負け犬さんのぼやき日記〜殺陣と日々の日常と〜

世間的には負け組かもですが、日々満喫して生きています!そんな日々のちょっとしたことを書いていこうと思っております!

御嶽山のこと

2021-02-23 18:06:48 | 殺陣
先日深夜、テレビで御嶽山がロケ地の番組がやっていました。
(ここしばらく、本当に見たい番組がある時しかテレビをつけなくなりましたね…)

御嶽山。
和太刀の合宿で年1~2回、お世話になっていた場所です。
公演を始めてから行かなくなってしまったのでもう10年以上訪れていませんが、間違いなく和太刀の殺陣作品を作る際のベースを育ててくれた場所です。

当時はまだそんなに観光客の方がいらっしゃらなかった事もあり、思いっきり山の中で殺陣をやるという贅沢な時間を過ごさせて頂きました。





朝から晩まで、文字通り殺陣漬け(笑)
いい大人が集まっての合宿ですから、別に
テレビ禁止!
とか
アルコール禁止!
とか決めていなかったのですが…
部屋にテレビはあるし、宿の方にお願いすればお酒も用意して頂ける、でも自然と誰もテレビもつけなければお酒も飲みたいと誰も言わない。
頭の中は殺陣作品一色の3泊4日を過ごしました。
ですから合宿から戻ると、世の中こんな事が起こっていたの?!と驚く事もよくありました(笑)

山そのものが自然の舞台装置。
なので、行くたびに表情が変わっていて。
現場に到着してから慌てて作品構成を変更したり、途中で雨が降ってきたり、新しい場所を開拓しようとして帰り道遭難しかけたり(本当に自然を甘く見てはいけないです…)

宿の方にはたくさんのワガママを許して頂き、たくさんご迷惑をかけたと思うのですが、いつも暖かく迎えて頂きました。
初日に必ずお昼ご飯を食べに立ち寄るお茶屋さんからはいつしか訪れるたびにたくさんの着物を譲って頂いていたり…
稽古中たまたま通りかかった登山客の方が本番を観ていってくれた事もありました。

書き出したら止まらなくなるくらいの
思い出があります。
今でも生きている大切な事もたくさん頂きました。


(↑夜間や天気が悪い時は室内で稽古が出来るという恵まれた環境でもありました。)


また、そう遠くないいつか、
足を運んでみたいと改めて思いました!
その日が来る事を信じて…
今は日々の稽古を重ねるのみですね!!






最近の稽古事情

2021-02-09 18:13:00 | 殺陣
緊急事態宣言継続中。
前回とは違い、時間短縮にはなっていますが、稽古は出来ています。
(施設の閉館が早まったため、稽古時間が一時間程短くなっております。)

それでも稽古出来るだけありがたい事です。

本来なら、身体の使い方の回路を作るための基本から入り、最後に殺陣作品をつくるという流れになるのですが、今はその時間が無い。
一時間という時間の貴重さを改めて感じているわけですが…

という事で、今は殺陣作品づくりをメインとし、そこをより丁寧にじっくりと行う事にしています。
また稽古時間が戻った時に、改めて基本的な身体の使い方の稽古に戻れば、それはそれで有効でしょうし、これが結構私も含め、ベテラン勢にとって有効な稽古となっています。





本的に言葉を使わない殺陣の表現は、身体が雄弁でなければなりません。
ましてや今はマスク状態!
顔の表情も使えないわけで、より身体の表現がどうなっているかがシビアになります。

この状況下で自分の課題がより一層浮き彫りになりました。
気持ちはつながっているつもり
でも身体の表情は止まっている
結果、表現がブツ切れになっている

表現は技術ですね。
いくら本人が
『お芝居しているもん!』
と言い張ったところで、見ている方にそれが伝わらなくてはゼロと同じ。
だからこそ、よりよく見せる、見せ方の技術が不可欠になる。





面白いもので、そこは新人さんもベテランも平等ですから、短いながらも濃い稽古時間を共有出来ているようです。

ボツボツまわりでは動き出している舞台もあります。それは本当に嬉しい事です。
一時期は、本当にこのまま舞台なんて出来なくなるのでは…という危機感を持っていましたから。

和太刀として考えた時に…
早く公演をやりたいという思いは常にありつつ、何となくの肌感覚なんですが、焦ってはいけない気がしています。
使わせて頂いていていた劇場が無くなった事もあり、どういう形で公演を再開するのかの模索は続けていますが、今は各自のレベルの底上げを徹底する時期かな~と。

どこかで諦めている自分はいないかと考えた時に…
先日、美容院に行ったのですが、やはり髪をバッサリ切る気にはなれず(笑)
むしろ今までより伸ばしているくらいで。
殺陣をやるときに、これは個人によるのですが、私は髪が長い方が状況によって縛ったり、おろしたままにしたり出来るので、勝手が良いんですね。






そんな手前勝手なある意味くだらない部分からも自分の気持ちを再確認しています。

舞台はもう出来ないもしれないと思った去年の夏頃は本当にバッサリ切ろうとしていましたから。
この時は美容師さんにとめられました。
単に似合わないからだと思われます(笑)