結婚記念日

『ねえ、蓮司。一年前のきょう、神父さんの前で貴方と永遠の愛を誓ったの。あれから一年が経って、私の御腹には貴方との子がすくすくと育ってるのよ。不思議で神秘的と思わない？』と艶っぽく微笑みながら妻（法子）は聞いて来た。『まあ、そうだね。こんなにも順調に君（法子）が妊娠してくれるとは、正直、思ってもみなかったからな。不思議で神秘的だよね』と俺は妻（法子）の御腹を優しく撫でてあげながら返した。そして、俺たち夫婦の午後からの『秘儀』へと移ろってゆくのである。