気付いたら、映画館でハリウッド映画を見るのは年に1本、誰もが見るようなシリーズ物か、それすら見ないようなペースになってしまった。
一緒に見に行った奴が選んだとはいえ、俺が「ミスター アンド ミセス スミス」を見るとはね。
「ミスター & ミセス スミス」は人気俳優のブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが夫婦で、お互いに素性を隠していたが実は二人とも優秀な殺し屋。
ある任務をきっかけに、その二人がガチンコで殺し合うことになる。
始めの倦怠期に近付いたやり取りや、お互いに正体が発覚しながらも知らん振りしてのやり取りが緊張感あってよかった。
なにげに俺はブラッド・ピットが出演する映画を見るのが初めて。
そして、アンジェリーナ・ジョリーは「トゥームレイダー」「全ては愛のために」「ボーンコレクター」と、なんとこれで4本も見てる。今度から好きな女優は「アンジェリーナ・ジョリー」と答えないとなあ。くっきりと書かれたくの字眉毛と唇がどうも、なんだが、アクションできる女優は好きだからまあいいか。
あれ?チャン・ツィーなら、「グリーン・デスティニー(チョウ・ユンファが観たかった)」「ラッシュ・アワー2(ジャッキー・チェンが観たかった)」「英雄-HERO-(ジェット・リーが観たかった)」と観たからあと1本で並ぶな。でもいいや。
とりあえず「ミスター & ミセス スミス」で一番の突っ込みどころは、
だいたいのシーンで2人が並ぶときは向かい合うと左にブラッド・ピットが、右にアンジェリーナ・ジョリーがいる。要するに手を繋ぐときはブラピの左手とアンジェリーナの右手を繋ぐ。ダンスと車をブラピが運転する場合を除けば撃ち合いやほとんどのシーンで二人はその並び方だった。
それが終わりぐらいのビルでの戦闘で、エレベーターに乗るときはその並びのまま乗って、中で後ろ向きになりエレベーター内部だけはドアから見ると右にブラピ、左にアンジェリーナがいる状態。
ところがエレベーター出るときは外から見ると左にブラピ、右にアンジェリーナに戻っちゃうんだよね。
まあ見てる俺らの知らないところで、普段の並びに戻そうってやり取りがあったのかもしれないけど。
常にこの並びでいることにこだわっているのかな、と思ったけど、そういやモーテルでも逆だったな。寝るのも逆だ。モーテルも寝るときもいつもの並びで部屋に入り、入った後振り返ると逆になるって事かな?
まあこの突っ込みどころがなかったらこの映画の話は書かないからね。製作者的には嬉しい誤算のはずだ。
気にしたいのはエンディング後、スタッフロールになる前に出てくるスタッフ(?)の名前。
Akiva Goldsman
アキバ・ゴールズマン?秋葉原(アキバ)の金持ち(ゴールズマン)?と思い、軽く調べたけど有名人かも。って、すごくどうでもいいことだね。
重要なのは、
こういう映画を見るとき、実際自分が同じ状況ならどうする?て考えてみる。
奥さんを殺すとか自分が死ぬとかそれとも頑張って仲直りする、とかはいいとして、
自分が生き残ったら殺し屋は続けれる?(俺は続けるかもしれんが)
仲直りできたら、やっぱり殺し屋は辞めなきゃね。でも簡単には辞めれないよね。そして辞めることができても、何で食べていこう?
てな疑問に対する答えは曖昧、それでも本人幸せそうってのはどうかと思うよ。
色々突っ込むこともできたが根本的には娯楽作。
見る前はどう解決するのか考えつつ、どうせこうなるだろうと思っていたらやっぱりで、でもその後どんでん返しがあったので不満ではなかった。
むしろどんでん返し後は結構興奮して見れたし、面白い映画だ。
夫婦の様々なシチュエーションでのやり取りがメインで、確かにそれは面白いから、まあ純粋にそれだけを楽しんでくれ。じゃないと肩透かしくらうよ。
俺はこの映画が憎くてこんな話をしたいんじゃない。観る人に損させないために、敢えて心を鬼にしているんだ。
まあ、正直、面白いアイディアでいい感じの俳優で楽しめる映画だけど、これがお正月映画の本命とか言われるのは寂しい気がするかなあ。
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