徒然雑感館

朗らかに艶やかに。

艶の芽

2024年08月19日 13時03分39秒 | 日記

『ねえ、蓮司。きょうもまた艶歌を詠んだの。聞いてね。導かれ人差し指が艶の芽とあなたの根元同時に触れる。どう?』と艶っぽく微笑みながら妻(法子)は訊ねる。『ほほう。きょうもまた艶っぽい一首だね。御返しの一首を俺も詠むね。入ったよそう告げたのち君の手に肌の境界確かめさせる。どうかな?』と俺は妻(法子)に返した。そして、きょうもまた俺たち夫婦の午後からの濃密な『秘儀』へと移ろってゆくのである。



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