。
皆さんしっかりと防水の装備をし、3~4人ずつ計5班に分かれて除雪宅へ向かいます。

今回は高齢者世帯の他に、空き家の除雪も行いました。
積雪がそのまま放置されると、雪の重みで倒壊や破損してしまう危険性があるため、非常に重要な作業です。

本降りの雨となったため、1時間半ほどの除雪で切り上げることになりましたが、ビフォーアフターの写真から除雪の成果が明らか!

初心者の方に参加者同士で方法を教えあいながら、一緒に除雪を行う一幕も見られました。

 

<2日目> 20日9時~

2日目は雪が降る中での作業となりました。
1日目と同様に班に分かれ、高齢者世帯等の除雪を行います。

積雪量が多くなかったため、除雪作業は1時間弱で終了。

そして次に始まった活動は…「雪像づくり」!今回の活動の目玉です。
雪に触れ合うことが少ない地域からお越しの方もいらっしゃり、本場の雪像づくりを楽しく体験している様子がうかがえます。

私も小さい頃に雪だるまを作って遊んでいましたが、大人になっても楽しいことには変わりありませんね…!
童心に帰る貴重な機会となりました。

最後に作り上げた雪像と一緒に記念撮影。

2日間あいにくのお天気でしたが、参加者の方の懸命な除雪姿、楽しそうな活動の様子が印象的でした。
皆さん大変お疲れさまでした!

配られた上南地域マップとエコバックを手に、冬に限らず再び地区へ訪れていただけると嬉しいです。

 

次回は2月25日~26日に行われた魚沼市大栃山地区の活動をご紹介します。
今年度最後の活動の様子、ぜひお楽しみに!


津南町三箇地区にて除雪活動を行いました!

2023年02月21日 | Weblog

2月11日~12日に実施した、津南町三箇地区での活動の様子を紹介します。
 
三箇地区での活動は3年ぶり。
コロナ禍で思うように活動できない期間を乗り越え、今回は「地域交流」の要素が散りばめられた活動となりました!

暑いと感じるほどの晴天の下、2日間計10名のボランティアの方々が除雪に汗を流しました。

 

<1日目> 11日13時~

まずはオリエンテーション。
「三箇地区都会との交流を進める会」恩田稔代表からは、地区の魅力、県内外との交流経験など、地区への理解を深めるお話を伺いました。

ちなみに「三箇」という地名は、辰ノ口、鹿渡、鹿渡新田の3つの集落が集まることに由来するものだそうです。

説明を終え、いよいよ2班に分かれて除雪へ向かって行きます。
移動の途中にも、集落の住宅の屋根の形について、地元の方から説明がありました。
雪と共存するために様々な知恵が隠されていますが、皆さんはご存じですか?

(屋根の真ん中の出っ張り「雪割り」は、左右に雪が滑るようにする役割があります)

積雪量は平年よりも少なめですが、屋根からの落雪によってできた雪山を崩す作業が必要です。

雪山を崩す係、雪の塊を崩して道に投げる係…
自然と参加者の皆さんの中で役割分担ができ、スムーズに除雪作業が進みます。

2時間ほどの作業で、見違えるほどの変化が!

参加者の皆さんが力を合わせて作業したからこその結果ですね。

1日目の作業後は、近くの「松之山温泉街」へ向かう方がちらほら。
温泉に入って疲れた身体を癒せることも、この活動の魅力です。
(スコップの活動場所の近くには、温泉があることが多いんです!)

そして1日目の最後には夕食兼交流会。

1人1人自己紹介をする中で共通の話題が見つかり、ぐっと距離が縮まることも!
席移動の制限やマスク着用等の感染症対策を行いながら、津南町職員の方々も交えて仲を深めました。

 

<2日目> 12日9時~

まずは澄んだ青空の下で集合写真を撮影。参加者の皆さんの気合が伝わってくる一枚です。

その後2班に分かれ、除雪を開始。
住民の方に差し入れをいただき小休憩を挟みながら作業します。

雪山がみるみる小さくなり、視界が開けてくる様子に達成感を感じます。

除雪を進めると驚きの光景が。実は雪山の中に植木が隠れていたのです!
これには参加者もびっくり。

2時間ほど作業を行った帰り際に、信濃川水力発電所を見学しました。

かつては東洋一とも言われた大きな発電所で、1日あたり1億円規模の電気を発電していたとか…。
地区の歴史を知ることができるところも「スコップ」の魅力の一つです。

今回は計4軒の除雪を行いました。参加者の皆さま、本当にお疲れさまでした!
 
今後の活動についてもブログを更新しますので、お楽しみに!


長岡市川口木沢地区にて除雪活動を行いました!

