PCエンジンミニ版の天外魔境II卍MARUクリアしました。3月26日の発売日までに間に合った。これをまとめてるのはもう4月過ぎてるけど。ネタバレ全開だからプレイ予定の方は気をつけてください。
クリア時間は58時間で段は78段でクリア。よく低段クリアとか最速時間でクリアとかネットで目にするけど普通のプレイでしかクリアした事ないから上手い人は尊敬するレベル。30周年の時にDS版をクリアして以来の卍MARUだったけど面白かった…何年経っても自分の中では揺るぎない最高のRPGです。
今だと100時間ぐらいプレイ出来るゲームも多いけど特にやり込みもないしサブクエストなんてものは存在しない時代のゲームで初見平均クリア時間60〜70時間というバケモノ級の圧倒的なボリューム感。改めてプレイして濃密なイベントの数々に圧倒された。
火多の高山での祭りからはじまり この時代では珍しい敵側からの奇襲攻撃。そして卍丸の母ちゃんが連れ去られ…それを助けに行く。そして知らされる火の一族の宿命。…旅立ち。
道中同じ火の勇者の1人カブキと出会うも悪態をつかれるだけで仲間にはならず最初の暗黒ランを撃破するまでは卍丸ひとりでの冒険。暗黒ランを撃破した事で世間から注目される事になった卍丸に嫉妬して見返してやるとカブキの加入。カブキが仲間に加わった事で次の暗黒ランを撃破するまではある意味カブキがメイン。天外はキャラゲーだと言い放つ広井王子氏の言うとおりキャラを立てます。根の一族からはピンクタイフーンこと菊五郎の登場。カブキに負けず劣らずの目立ちたがり屋の派手好き。大仏ロボに乗り込み菊五郎の居る密林城へ乗り込み撃破。
とにかく天外魔境IIは豪華にする事を念頭に制作されたから当時としては大量の乗り物が登場します。ヘタな絵の船から〜鋼鉄城まで多彩な乗り物達が物語を一層盛り上げます。…そして3体目の暗黒ランを目指す卍丸とカブキだったが根の一族の嘘に唆されカブキがまさかの離脱。ここから暫く卍丸の一人旅。ワダツミ五人集と対面する卍丸だが大岩で道を塞がれてしまう…ここで人魚が住む人魚村に行くと人魚の涙を飲んだ罰で牢屋に閉じ込められてる火の勇者極楽太郎と出会う事に。人魚族の女王ヤダキから人間に娘をさらわれてしまったから助け出してくれれば極楽太郎を解放すると言われお馴染みの足下兄弟が人魚の姫様をさらって見せ物にしてるのを助け出すことに。無事に救出して極楽太郎が仲間に加わる事になり早速その馬鹿力で大岩を粉砕してもらい道を開けた卍丸。
3人目の根の一族の大将は絶世の美貌の持ち主はまぐり姫。綺麗なハズです、はまぐり姫は元々は人魚だから…人間に憧れてヨミに唆された人魚の成れの果て。心を鬼にしてはまぐり姫を倒した卍丸と極楽太郎。はまぐり姫に見事捕まってたカブキを解放するもそのまま修行の旅に出るカブキだった。そして3体目の暗黒ランを撃破する事に成功。舞台は近江へと移る。ここで紅一点の火の勇者・絹が加わる事に。鬼族と火の一族の間に生まれた可憐な少女。絹は両親を失った悲しみから誰も傷つけない事を誓い自ら両手に純潔の鎖をして力を封印している。仲間に加わわるけど戦いでも仲間の補助役に回る事に(秘剣不知火とか持たせれば十分な戦力になります)それを補うのが愛犬のシロ。攻撃力も高く頼りになる犬、それがシロ。それからは名無しの十八番との死闘を終えて絹に鬼族に伝わる光の転移術を使ってもらい因幡に入国する卍丸一行。次に迎え討つは砂神城を居城としているマダムバーバラとデュークぺぺ夫妻。