Rising斬 the侍銃士

音楽のこと、時代小説、映画を中心にしていくと思います。タイトルは自分のHNの由来になったゲームから

映画「貞子3D」

2012-05-23 00:59:43 | 映画
先日書いた仮面ライダー×スーパー戦隊を見た後は、同じ日に「貞子3D」も見てきました。
 
3D眼鏡を持ってTOHOに行くと割引になると聞いてはいたが、100円安くなるだけならそんなにこだわるほどでもないかな。
 
この映画は3パターンくらい作られている「リング」でもおなじみ貞子シリーズの最新作。
 
てっきり現代版「リング」に設定を変えただけかと思ったけど、実際は完全描き下ろしの新作だったのですね。
 
見た人間が全員自殺するという巷で話題の呪いの動画をめぐる壮絶な戦い。
その動画で語られる謎の女Sの目的は何か、という内容。ちなみに原作のタイトルは「エス」で、貞子なのかどうかも前半は分からない。(だと映画じゃ客は入らないんでしょうな)
 
今作はニコニコ動画(この名前って映画内で出していいんですね)を使い新たな手法で貞子の力を拡散させる。
 
3Dになったのをいいことになかなかド迫力な映像の連続で、これは映画館で見てよかったです。思わずよけましたし、声も出してしまいました。
ライダー×戦隊が昼しかやってなかったので夕方に見たのですが、まあやはりこういう映画は夜中に見るべきだったかな、と思いました。
音楽は「スカイクロラ」や「セブンソード」もやった川井憲次さんでしたが今回はさっぱり印象に残ってないな。
 
それにしても主役を演じた石原さとみさんは美人でしたね。
女子高の先生で、高校生もいっぱい出たが、高校生なんかよりも石原さとみさんの方がいい。
俺が年をとったせいかもしれないし、石原さとみさんよりかわいい子はわざと出さなかったのかもしれないけれども。
石原さとみさんはこの映画の中ではどこの馬の骨ともわからん男と一緒に住んでいる設定なようで、その男は「結婚する」的な言葉を発した気もするが認めたくないものです。
その男がちょっといなくなったときは俺はニヤッと笑っちまってかわいそうだとは思いはしない氷室狂介の教え通りのことを考えてしまいました。
 
ところでどうでもいいんですが、ホラーってたまにかわいい子がやられて見た目がそれほどでもない人が生き残ったりしますよね。この映画も割とかわいい高校生は殺されて生き残った方は割とでかい図体をしておられたような。
見た目がそれほどでもない人にとっては嬉しい内容かもしれません。
洋画でアフリカ系アメリカ人が最初に殺されないのと似たようなものですかね。
 
美人と言えば貞子役の女優もかなり美人でしたので、貞子に殺された男性たちには文句を言わず黙って殺されておけと言ってやりたいです。
まあそもそも貞子に殺された人で文句言っていた人はあんまりいなかったんですけれども。
そんなこと言っている俺自身も貞子並みの美人になら殺されてもいいのかというと、俺だったらもっと美人がいいかなと。まあ事情やら身の上話やら聞かせてもらって、それを気に入るようならば考えるけれども、それでも殺されてあげるのはちょっと厳しいかもしれない。
 
とまあそういったところもあるんですけど・・・。
「リング」シリーズってあのラストのインパクトというか後味の悪いやるせなさが醍醐味と思うんですが、今回のラストはとてもヌルかったですね。
ライダー×戦隊を見て燃え滾った俺の正義の心をぽっきり折ってくれて、それでも俺は立ち上がろうなんてシナリオを想定したんですが、さっぱりダメージもなく、そもそもライダー×戦隊で正義の心が燃え滾ったわけでもなかったという。
結局「貞子」ですらこういうヌルイ映画にしないとやっていけないような日本になってしまうのかなと、そんな日本に対してやるせなかったです。


2 コメント

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ふむ……。 (werewolf)
2012-05-23 19:15:47
ふむ……。
まあ、斬の感想だけを鵜呑みにして良いものやぁらと思いつつではあるが、どうやら鵜呑みにしつつ『ガッカリさん』として迎え入れた方が良さそうだし、鵜呑みにしとくとする。

しかし、一応は鈴木光司最新作……っになるんかな。
過去の作品に手を出した時点で『末期』って気もしつつ。
そもそも、『アイズ』やら『エッジ』やらと、もうとんでもなかったからね。
とうとうコレで終わりかなとも思ったけれど、『鋼鉄の叫び』ってのは評判良いみたいね。
(非ホラーみたいだけど)

まあ、何にせよ『リング』~『ループ』までは読んでおいて損ないと思うよ。
っで、『ループ』まで読んだなら『バースデイ』も読むが良い。

映画は要らない。特にハリ版は。
まあ、ハリ版のリング2は別の意味で見ものかもだけどね。
水を使ったCGが凄く良かったよって事で、その部分だけに注目すれば……ったってねぇ?

っで、鈴木光司が『貞子ですらヌルイ話しか書けなくなった』って感じのが強いのかもね。
とは言え、最近良いJホラーが無いのも事実だけど。

映画に限らず、日本のホラー市場は『忍耐』ってのが足らないんだな多分。
東映特撮みたく、例え駄作を生み出し続けたとしても、『王道』ってのにこだわり続ける必要があるんだと思うよ。
進化の方向を模索しつつも、変化は嫌うみたいなね。

どうも、日本のホラー市場は『とんでもないモン』にこだわってる気がする。
真新しさを求めすぎてるっちゅーかね。
それで、完璧に方向性を見失っちゃったんじゃない?

っが、けっきょくは、普通に普通の『怖い話』がウケるんだけどね。
つか、ネット発の話なんかでも、やっぱ普通の王道のがウケてるよ。
でも、それが映像に限らず『作品』になっちゃうとダメになっちゃうのが変な話だね。
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>>werewolfさん (斬theザーン)
2012-05-26 00:44:10
>>werewolfさん
コメントありがとう。
リンク先は戦車の話しかしていないのかと思ったらそうでもなかったのだね。

たしかに鈴木光司自身の問題かもね。
映画の迫力はすごかったけど、内容が怖いんじゃなくて画面が怖かっただけで、これ小説だとどうなんだろうって感じだったしね。
で、ラストはいくら映画監督でもいじりようないしねえ

そこまで推すならいつか小説シリーズは読んでみるよ。まだ読んでる本多いのでしばしお待ちを
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