2023年02月13日 | Weblog

2月4日~5日に実施した、長岡市川口木沢地区での活動の様子を紹介します。
 
川口木沢地区はなんとスコップ初開催。
廃校舎を再利用した宿泊施設「やまぼうし」を会場に、童心に帰りながら2日間を過ごします。

当日の雪の量は2メートルほど。地元の方にとっては例年よりも少ないそうですが、積もった雪が窓を塞いでいるお宅が何軒もありました。

 

<1日目> 4日13時~

活動の目玉は「スキルアップ講習会」!
除雪安全・除雪救援の知識の普及啓発を行う”越後雪かき道場”から講師をお招きしました。

講習会の初級、中級、そして通常の除雪活動を行う3班に分かれ活動します。

 

★初級★

除雪の基礎を学ぶ初級はまず座学から。
基本的な除雪技術を、テキストや雪かきの注意点をまとめた通称「ユキカキカルタ」で学んでいきます。

講師の方はカルタの文を全て覚えているんだとか…

スコップの持ち方と雪を投げる方向のルール、雪かきの「ストライクゾーン」…
普段から雪かきをしている人にとっても、目から鱗の内容が盛りだくさんでした!

そして講義を終え、いざ除雪へ!…とその前に始まったのは「健康雪かき体操」。
雪かきの動作を取り入れた体操で、名前のとおり怪我なく雪かきができるように身体を温めます。

屋外に出て、かんじきの体験、除雪用具の使い方を指導してもらいます。

そして最後に行われたのは「雪積み競争」!
その名の通り、2チームに分かれてどれだけ高く雪が積めるか勝負します。
勝負になったら大人も真剣。除雪用具を使いこなし、チームの絆も深めました。

(積まれた雪が後ろにそびえ立っています)

 

★中級★

屋根の雪下ろし技術を学ぶ中級は、屋根からの転落を防止する「安全帯」の装着方法を学びます。
簡単にほどけない命綱の結び方など、メンバーで教え合いながら練習しました。

さらに屋外に出て、命綱を使用する方法を実践。
明日は実際に雪下ろし作業を予定しているため、皆さん真剣に聞き入っていました。

 

★通常除雪★

屋根から落ちて堆積した雪山を崩し、日光が入らない部屋を明るくするというミッションを掲げ、除雪に臨みます。
参加者同士手分けをして、もくもくと作業を進めた結果…

無事に窓際の雪を取り除き、光が差すようになりました!
住民の方からは、「一人じゃどうもできなかった。こうして駆けつけてくれることが本当に嬉しい」と感謝の言葉が。

作業終了後は、近くの温泉で疲れた身体を癒し、夕食をとりました。
ボランティア同士で交流を深め、明日の除雪活動へ向けて力を蓄えます。

 

<2日目> 5日9時~

朝食をしっかりと食べ、除雪世帯へ向かいます。
2日目は計3軒の除雪作業を行いました。

1日目に講習会中級を受講したメンバーは、実際のお宅で雪下ろしを実践。
学んだ技術をしっかりと自分のものにして、スイスイと屋根の雪を下ろしていきました。

どの住宅も玄関周りの雪はもちろん、屋根から落ちてきた雪が窓を塞ぐことが、生活の支障になっているとのこと。
初級受講者も通常除雪班とともに、協力して除雪作業を進めていきます。

アフターはこんな感じ。
最初は背丈ほどの雪が積もっていたそうです。皆さんすごい!

2時間ほどで活動を終え、最後に修了式を行います。
講習会の受講者には修了認定証が送られ、全員に参加賞としてクリアファイルが渡されました。
皆さんからは「また来たい!」「とても楽しかった」というたくさんのお声が。とても充実した2日間を過ごすことができたのではないかと感じています。

活動を終え、最後に集合写真を一枚。
今回はスキルアップ講習会、そして計4軒の除雪を行いました。本当にお疲れさまでした!
 
これからも活動は続きます。こちらのブログも随時更新しますので、お楽しみに!


魚沼市大栃山地区にて除雪活動を行いました!

2023年01月27日 | Weblog

 

1月21日~22日に実施した、魚沼市大栃山地区での活動の様子を紹介します。
 
今冬で除雪ボランティア「スコップ」の活動は25周年。
長年受け入れを行っている大栃山地区を皮切りに、今冬の活動がスタートしました!


こちらの地区では、昨年12月に例年の3倍以上となる2メートルもの積雪が記録されました。
今回訪れた際も、道路の両脇に背丈ほどの雪の壁がそびえ立っており、まさに豪雪地帯の風景が広がっています。
 
<1日目> 21日13時~
まずは大栃山農林会館にてオリエンテーションを行います。

大栃山区長さんからは「少し前までは全然雪がなかったが、ここ数日でぐんと積もった。除雪に来ていただけて本当にありがたい。」との感謝のお言葉が。

活動スケジュールや除雪の注意点を把握し、いざ班に分かれて家屋の除雪作業へ。

屋根から落ちて堆積した雪山を崩す担当、雪の塊を運ぶ担当…ボランティア同士で役割分担をし、どんどん除雪を進めていきます。
雪に埋もれていた窓を掘り出し、手が付けられないほど積もった玄関前の道付けを行いました。


作業終了後は、近くの温泉で疲れた身体を癒し、夕食を兼ねた懇親会を行いました。
残念ながら感染症対策のため地元の方々は参加されませんでしたが、ボランティア同士で交流を深め、明日の活動へ英気を養います。

(地元の食材を使った食べきれないほど豪華な夕食、とっても美味しそう!)