千年前の火の勇者達の力を借りて砂神城に乗り込み見事4本目の聖剣を手にする事にした卍丸だったがデュークぺぺだけ倒し損ねる。そして天外シリーズ皆勤賞キャラ・マントーと対峙する事に。その名もマントー2!…ほぼ自滅したマントーを尻目に突き進む卍丸。それからは土偶ロボに乗ったりシロと戦う羽目になったりシロが命懸けで助けてくれたり挙げ句の果てには次の根の一族の刺客・地獄釜の肉助に豚にされてしまう卍丸。追い詰められてしまった火の勇者達に一縷の光が!修行に出ていた火の勇者カブキ団十郎がここでド派手に登場。手際よく卍丸達を豚の姿から解放!これで遂に4人揃った火の勇者。肉助を軽く捻り倒して5本目の聖剣を手中に納めいろは宮静と大霊院女彦の2本の聖剣で4体目と5体目の暗黒ランを撃破。そして最愛の妻を奪われたデュークペペに執拗に付け狙われる事になる卍丸。愛してるよ卍丸。次なる根の一族の大将は海底魔海城の主・右のガーニン。まずは海底まで行くためにイヒカの残した速鳥の図面でホテイ丸に速鳥を作ってもらい精霊機を集め魔海城に乗り込む手段を得た卍丸。無事に右のガーニンを倒して6体目の暗黒ランを撃破!残りあと1体!右のガーニンを倒した後現れたデュークぺぺにホテイ丸を連れ去られたから今度は鋼鉄城を根城にしてるデュークぺぺと決着をつけるべく速鳥を空に飛べるようにする風の精霊機を手に入れて鋼鉄城に乗り込む卍丸一行。そこで待ち構えていたのは全身に改造を施したデュークぺぺ!…凄まじい執念で挑んでくるデュークぺぺだったがバケモノ級の火の勇者達の前に崩れ去りマダムバーバラの後を追うのだった。「な、なんで一番戦闘力のある者が戦わないのだ…?」と意味深な言葉を残して。デュークぺぺを倒して鋼鉄城を手に入れた卍丸。どこの国へも瞬時に転移できる優れ物。
そして舞台は吉備へ。鬼達が根の一族に捕まってるとの情報が入る。その中には絹の母親・綾の目撃情報も。矢喰城へ赴き鬼達を解放するもデーロンが気球に乗って綾を連れ去ってしまう。…そして夜が明けてみると絹の姿が見当たらない。死んだと思ってた母親が生きていて根の一族に連れ去られたと知り居ても立っても居られなくなった絹は単身で母親を助けに行ったのでした。どうやら絹まで根の一族に捕まってしまったと知り卍丸達は百貫丸の待つ白銀城へ乗り込み、見事百貫丸を倒すも真の敵は綾の姿に化けた吹雪御膳と知る前に氷漬けにされてしまった卍丸、極楽太郎、カブキ団十郎の3人…残すは絹ただ一人。絶体絶命の火の勇者達だったが母親を殺され更に母親に化けて騙した吹雪御膳に怒りを露わにする絹が吹雪御膳の前に立ち上がる。「…私の本当の名前は鬼が怒ると書いて鬼怒!私を怒らせた事を後悔しなさい!」自ら純潔の鎖で封じた力を解き放ちたった一人で根の一族の大将・吹雪御膳を圧倒的な力でねじ伏せるのでした。しかし自身の本当の姿を卍丸達に見られた事で生きていく術を失った少女は7本目の聖剣を卍丸に託し転移の術を使い卍丸達を崩れ落ちる白銀城から脱出させ一人残り死ぬつもりだったのでした。「手間のかかるお嬢ちゃんだぜ、鬼でも人でもいいじゃねぇかよ」真っ先に動いたのはカブキでした。颯爽と白銀城に再び突入。続いて極楽太郎も後を追い突撃。聖剣を託され葛藤する卍丸に聖剣に魂を宿いし火の勇者・蛇光院松虫から一喝され絹を救って欲しいと懇願される。そして駆け足で絹の元へ向かう卍丸だった。ここで「母ちゃんおかわり!」と「我が道に敵なし!」しか台詞がなかった卍丸が絹に向けて話しかけます。そして名台詞「運命なんてな…!…運命なんてな…!クソっ喰らえだ‼︎」絹の心を救う事を出来てこれで本当の意味で火の勇者4人が揃ったのでした。
