北海道旅行記その6～八戸→宮古編～

29日（土）。下船にやや時間が掛かり（1時間くらい？）AM5時半頃青森（八戸）に上陸。
画像はお世話になったフェリーと愛車”おっくん”との想い出の2ショット写真（笑）
この日は残念ながら朝から雨で、悪天候の中、眠気と戦いながら宮古を目指すことになった。

hiroと交替で運転をしながら何とか岩手に到着。
岩手入りしたのは8時半頃だったかな・・・日が経ち過ぎて記憶がかなり曖昧だけど。
前日お風呂に入れてなかったので、久慈市にある新山根温泉「べっぴんの湯」へ行ってみることに。

　

東北一の強アルカリの温泉らしくて、雨の中地元の方もたくさん訪れていた。
あいにくのお天気で景色は楽しめなかったけど、露天風呂にも入った。
2日続けて朝から温泉に入れて幸せだったな～☆


その後また車を走らせ、目的地の宮古へ。昨年は立ち寄れなかった田老地区へと足を運んだ。

　

奥に見えるのは「万里の長城」と呼ばれる大きな防潮堤。
海面から10mの高さにあるこの防潮堤を津波は乗り越え、町を飲み込んでいった。
震災から1年半以上が経ち、周りには新築の家も立ち並んではいた。が、未だこのような光景も・・・。

昨年訪れた山田町にも足を伸ばしてみた。
1年経って町がどのように復興しているのか、どうしても確かめたかった。

　

昨年に比べると建て替えられた家が確かに増えてはいた。
が・・・更地のまま雑草が生い茂っている場所がやはりあちこちにあった・・・。


再び宮古に戻り、念願の浄土ヶ浜へ。

　

今回宮古を訪れたのは浄土ヶ浜で行われるワラ○ナキの復興支援ライブに参加する為。
昨年宮古を訪れた際ここに立ち寄った仲間が、職員の方にCDをプレゼントしたことがきっかけで今回ライブが実現することになった。北海道旅行も元々ここに来ることが決まっていたのに絡めてのこと。
私たちにとってここでのライブは本当に特別なものだった。

　

ライブが行われたマリンハウス。
今は新しく建て替えられてはいるが、津波はこのマリンハウスさえも飲み込んでしまった。

　

中を覗くと仲間たちも既に到着（みんなは当日飛行機で）、マリンハウスの従業員の方をはじめ、被災された方々も次々集まってくださっていた。そして6時。ライブが始まった。。。

　

時には涙を浮かべながらワラ○ナキの歌に真剣に耳を傾けてくださる方々。。。
この日二人の歌にはいつも以上に心が込められていた。届けたいという想いがめいっぱい詰められていたように思う。文字通り”魂”の歌に聴こえた。参加してくださった方々にはどのように聴こえたのかな・・・。

ライブ後マリハウスの組合長であるHさんが語るように話してくださった。
「たくさんの人に支えられて色々なことを少しずつ乗りこえてきました。だからこそ今があります。」
Hさんは津波で奥さんと愛犬を亡くされている。その上自宅も流され、マリンハウスまでも・・・。
ここまで来るにはきっと並大抵の御苦労ではなかったと思う。涙ながらに話してくださるHさんの姿にみんな涙が止まらなかった。

震災を経験していない私たちには被災された方々の本当の悲しみ、苦しみはけしてわからない。
だからこそ寄り添い、分け合い、支え合っていくことが大切なんじゃないかな。
私たちに出来るのはあの日をけして風化させないこと。そして絶対に忘れないこと。


ライブ後は外に出て打ち上げ。

　
　

マリンハウスの方々が地元の魚や貝を振舞ってくださった。めちゃくちゃおいしかった。
みんなの笑顔も最高だったなぁ。
　
　
　

ワラ○ナキの二人がここでもまたたくさん歌ってくれた。本当に楽しかった。
　
　
　

みんなで手を繋いで歌った「手をつなごう」。あの時のあの歌は一生忘れない。
　
　

そしてお別れの時。みんなで向かい合い、一人一人と握手をし、再会を誓った。
来年またきっとここへ来ます。最高の仲間とワラ○ナキと共に。


ということで”北海道旅行記”はこれで完結。
宮古～京都は眠気と戦いながら丸1日掛けて無事帰ってきたということで省略（笑）
台風の影響もあって大変だったけど、2度目の岩手ということでだいたいは想像通りだった。

帰ってから既に2ヶ月近く経ってしまい、色々なことがあやふやで最後は簡単にまとめてしまったけど
一番の感謝の言葉はやっぱりみるに言いたい。みる、1週間付き合ってくれて本当にありがとう☆