可不可以? 又は 最甜蜜的負担

F4と内田篤人を愛でつつ、直観の趣くまま好き勝手に語ってます。
不好意思!

久々に泣きやした…

2013年12月15日 | ドラマ
いよいよ本日最終回『八重の桜』


 さすがあんつぁま!

世間でなんて言ってたか知んねえが、英陸は『八重の桜』、ずっと見てました。
“綾瀬”八重さん、とても魅力的で、美しくて、強かった
かしこ過ぎないところがよかった。
感情的で、ものわかりが悪いところがよかった。

そして、あんつぁま…

「あんつぁまは、いつも誰よりも先を見て、正しい道はこっちだと、導いてくれた…」
八重さんがすべきこと、学ぶべきことをいつも教えてくれたあんつぁま。
その目は、物理的には見えなくなってしまったけれど、
それゆえか、偏見にとらわれず、色眼鏡を通すことなく、真実を見つめ続けました。
何より愛した故郷・会津についてさえ、「取るべき道が他にあった…」と、
「戦を避け、国を滅ぼさずにすんだかもしれない」と言うのです。
「薩摩長州にも義があった」と…
その公平な目には、曇りがありません。



事実なのかはわかりませんが、“西島”覚馬は、「教育勅語」を懸念していました。
「…一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以て天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ…」
「忠君愛国」と称して、国のために命を捨てることを正義とし、
他の一切を思考停止させるような精神を醸成した「教育勅語」。

「教育の名の下に、人を縛るようなことがあってはなんねえが…」
覚馬さんは、勅語の本質を見抜いていました

 今の教育行政が危ぶまれます。
教育委員会を完全に骨抜きにし、行政の長を最終決定者にしようとしている。
「“改悪”教育基本法」(第1次安倍内閣の時成立)に基づき、
「愛国」教育を徹底させようと、教科書検定の基準を変更しようとしている。
「道徳」を教科として、一定の価値観を子どもたちに強制しようとしている…
今年度からは、すでに一旦「仕分け」された「心のノート」が復活して配布されてる…

今の政府の目は曇りまくっている…
いや、周りも後ろも見ずに、一方向に突っ走ってる
そのためには、国民にも目隠しをしなければならない、と思ってるんじゃないか?

 教員の免許更新制度も、悪用されないか心配しています。
「愛国心」が不十分と見なされた教員、「君が代」を歌わず、「日の丸」に最敬礼しない教員には、
免許の更新は認めない…とか言い出すんじゃないか??

       
英陸は桜、大好きです。富士山もお寿司もすき焼きもでも、安倍政権は大キライです。さて、英陸には「愛国心」はないでしょうか?

 八重さんは言います。
「あんつぁまは学問は武器だと言った。学問をすれば答えが見つかると。だから私は学んだ…」
八重さんは砲術を学び、裁縫を学び、英語やキリスト教を学び、西洋の料理やマナーを学んだ。
今また、看護を学び、自分の道を切り拓くだけでなく、
多くの人々にも生きる道を示そうとしている



 八重さんが、薩摩長州を憎み、復讐心を拭えないでいたのを、
優しく解きほぐしてくれたのは、夫の新島襄でした。

「襄は生徒たちに『国に縛られず、自分の力で考え抜く人であれ』と教えていた…」

とても、とても大事なこと。

「自分の力で考え抜くこと」

《ここで突然うっちー話》

うっちーの単行本『僕は自分が見たことしか信じない』



一見、不遜とも思える、このタイトル。
英陸も、2年前この本が出版されたときは、まるで写真集のような体裁とも相まって、
「なんだ、コイツ、なんか勘違いしてないか?」と、思って敬遠しちゃいました。
でも、うっちーが、本当はとってもいい子なんだってことを知ってから、文庫本を買ったんだけど、
すごく当たり前なんですよね、「自分の目で見ること」は。

「他人志向」なんて気にせず、「付和雷同」することなく、同調圧力に屈せず、
「市場のイドラ」にも「劇場のイドラ」にも惑わされず、
「権威主義」や「官僚主義」に支配されることもなく、
きちんと、自分の目で見て、耳で聞いて、そして、
「自分の力で考え抜」いて、うっちーは行動している
それは自己チュウじゃないし、何よりうっちーは、周りの人に感謝しているし、
考えたことだけじゃなく、気持ちや感情も大事にしているから…
内田篤人がいい子で、そして強いのは、
やっぱり「自分が見たことしか信じない」からなんだろうな…


最近英陸はtwitterを、ドイツ語読みで「ツヴィッター」と発音してしまう…

                 

 同志社大学の臨時総長として、卒業式の訓辞を行ったあんつぁま。

覚馬:「どうか、弱いものを守る盾となってください。
『その剣を打ち替えて鋤となし、その槍を打ち替えて鎌となし、
国は国に向けて剣を上げず、二度と再び戦うことを学ばない』(旧約聖書 イザヤ書2ー4)
諸君は一国の…いや、世界の良心であってください。
いかなる力にもその知恵であらがい、道を切り開いてください。
それが身を以て戦を知る私の願いです」

ああ、世界中のアホな政治家どもに聞かせてやりてえ
「二度と再び戦うことを学ばない」
戦わない方法を学ぶまで、誰も政治に関与してはなんねえ!!
“国”を越えて、「世界の良心」であることを覚悟しねえヤツは、国際舞台に首を突っ込むな!!