そして秋芳洞にある7体目の暗黒ランを見事撃破して全ての暗黒ランを斬り捨てた卍丸だったが秋芳洞の出口を全て塞がれてしまう事に。しかし百々地三太夫の花火の大砲で道を切り開いてくれて何とか秋芳洞から脱出するも鋼鉄城が飛んできてホテイ丸が京都に8本目の暗黒ランが生えた事を告げる!…聖剣は7本しかない、8本目の暗黒ランを撃破するには卍丸が己の手で聖剣を創り上げないといけない事に。まずは聖剣にすべく刀は卍丸の父ちゃんの形見の刀。あとは刀を打つ金槌と聖剣を作る場所が必須。まずは火の鎚を手に入れる事に成功した卍丸。そして琵琶湖にある火の都を水の底に沈めた張本人・剛天明王から竜の勾玉を手に入れるべく地獄城へ乗り込む火の勇者達。根の一族最強の戦士と謳われるだけあって貫禄のある根の大将。
激闘の末に剛天明王を討ち果たし竜の勾玉を手に入れた卍丸。しかし同時に崩れ去る地獄城…!窮地のピンチを助けてくれたのはご存知百々地三太夫の3人だった。己の命をかけて卍丸達を地獄城から見事脱出させてくれた花火・まつり・みこしの3人。
真ん中が長女の花火。右の緑髪が次女のまつり。左のショートヘアが末っ子みこし。
※画像はネットから拝借しました。余談ですがオタク狙いでデザインされた三太夫の3人。
そして琵琶湖に戻り竜の勾玉をかざすと琵琶湖の水が吹き飛び火の都が現れた。そして大霊院で刀を打ち8本目の聖剣「大霊院卍丸」を創り上げる事に成功。火の都から出るとホテイ丸が鋼鉄城に乗って登場。卍丸達を乗せて京都へ瞬移して暗黒ランに攻撃!だがびくともしない暗黒ラン。そこで卍丸達を降ろしてホテイ丸が最後の特攻。鋼鉄城ごと突っ込み花の御所への入り口を命を賭けて開くのでした。
いざ!ヨミの復活を阻止すべく乗り込む卍丸達の前に三博士が現れる。そして三博士達が合体して機械獣デデベとして立ちはだかるが大霊院卍丸を手に入れた卍丸の前に崩れ落ちる。今だ!ヨミの球体を卍丸が斬ると中からヨミの幼虫が姿を現した!まだ間に合うと幼虫を倒すと悪神ヨミが完全体として幼虫の殻をやぶって出現!…復活を阻止できなかった火の勇者達。覚悟を決めて悪神ヨミに挑む卍丸と火の仲間達。
ー戦いは激闘を極めた。卍丸が卍卍斬りでヨミを斬る!カブキが氷竜でヨミを凍らせる!極楽太郎が胴締めでヨミの動きを封じる!絹が城壁・力王で卍丸を補佐しつつ有明で回復!…激闘の末悪神ヨミを倒した火の勇者達。それからしばらくヨミが語り、マリが現れて此度の戦で命を失った人達を生き返らせてくれてこれ以上ない大団円で幕を閉じる天外魔境II。
最後に卍丸に対しての死闘を潜り抜けた火の勇者達の台詞はどれも良かった。カブキの「俺ぁは火の一族に生まれてきてよかったたゼ」はグッときた。初めて会った時は火の一族に生まれて来て得した事なんざ一度もねぇ!とまで言ってたあのカブキが…感慨深い。絹の満面の笑顔は何度見ても素直に良かったと思える。これはいいハッピーエンド。…長くなったけど簡単にまとめた天外魔境IIのストーリーダイジェストでした。
3月26日より前にクリアしてたけど感想が遅れたから記念日にブログは間に合わなかったけど改めて天外魔境II 32周年おめでとう!
広井王子さんも新規のタイトルに着手してるみたいでもう天外魔境の新作が出る事はないのが少し寂しいけどこればかりはどうしようもないからまた卍丸に会いたくなったら天外IIをプレイしようと思います。