創設メンバー、45カ国=中国主導で仕組みづくり―日米は申請見送り・アジア投資銀
時事通信 3月31日(火)16時3分配信
【北京時事】中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)の設立計画は31日、創設メンバーとなるための申請期限を迎えた。中国財政省によると、韓国やインド、オーストラリア、欧州主要国など合計45カ国が届け出た。今後、年内の発足を目指し、仕組みづくりを急ぐ。慎重姿勢の日本と米国は申請を見送り、協議に加わらない。
習近平国家主席が2013年10月に提唱した構想に、「中国の想定を超えた」(先進国外交筋)多くの国々が賛同。アジアにとどまらず、欧州、南米、アフリカの国からも申請があり、国際金融機関として船出する体制が整った。
各国がAIIBに吸い寄せられた背景には、資金力への期待がある。アジアのインフラ環境を世界平均並みに引き上げるには、10~20年に8兆ドル(約960兆円)以上が必要とされるが、「既存のアジア開発銀行(ADB)、世界銀行では全く足りない」(ADB関係者)状況。
そこに目を付けたのが中国だった。途上国は、AIIBによる支援を活用し、道路、鉄道建設などのインフラ整備を通じた自国の経済発展を渇望。一方の先進国は、大規模な整備事業に自国企業が参入することで実利を狙う。米国ですら、アジアのインフラ投資の重要性には反対できない。
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