Django Reinhardt - J\'attendrai Swing 1939
Django Reinhardt
チャーリーが登場する前のジャズ界では、ギターはコード弾きによる伴奏が主で、アドリブやソロを弾くメロディ楽器として使われることは少なかった。ジャンゴ・ラインハルトは、チャーリーよりも早い時期からギターでソロを弾いていたが、ジャンゴがアメリカでの人気を確立するのは1940年代中期のことで、アメリカではチャーリーが現代ジャズ・ギターの開祖とされるのが一般的である。
ジプシーとして、幼少の頃からヨーロッパ各地を漂流して過ごし、そこでギターやヴァイオリンの演奏を身につけて育った。
1924年、歌手の伴奏でバンジョーを弾く。これが初のレコーディング経験となった。その後ギタリストとして活動。
18歳のときにキャラバンの火事を消そうとして、左手人差指・小指の動きを失う大火傷を負った(後のギター演奏シーンでは、この2本の指を深く曲げたまま、残った3本の指で演奏している)が、そのハンディを奇跡的に乗り越え、独自の奏法を確立。1934年にはフランス・ホット・クラブ五重奏団を結成。映画『ギター弾きの恋』の中でも名前がでている。後世のミュージシャンに多大な影響を与える多くの傑作を、その短い生涯の中で幾つも発表した。
1949年、フランス・ホット・クラブ五重奏団の盟友であるステファン・グラッペリ(ヴァイオリン)と共にローマに渡り、現地のミュージシャンと共にクラブで演奏していた模様を収めた『ジャンゴロジー』は、傑作として名高い。
1953年、フランスで亡くなる。
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