八重さんと覚馬さんのおっかさまも言ってたな
…近頃は戦を知らない人が増えて、戦のむごさを忘れてしまっているようだ…と


おっかさまは、第1回からず~っと、子どもたちを信頼しておられやした。偉大な母様だ。

これからNHKは、表だって政権を批判することはできなくなるんだろな。
今回の『八重の桜』は、脚本家の山本むつみさんの良心のメッセージ

 先週は、大河のあと、真珠湾攻撃の情報戦についてのドキュメンタリーが放送されました。
秘密が、いかに恣意的につくられ、偏見や不安を招いたか。
それが決定的に開戦を導いたことを明らかにしていました。
この番組を放送したのには、「12月8日」というだけではない理由があるだろう。
NHKの良心ある人々は、きっと圧力に屈せず、作るべき番組、報道すべきことを、
私たちに送ってくれると信じる…

 「学問は『武器』だ」

同じことは、12月6日になくなった、ネルソン・マンデラ氏も言っていました。
そして、16歳のパキスタンの少女、マララさんも。

自分の目で見て、正しいことを自分の力で考える…
そのためには、まず学ばなければならない。
「秘密」は正しい理解を妨げる。
知識を与えないでなじょする!
自分で考えない人をつくったら、都合がよかろうと思うことほど、愚かなことはねえ。
それは心底愚かな統治者だ。
「パンと見せ物」さえ与えておけば、国民が喜ぶと思ってたら大間違いだぞ。

教育が大事です。

日清・日露の戦争で従軍看護婦をつとめた後は、今度は八重さんは茶道を学びます。
茶の心…それは「おもてなしの心」であり、争いのない平和の心
晩年の八重さん(本物)は、実に穏やかで、いい顔をしていらっしゃいます。
けっしてご本人は美人ではなかったけれど、
英陸は、この晩年の八重さんは、美しいと思います。

学び続けて、己の道を切り開いた一生…それが八重さんの生涯でした。


2 コメント

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Unknown (ごんふく)
2013-12-22 16:21:59
英陸さま、最終回から1週間もたって遅いレスでごめんなさい~。

わたしも「八重の桜」は毎回見てました。
世間では視聴率が低調とかなんとか言ってたようですが、良心的にたんねんに八重の生き方を見せてくれました。

「過去は変わんねえ。変えられるのは未来だけだ」

うん、まさにこのとおりなんですよね、八重の強い言葉。
鶴ケ城の攻防はちょうど手術したばかりで、病院のベッドであまり動かない体で見てました。

はずかしながら、熊本に4年住んでいたにも関わらず、「八重の桜」を見るまで「熊本バンド」のことは知りませんでした。
徳富蘇峰が同志社草創期の学生だったことも今回初めて知りましたよ。
弟の徳富蘆花と、山本覚馬の娘が恋愛関係にあったことなど、初めて知ることばかりです。

わたし、まだドラマの最初の頃、八重の父・権八が叱っても断っても鉄砲を教えて、と懇願する八重の姿に

「(砲術の腕が)ヘボだったらまだいい。
なまじ才能があっても、女には生かす道がねえ。
切ねえ思いをするだけだ」
とつぶやくシーンを見て、ああ、これは女性の脚本家じゃないと書けないセリフだなあと思いました。

新しいNHK委員の顔ぶれを見てると、ホント、英陸さんの言うように、もうNHK体制批判の番組とか作れないんじゃないか、と懸念されます。

一番忘れられないシーンはやはり鶴ケ城が落城して、照姫が真っ白な布に「降参」と揮毫するシーンかな。
あれは泣けました。
九州人のわたしにも会津人の無念さが伝わってきました。
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「面白かったのよ~」と言い続けよう (英陸)
2013-12-23 00:10:20
 ごんふくさん
コメントありがとうございます
本当に、もっともっと多くの人に見てほしい大河でした。
ごんふくさんの言うとおり、この脚本を担当した山本むつみさん、偉い!
気骨が伝わってくる女性ですよね
見事な脚本だったと思います。
英陸にとっても、知ってるつもりになってたことをいっぱい教えてもらいました。
『八重の桜」は、ここ数年の大河の№1だと、思います。
大河ウオッチャーの英陸が言うんだから、間違いなし!!
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