<2日目> 22日9時~
朝食をしっかりと食べ、準備体操を行い除雪作業へ向かいます。

活動前に、地元の方が準備してくださった雪壁メッセージのそばで写真を一枚。気合が入ります!


2日目は参加者全員で作業を行います。


途中、地元の方から差し入れをいただき休憩。
雪かきをとおして交流ができることも、「スコップ」活動の醍醐味です!

「最近のこの地区のホットなニュースは?」「このリンゴがすごく美味しい!」と地元の方との話に花が咲きました。


休憩を終え、除雪を再開します。
掘り出した2階の窓越しに、家のおばあちゃんとお話ができるように!家に日の光が入るようになりました。


除雪に不慣れな私に、参加者の方がかんじきの応急処置をしてくださいました。
地元の方や参加者の方から除雪の極意を教えていただけるので、初心者の方も安心して参加ができます!


活動を終え、最後に集合写真を一枚。
今回は2日間で計5軒の除雪を行いました。2日間とも雪の中の作業となりましたが、本当にお疲れさまでした!
 
地元の方曰く、「2月はもっと積もる、これからが除雪の本番」だそうです。
2月25日~26日にも同じ地区で活動が予定されています。
皆さまぜひご参加ください!


糸魚川市上南地区での「スコップ」活動を実施しました

2021年03月02日 | Weblog

2月21日~22日に、糸魚川市上南地区での除雪ボランティア「スコップ」の活動を行いました。

 

今年度は県内各地で大雪となりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響で、活動が実施できない状況が続いていました。

上南地区での活動は感染症対策を行い、交流会も実施しないという例年とは異なる形での開催となりましたが、地元の方の協力のもと、無事に2日間の日程を終えることができました。

 

活動場所は、上南地区の中でも南部に位置し、権現岳を一望できる柵口集落。雪深く、高齢化が進んでいる地域です。

 

 

 

初日は柵口で開催された「かまくら祭り」開催のボランティア。

会場に続く県道沿いの雪壁を掘り、キャンドルを設置していきます。

作業終了後、1日目に参加いただいたボランティアの皆さんで集合写真を撮影。

日が暮れてからキャンドルを灯した様子がこちら。

会場もライトアップされ、かまくら祭りは大盛況に終わりました!

残念ながら夜の交流会は新型コロナウイルス感染症対策のため実施しませんでしたが、屋外で距離をとりながら祭りを楽しみました。

 

2日目は集落内の高齢者世帯の除雪へ。今回は2軒のお宅を除雪しました。

暖かい日が続き、雪が少しずつとけ始めている状況ではありましたが、それでも3m以上の雪が積もっています。

今回は、「スコップ」常連のベテランさんが多く、黙々と作業を進め…

埋もれてしまった1階の住宅を掘り出し…

雪で押しつぶされる寸前だった車庫のシャッター周りも掘り出しました。

除雪完了後、2日目に参加いただいたボランティアの皆さんと地区担当者で集合写真を撮影。

 

作業終了後、区長さんからは、ボランティアの皆さんが来てくれるのは大変ありがたいというお話をいただきました。

ご参加いただいた皆さま、上南地区の皆さま、本当にありがとうございました!


活動の様子を紹介します。~津南町三箇地区(2月23日、24日)~

2019年02月25日 | Weblog

平成31年2月23日(土)、24日(日)に実施した、津南町三箇地区での活動の様子を紹介します。

〇初日

オリエンテーション後、除雪作業を行います。

途中で休憩を挟みながら・・・

計2軒の家屋の除雪を行いました。

作業終了後に集合写真をパチリ★

夜は宿泊先で美味しい夕食をいただきました。ごちそうさまでした!

 

〇2日目

まずは朝食

この日は「雪国体験ツアー(in津南町)ということで、参加者と津南町を大いに楽しみました。

「なじょもん(農と縄文体験実習館)」

スノーシュー体験、「ジオサイト石落とし」の見学

↑絶景でした。皆さんぜひお越しください。

 

続いて「苗場酒造」へ

最後は手打ちそばをいただき2日間の日程を終了します。

「除雪ボランティア+雪国体験ツアー」の取組は今回が初めてでしたが、参加者からは大変好評で、また来年も実施してほしいという声をいただきました!

参加していただいた皆様、受け入れ先の三箇地区の皆様、御協力いただきました多くの皆様、大変ありがとうございました!